2023年4月9日 更新

【京都和菓子】季節菓子『水無月』も登場!銘菓『ご存じ最中』やおはぎも☆老舗「仙太郎」

おおきに~豆はなどす☆今回は山科区にある創業130年の和菓子の老舗。6月に入り、季節の和菓子『水無月』や銘菓の最中やおはぎなど。

6月は『水無月(みなづき)』シーズン

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山科区、JR&地下鉄山科駅にもほど近い場所にある、創業130年の歴史ある京菓子の老舗。本店は四条寺町下がった場所にあります。

5月は端午の節句菓子・柏餅シーズンで、中でも白味噌あんの柏餅が京都らしいということで、以前お伝えしていました。
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店内のショウケースには和菓子がズラリと並んでいます。
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最近個人的におはぎに注目。以前から、こちらの七穀おはぎの独創性と美味しさを知っていて、今回改めて食べてみたいな、と。他、季節のおはぎもあるみたいですね。
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6月の和菓子と言えば、何と言っても『水無月(みなづき)』。こちらではすでに5月終盤から販売されていました。
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こちらは以前食べた時の画像になりますが、ういろう部分がノーマルの白、黒糖、抹茶味。

京都では6月30日、夏越の祓(なごしのはらえ)に和菓子・水無月を食べる習慣があります。1年のちょうど折り返しにあたる6月30日にこの半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事が京都のいろいろな神社で執り行われ、その時に食べるのが水無月。

外郎(ういろう)生地に小豆をのせ、三角形にカットされたもので、それぞれに意味があり、水無月の上部にある小豆は悪魔払い、三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれています。

元々室町時代には宮中や幕府で『氷室(ひむろ)』で作られた氷を食べることで暑気払いをしていましたが、庶民にはなかなか希少で手の届かない氷。それを江戸時代に氷に見たててつくられたのがこの水無月。これを食して暑気払いする習慣が庶民にも広がったというわけ。
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そして、昔から仙太郎といえば、この『ご存じ最中』。こちらの看板菓子。本店とここ山科店のみで販売。

今回は七穀おはぎとご存じ最中を購入。
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まずは七穀おはぎ。
粒あんを黒米入り五穀と青じそ入りのもち米生地で包んだおはぎ。五穀に小豆ともち米で「七穀」。
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五穀部分はそのままの形状が残り、ちょっと食事感覚とも言えるおはぎ。それぞれの穀物の食感を楽しみながら、爽やかな青じその風味がアクセントに。これ、いくらでも食べられる美味しさ。
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そして、銘菓ご存じ最中。古式ゆかしい形状。
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和菓子の歴史でいうと、江戸時代半ば頃に生まれ、羊羹や饅頭などが中国より渡来したのに比べて、最中は日本特有のお菓子。

江戸末期、吉原の名妓高尾が四角い「最中」で客をもてなしたおり、四角い皮から丸い餡がうっすら透けて見えることから「窓の月」を連想させ、それにちなみまん丸い十五夜の月「最中の月」から『最中』と命名。
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最中は他の和菓子に比べ、姿形よりも原材料の良し悪しが問われるお菓子。丹波にある自社農場で栽培された大粒、角粒の香り高い自慢の小豆を使用。他、北海道産甜菜糖でつくった氷砂糖と天草の糸寒天とともに炊き上げた、添加物一切不使用の絶品餡子。食べてみると、皮の香ばしさと舌にまとわりつく濃厚な餡子。その重厚さは、仙太郎の看板菓子にふさわしい美味しさ。

季節のお菓子とともに、ぜひご賞味ください。

ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

店名:仙太郎
住所:京都府京都市山科区竹鼻竹ノ街道町60−1
電話番号:075-592-5046
営業時間:9:30~18:00
定休日:無休(1月1日のみ休み)
関連URL:http://www.sentaro.co.jp/index.html
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