2019年6月29日 更新

【京都和菓子めぐり】夏越の祓6月30日は和菓子・水無月を食べる日!昔ながらのおまん屋さん☆「都饅頭」

おおきに~豆はなどす☆今回は丸太町通沿いにある古いたたずまいの街のおまんじゅう屋さんで夏越の祓の和菓子・水無月を買いに行ってきました。

丸太町通沿いの古いおまんじゅう屋さん

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円町から丸太町通りを東へ。
この日は夏越の祓ということで、水無月を買いにこちらへ。前々から通りかかって気になってたお店ですが、初訪問。

朝8時過ぎでしたがすでに営業中。豆腐、パン、おまんじゅう屋さんは古いお店ほど朝が早いですね。
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おまんじゅう屋さんということで、上品というより日常使いの和菓子が並びます。カステラもあります。

店名「都饅頭 広田商店」となっていますが、この界隈にはおかき屋さん「都あられ」もあり、どちらも広田さん。もしかしたら親戚筋かなぁと想像してみたり。

さらに『都まんじゅう』というと、京都以外の場所では京都で言うところの『ロンドン焼き』のことらしいです。カステラ風の生地で包んだ焼きまんじゅう。
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他、みたらし団子や草餅、上用饅頭らしきものも。あと、お赤飯も。
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お店は老夫婦で営まれ、店内に並ぶ年季の入った木製の番重からもその古さが伺えます。側面に昭和39年と書かれていたり。少なくとも、その頃には営業されていたんでしょうね。
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そして、今回のお目当ての水無月は白、抹茶、黒糖の3種類で各130円。割安ですね。
今回は黒糖をチョイスしてテイクアウト。
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パッケージには天神さんの牛や妙心寺山門、二条城が描かれた包装紙。
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そして、こちらが黒糖味の水無月。

1年のちょうど折り返しにあたる6月30日に半年間の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事『夏越の祓』が京都のいろいろな神社で執り行われ、それとセットで食されるのがこの水無月。

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外郎(ういろう)生地に小豆をのせ、三角形にカットされたもので、それぞれに意味があり、水無月の上部にある小豆は悪魔払い、三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれています。

元々室町時代には宮中や幕府で『氷室(ひむろ)』で作られた氷を食べることで暑気払いをしていましたが、庶民にはなかなか希少で手の届かない氷。それを江戸時代に氷に見たててつくられたのがこの水無月。これを食して暑気払いする習慣が庶民にも広がったというわけ。
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食べてみました。
わりと大粒の小豆を使用し、黒糖味のういろうはことのほかモチモチ。うっすら黒糖のコクと甘味が感じられ、とても素朴で気取らない雰囲気の味わい。

残り半年を無事に過ごすための、言わば縁起担ぎ的和菓子。家族や大切な人とお互いの無事を祈りながら食べたいですね。

ヨ~イヤサ~♪

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詳細情報

住所:京都府京都市上京区下之町422−1
電話番号: 075-811-2396
営業時間:7:00~18:00
定休日:不定休
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