目次
何はともあれ五重塔へ
東寺の五重塔は、自動車やバイクで大宮通りを通るたびに何となく眺めていた建物。
なのに実際に東寺に参拝したのは、今回を含めてたったの2回でした。
だって、あまりに身近すぎたから。
でも今回は、五重塔の内部がどうしても見たくなったので、時間を調整して行ってきました。
その感想は「行って良かった。なんで今まで行かへんかったんや!」
ということで、今回は東寺の魅力にぐんぐんと迫ります!
なのに実際に東寺に参拝したのは、今回を含めてたったの2回でした。
だって、あまりに身近すぎたから。
でも今回は、五重塔の内部がどうしても見たくなったので、時間を調整して行ってきました。
その感想は「行って良かった。なんで今まで行かへんかったんや!」
ということで、今回は東寺の魅力にぐんぐんと迫ります!
特別公開期間がもうすぐ終わるというこの日。少しでもじっくりと見るために、早めに行動開始です!
東寺に到着するとまず有料拝観エリアにある五重塔へ。
午前9時を少し過ぎたころだったので、五重塔の入口にはまだ人がまばらでした。
早速内部へ侵入です!
東寺に到着するとまず有料拝観エリアにある五重塔へ。
午前9時を少し過ぎたころだったので、五重塔の入口にはまだ人がまばらでした。
早速内部へ侵入です!
初層に広がる密教世界
初層に入ってすぐ見えるのは、大きな心柱とその周りに鎮座する如来像です。
思っていた以上の保存状態に驚きです。
内部の壁には、弘法大師空海をはじめとして、真言密教の発展を支えた真言八祖、柱には八大龍王が描かれています。
絵の方は少し劣化しているものあります。
思っていた以上の保存状態に驚きです。
内部の壁には、弘法大師空海をはじめとして、真言密教の発展を支えた真言八祖、柱には八大龍王が描かれています。
絵の方は少し劣化しているものあります。
鮮やかな鳥たち
ところが、ふと上を見ると、とっても鮮やかな模様が!
仏具の三鈷をモチーフとした模様や、ちょっと変わった形の鳥が描かれています。
係りの方に聞いたところ、描かれている生き物は、臥陵頻迦(がりょうびんが)と共命鳥(ぐみょうちょう)という仏教における想像上の生き物ということでした。
仏具の三鈷をモチーフとした模様や、ちょっと変わった形の鳥が描かれています。
係りの方に聞いたところ、描かれている生き物は、臥陵頻迦(がりょうびんが)と共命鳥(ぐみょうちょう)という仏教における想像上の生き物ということでした。
五重塔に歴史を感じる!
現在の五重塔は、江戸初期の1644年に再建されたものですから、初層内部の絵や仏像がその当時のまま今に残っているのだと思うと、なんだか壮大で感動します。
ちなみに、幕末の鳥羽伏見の戦いの時、西郷隆盛がこの五重塔に登って、遠く伏見の戦いを見ていたというお話があります。
まわりに高い建物がない東寺なら、多分伏見の辺りまで見えたのでしょうね。
ちなみに、幕末の鳥羽伏見の戦いの時、西郷隆盛がこの五重塔に登って、遠く伏見の戦いを見ていたというお話があります。
まわりに高い建物がない東寺なら、多分伏見の辺りまで見えたのでしょうね。
塔を支える鬼さん
塔の外から初層の屋根部分をズームインしてみると…。
歯を食いしばって屋根を支えている鬼がいます。
歯を食いしばって屋根を支えている鬼がいます。
これは、邪鬼(じゃき)という鬼です。
天邪鬼(あまのじゃく)のようにとてもひねくれ者らしい。
なんにでも反発したがる性格なので、上からの重~い力にも反発して「五重塔をしっかり支えてくれ!」という願いがこめられているそうです。
がんばれー!
五重塔を拝観した後は、ぜひ邪鬼さんにも注目してあげてください。
天邪鬼(あまのじゃく)のようにとてもひねくれ者らしい。
なんにでも反発したがる性格なので、上からの重~い力にも反発して「五重塔をしっかり支えてくれ!」という願いがこめられているそうです。
がんばれー!
