2020年1月10日 更新

明治創業の老舗京銘菓の名物『琥珀流し』3月は甘酒☆「大極殿本舗 六角店 栖園(せいえん)」

歴史ある京都の発酵食品事情をご紹介する京都発酵食品部★今回は創業明治18年の老舗京銘菓。その名物甘味『琥珀流し』は月替わりで季節の味が楽しめ、3月は発酵食品である甘酒味。

3月は甘酒味の月替わり甘味『琥珀流し』

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六角通り沿い、高倉通りから東へ。
ベンガラ色も使い込まれていい風合いの京町家。創業明治18年の老舗京銘菓。もう見るからに歴史あり!な雰囲気。
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店内入ってすぐの場所にはテイクアウトできる和菓子をいろいろ販売。祇園祭時期には期間限定の占出山(うらでやま)で販売される「吉兆あゆ」も有名。ですが、こちらの喫茶室には、毎月季節感を演出した月替わりメニュー「琥珀流し」が何と言っても名物。
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こんなふうに店先には喫茶室でいただける季節のお菓子の見本。
わりと暑い時期に来ることが多いお店なんですが、月替わりメニューである3月の琥珀流しに発酵食品が使われていることを知りやってきました。

じつは休日の午後に一度訪れたのですが、大行列(汗)なので、平日の空いてる時間帯を狙ってやってきました。
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店内は貸切状態。ゆったりと落ち着いた空間。
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天窓から緩やかな光が入り明るい店内。
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いつもの坪庭を望む特等席。
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暑い時期とメニューの様相もまた違います。
今回は最初から琥珀流し660円と決めていましたが、紅糀製の甘酒もあります。
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しばらくすると登場の琥珀流し。お盆に緑茶とセットで運ばれてきます。
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ひなまつりにちなんで甘酒蜜なんですが、まるで雪化粧を施したような琥珀流し。簡単に崩れてしまうくらいぷるんぷるんに仕上げたやわらかい寒天に甘酒ベースの蜜がかかっています。
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添えられるのは、オールシーズン温かい濃いめの緑茶。これがまた美味しいお茶なんです。
来店した時には、冷たいほうじ茶も出されるんですが。
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琥珀流し自体、どちらかというと涼菓的趣き。ですが、月替わりなので1月は御雑煮白味噌仕立て、2月はバレンタインチョコレート仕立て、と季節に合わせて、その内容も工夫されています。

つるん、とした口どけの良さやのど越し、食感を楽しめるのが醍醐味。甘酒蜜のほか、すりおろしたショウガとあしらいの橘のゼリー。
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この橘のゼリーの甘さを際立たせるために、甘酒蜜は甘さ控えめ。時折シャリっとした食感のショウガのおだやかな辛み。
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糀の甘みがほのかなので、逆にその味わいに集中するような。糀は白味噌の老舗・御幸町関東屋のものを使用。
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甘酒と寒天って、果たして合うんだろうか?とちょっと気になっていましたが、全然いけます(笑)そして、こんなふうに甘酒をソースがわりにする手法を老舗銘菓で教わったというか。面白いヒントをいただきました。ちょっと日常でも応用できそうですね。

大極殿本舗 六角店 栖園 への口コミ

詳細情報

店舗名
大極殿本舗 六角店 栖園(せいえん)
■住所
京都府京都市中京区六角町高倉東入堀之上町120
■電話番号
075-221-3311
■営業時間
9:00~19:00(和菓子販売)
10:00~17:00(喫茶)
■定休日
水曜
■禁煙・喫煙
完全禁煙
■駐車場
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