2020年5月14日 更新

【京都発酵めぐり】端午の節句の代表的和菓子『柏餅』に珍しい白味噌餡!京菓子の老舗☆「仙太郎」

発酵で健康!京都発酵食品部です☆今回は端午の節句の代表的和菓子『柏餅』。その中に京都ならではの発酵食品、白味噌を使った餡の入った、ご当地柏餅とも言うべきものを和菓子の老舗で発見。

意外と和菓子に多用されている発酵食品・白味噌

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山科区、JR&地下鉄山科駅にもほど近い場所にある、創業130年の歴史ある京菓子の老舗。本店は四条寺町下がった場所にあります。この日、もう終売間近の端午の節句の代表的和菓子・柏餅を買いにやって来ました。

柏餅と発酵食品、一体全体どういう繋がりが?とも思えますが。じつは数ある柏餅の中で、こちらのお店には白味噌餡の柏餅があるということでやってきました。他にも白味噌餡の柏餅を提供してる和菓子店、京都にはいくつかあり、もしかしたらこれも京都ならでは、と言えるのかもしれません。
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他、白味噌使いの代表的な和菓子として、お正月の花びら餅があります。こちらも中に白味噌餡使用。お正月に食べるお雑煮も京都では白味噌仕立て。いずれも、元々宮中のスタイルが一般庶民に広まったと言われています。
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店内のショウケースには和菓子がズラリと並んでいます。
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和菓子界はすでに次のステージへ。水無月シーズンに突入。
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そして、柏餅。すでに予定の終売時期を過ぎていましたが、今シーズンは少し延長されていて、24日まで販売。こちらでは3種類の柏餅を提供されていて、白生地にこしあん、蓬莱生地に粒あん、白生地に白味噌。
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そのうちの一つ、白味噌餡はこの日が最終日でギリギリセーフでありつけました(笑)
こちらでは白味噌に宮川町の創業100年を超える老舗の白味噌専門店『山利商店』のものを使用。山利さんの白味噌を使用されてる和菓子屋さん、けっこう多いですね。料亭でも使われていますが。
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で、さっそく実食。
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中には白生地の柏餅が鎮座。
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切ってみると、こんな具合の白味噌餡。食べてみると、通用の小豆餡とは全く違う、なんとも面白い味わい。恐らく白いんげん豆ベースの白餡に、白味噌を混ぜ合わせて白味噌餡になっていると思いますが、とても深いコクと、まるで甘露飴のような濃厚な甘さ、さらに味噌の醸造風味も少し残っています。とても上品で、クセになる美味しさ。

今まで、柏餅というと小豆餡一択でしたが、今後は白味噌餡も選択肢になりそう。というか、必ず小豆&白味噌餡セットで買うことになりそう(笑)

今シーズンはすでに終売を迎えてしまった柏餅ですが、来年以降の端午の節句には京都らしい白味噌餡、ぜひお試しあれ!

仙太郎 への口コミ

詳細情報

店名:仙太郎
住所:京都府京都市山科区竹鼻竹ノ街道町60−1
電話番号:075-592-5046
営業時間:9:30~18:00
定休日:無休(1月1日のみ休み)
関連URL:http://www.sentaro.co.jp/index.html
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