2020年10月19日 更新

【京都和菓子】みたらし団子発祥の地・下鴨神社門前のテッパン甘味処「加茂みたらし茶屋」

おおきに~豆はなどす☆今回は左京区下鴨にある、みたらし団子ファンには聖地のような甘味処。世界遺産・下鴨神社門前の名物和菓子。

世界遺産・下鴨神社の名物的門前菓子

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左京区下鴨エリアのご存じ世界遺産・下鴨神社。正式名称『賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)』。境内には、京都市内でありながら原生林広がる糺の森を有し、森林浴やバードウォッチングも楽しめる、市民憩いの場であり、野外イベント会場としても活用される場所。
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そんな下鴨神社西側の下鴨本通沿い。創業100年の老舗茶屋「加茂みたらし茶屋」。
意外と知らない人も多いかもしれませんが、みたらし団子発祥はここ下鴨神社。
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本殿東側にある御手洗社。湧き水のある場所に社を建てたことから井戸の上の社、別名「井上社」と呼ばれています。そして、その社前にはみたらし川があり、毎年7月の土用丑の日には多くの人がこの池に足を入れ厄除け、病除けを祈るという「足つけ行事」が行われます。そして、そのみたらし川に湧き出す水の泡を形取って作られたのがみたらし団子。

つまり、下鴨神社がみたらし団子発祥の地というわけ。
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で、今回はたまたまここを通りかかり、ちょっと小腹が空いていたので立ち寄りました。

以前、テイクアウトで購入したことはありましたが、今回は作りたてを食べたくて。
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店前にはいかにもみたらし団子に空目しそうな連結提灯が飾られています。
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こじんまりとした店内には、通り側の間と奥の間にそれぞれ小さなテーブル席がいくつも配置。意外とキャパあります。
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そして、今の季節ならテラススペースもいいですね。茶店スタイルで味わえる場所も。
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これは以前のお店の様子ですが、お餅を焼く香ばしい香りが本来は漂っているんですが、コロナ対策の透明シートで遮断されてるせいか、うっすら。それでも中で調理されてる様子でしたが。

他にも、季節の栗もち、栗羊羹などいろいろありました。
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お土産用の品も。
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そして、テイクアウトする場合はこんなパッケージに包んでくれます。
下鴨神社の楼門を描いた、ちょっと古めかしい雰囲気の包装紙。若干、粽にも見える形。ホカホカ状態ですが。
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今回は作りたてを窓際の席でいただくことに。

メニューはこちら。もう最初からみたらし団子一択で決めていましたが、他にもおぜんざいやあべかわ、お雑煮、わらび餅やあんみつなど、甘味処らしいバリエーション。
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そして、しばらくして登場したみたらし団子450円がこちら。もう見るからに美味しそうな、べっ甲色の艶をたたえた、無敵のシズル感。3本入りです。
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特徴的なのが先端と他4個の餅がこんなふうに離れています。勝手にソロバンを想像してしまうんですが(笑)

これには2つ説あって、1つは鎌倉時代、後醍醐天皇行幸の際、御手洗池で水を掬おうとしたところ、1つ大きな泡が出、続いて4つの泡が出てきた逸話による説。
そしてもう1つ。串に刺さった団子を人間の体に見立て、一番上は頭で残りの4個は四肢。境内の店で売られていたこちらの串団子が名物となり、これが「御手洗団子」となった説。
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そして、実食。
ちょうど中央の串につまようじが刺してあり、それを使いながらお上品に(笑)

黒砂糖をベースに醤油感もあり。黒蜜が焼いた餅にたっぷりかかっていて、シンプルで素朴な味わい。さらに、お餅の小ささにもちょっと感動。愛らしくもあり。そして、お皿の絵柄も下鴨神社にちなみふたば葵。
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時折、追い蜜を木匙でたっぷりかけながら。なんとも滋味深い味わいでほっこり。そして、小腹を満たすのに、ちょうどいい分量でもあり。

門前茶屋の甘味って、素朴であるほどほっこりと心が休まりますね。そして、これから肌寒くなる季節には、お店で出来立ての温かいみたらし団子をいただくのがオススメ。参拝後、ぜひお立ち寄りください。

ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:加茂みたらし茶屋
場所:京都市左京区下鴨松ノ木町53
電話番号:075-791-1652
営業時間:9:30~18:00
定休日:水曜日(祝日は営業)
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