五重塔を拝観した後は、ぜひ邪鬼さんにも注目してあげてください。
講堂の立体曼荼羅
講堂には、空海がプロデュースした立体曼荼羅(まんだら)があります。
曼荼羅とは、密教の教えをわかりやすく描いた図のことですが、空海はそれをもっと具体的に表現すべく、実際の仏像を並べたのです。
講堂には21体もの仏像がずらーっと立っていて、そのパワーに圧倒されます。
筋肉隆々の天部・明王そして、穏やかな表情の菩薩像に如来像を見ていると、自然と神妙な心持になり、なぜか普段の行い(ぐーたらぶり)を反省する私でした。
曼荼羅とは、密教の教えをわかりやすく描いた図のことですが、空海はそれをもっと具体的に表現すべく、実際の仏像を並べたのです。
講堂には21体もの仏像がずらーっと立っていて、そのパワーに圧倒されます。
筋肉隆々の天部・明王そして、穏やかな表情の菩薩像に如来像を見ていると、自然と神妙な心持になり、なぜか普段の行い(ぐーたらぶり)を反省する私でした。
金堂の薬師如来像
講堂のすぐ南にある金堂には、薬師如来像と日光・月光菩薩像が安置されています。
講堂と同じくらいの広さなのに、こちらには3体の仏像。
すごくゆったりと過ごされているように見えるのは、私だけでしょうか?
薬師如来像の光背には小さな仏様が、台座の下を支えるのは十二神将です。
十二神将はみんな怖い顔をされていますが、サイズが小さいせいかちょっと可愛く見えました。
講堂と同じくらいの広さなのに、こちらには3体の仏像。
すごくゆったりと過ごされているように見えるのは、私だけでしょうか?
薬師如来像の光背には小さな仏様が、台座の下を支えるのは十二神将です。
十二神将はみんな怖い顔をされていますが、サイズが小さいせいかちょっと可愛く見えました。
食堂で震える!
有料拝観エリアを出るとちょうど正面にあるのが食堂(じきどう)です。
ここは、僧侶が食事をされるとともに修行の場でもあった場所で、今は写経体験や御朱印の授与、期間限定のイベントなどが行われています。
ここは、僧侶が食事をされるとともに修行の場でもあった場所で、今は写経体験や御朱印の授与、期間限定のイベントなどが行われています。
黒こげの四天王
食堂には、現在ご本尊として十一面観音像がお祀りされていますが、もともとは千手観音像が安置されていました。
ところが昭和の初めの火災で焼損し、千手観音像をお守りしていた四天王像も焼けてしまったそうです。
千手観音像は修復後、宝物館に収蔵されていますが、四天王像は修復できなかったため、炭化した真っ黒な姿で今も食堂に安置されています。
黒焦げの四天王を見たとき、私は鳥肌が立つほどのパワーを感じました。
無残な姿になった今も、きっとご本尊を守り続けておられるのだと思います。
ところが昭和の初めの火災で焼損し、千手観音像をお守りしていた四天王像も焼けてしまったそうです。
千手観音像は修復後、宝物館に収蔵されていますが、四天王像は修復できなかったため、炭化した真っ黒な姿で今も食堂に安置されています。
黒焦げの四天王を見たとき、私は鳥肌が立つほどのパワーを感じました。
無残な姿になった今も、きっとご本尊を守り続けておられるのだと思います。
焼き物の絵画
ちょうどこの日から草場一壽氏の陶彩画展が始まっていました。
釉薬で絵付けした陶板を何度も焼成して仕上げるという独特の方法で描かれる美しい絵。
見る方角によって色が変わるという美しくて不思議な絵画でした。
2024年5月11日(土)まで行われるこちらの特別展は無料で観覧できますので、東寺に来られた際にはぜひご覧ください。
釉薬で絵付けした陶板を何度も焼成して仕上げるという独特の方法で描かれる美しい絵。
見る方角によって色が変わるという美しくて不思議な絵画でした。
2024年5月11日(土)まで行われるこちらの特別展は無料で観覧できますので、東寺に来られた際にはぜひご覧ください。
空海さんが住んでいた大師堂
食堂の西側にあるのが、御影堂(みえどう)です。
かつて空海さんが住んでいたことから大師堂(たいしどう)とも呼ばれています。
講堂や金堂とは違い、平安貴族の邸宅のような趣を持った落ち着いた建物です。
かつて空海さんが住んでいたことから大師堂(たいしどう)とも呼ばれています。
講堂や金堂とは違い、平安貴族の邸宅のような趣を持った落ち着いた建物です。
御影堂では、毎朝6時より生身供(しょうじんく)が行われています。
生身供とは、空海さんがお住まいだったころと同じようにお膳をお供えして法要をする行事で、誰でも参拝できます。
生身供とは、空海さんがお住まいだったころと同じようにお膳をお供えして法要をする行事で、誰でも参拝できます。
毘沙門堂
都七福神の毘沙門天がお祀りされている毘沙門堂は、御影堂の背面に位置しています。
もとは羅城門に安置されていた兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)像のレプリカ(?)がお祀りされています。
そっと覗くと、毘沙門天様のお姿が浮かび上がるように照らされて、とてもきれい。
ちなみに本物は宝物館に収蔵されています。
もとは羅城門に安置されていた兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)像のレプリカ(?)がお祀りされています。
そっと覗くと、毘沙門天様のお姿が浮かび上がるように照らされて、とてもきれい。
ちなみに本物は宝物館に収蔵されています。
尊称陀羅尼の碑
毘沙門堂の横には、大きな石を甲羅に乗せた亀のような石像が!
これは、尊称陀羅尼の碑と言い、下の亀のような生き物は龍の子供で「贔屓(ひいき)」さんです。
「贔屓」さんをなでた手で調子の悪いところをなでると具合が良くなるとされています。
でも石碑がとても重そうで、ちょっと可哀そう。
「贔屓」さんをなでた手で調子の悪いところをなでると具合が良くなるとされています。
でも石碑がとても重そうで、ちょっと可哀そう。
御影堂の河津桜
御影堂の鐘楼近くに、満開の河津桜を発見!
今年の河津桜はもうあきらめていたのに、思いがけないところで出会えてとてもラッキーでした
今年の河津桜はもうあきらめていたのに、思いがけないところで出会えてとてもラッキーでした
東寺のライトアップが始まりました!
東寺では、春の夜間ライトアップがスタートしました。
夜の灯りに浮かび上がる五重塔や伽藍はとても美しくて、幻想的です。
昼間に見る東寺とはまた違った素敵な景色をぜひご覧ください。
夜はまだ肌寒い日も多いので、暖かくしてお出かけくださいね。
夜の灯りに浮かび上がる五重塔や伽藍はとても美しくて、幻想的です。
昼間に見る東寺とはまた違った素敵な景色をぜひご覧ください。
夜はまだ肌寒い日も多いので、暖かくしてお出かけくださいね。
東寺の基本情報
・住所 京都市南区九条町1番地
・開門時間 5:00~17:00
・拝観時間
金堂・講堂 8:00~17:00(16:30受付終了)
宝物館(特別公開時) 9:00~17:00(16:30受付終了)
・拝観料
金堂・講堂エリアは必要(通常期間:大人500円/高校生400円/小学生300円)
@特別公開期間は拝観料が変わりますので、公式サイトなどでご確認ください。
・HP https://toji.or.jp/
・アクセス
最寄り駅 近鉄「東寺」駅徒歩約10分/JR「京都」駅徒歩約15分
バス「東寺東門前」徒歩約1分
・開門時間 5:00~17:00
・拝観時間
金堂・講堂 8:00~17:00(16:30受付終了)
宝物館(特別公開時) 9:00~17:00(16:30受付終了)
・拝観料
金堂・講堂エリアは必要(通常期間:大人500円/高校生400円/小学生300円)
@特別公開期間は拝観料が変わりますので、公式サイトなどでご確認ください。
・HP https://toji.or.jp/
・アクセス
最寄り駅 近鉄「東寺」駅徒歩約10分/JR「京都」駅徒歩約15分
バス「東寺東門前」徒歩約1分
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