2019年10月16日 更新

【2019年 京都の紅葉ライトアップ】京の都始まりの地『将軍塚青龍殿』から見下ろす紅葉と京の町

かつて桓武天皇がこの塚に登って京都を都に決め、甲冑を着せた将軍の像を埋めて、都の安泰を祈ったと伝えられている将軍塚。千年以上が過ぎた今も、秋には紅葉が美しい深紅に染まります。また、青龍殿の大舞台は、清水の舞台の約5倍の広さ!京都の町を一望できる、隠れた絶景スポットです。

数々の偉人が訪れた古都を見晴らす将軍塚

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平安遷都の折、桓武天皇が築かせた由緒ある将軍塚。その逸話から、日本の歴史の転換期には大隈重信、東郷元帥、黒木大将など名立たる偉人が訪れ、ここから京都を眺めました。その時、彼らは何を思ったのか……歴史に思いを馳せる神秘的な場所です。
この将軍塚のある東山山頂に、大護摩堂「青龍殿」が移築再建されたのは2014年10月。比較的新しい場所ですが、広大な舞台から見下ろす京都の街並みはまさに絶景。夜景の名所としても人気です。

紅葉期間中は、ライトアップもされる将軍塚青龍殿。玄関である福徳門から、幻想的な雰囲気が漂っています。
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門をくぐると、淡い光に照らされた紅葉が出迎えてくれます。
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正面が大日堂です。その右手で受付を済ませます。拝観料は500円。
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大舞台へは、青龍殿の脇を抜けて行きます。
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こちらが大舞台。清水の舞台の4.6倍の広さがあります。
2016年まではガラスの茶室「光庵」がありましたが、現在は撤去されています。残念。
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大舞台からの夜景。まるで宝石の輝きですね。
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大舞台で夜景を堪能した後は、青龍殿の脇を抜けて庭園と西展望台へ行きます。
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夜の闇の中で光に浮かび上がる紅葉は、昼とはまた違った美しさ。
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左が庭園入り口、右手は西展望台になっています。西展望台から行きます。
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西展望台からの景色。建物は青龍殿です。
青龍殿はもともと、1915年に大正天皇の即位を記念して北野天満宮前に建立された「大日本武徳会京都支部武徳殿」です。
1947年、京都府に移管され、「平安道場」として警察の柔道剣道の道場となりましたが、 1999年に老朽化が原因で閉鎖、解体処分が決まりました。
大正時代建築の価値ある建造物を失くすに忍びないと考えた青蓮院が、歴史的文化遺産の継承を決意し、京都東山山頂に「青龍殿」として移築再建しました。
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西展望台からは青龍殿、紅葉、展望台と京都の夜景が全て見渡せます。一幅の絵のような美しさです。
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こちらは、西展望台から京の町を見下ろして。真ん中の暗い場所は御所です。
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西展望から、反対側の山科方面の夜景も見えます。幻想的な風景です。
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さて、ここからは庭園です。庭園は一方通行で戻ることはできませんので、大舞台で夜景をじっくり見たい方は気を付けてください。
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庭園のライトアップは、街の夜景とはまた違った趣があります。
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庭園にはベンチもあり、休憩もできます。少しの間、座ってゆっくり紅葉を眺めるのもいいですね。
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庭園に植えられた紅葉は約220本、桜は約200本。春には満開の桜で覆われて、まるで楽園のような景色になります。春にもライトアップを実施。
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最後に、枯山水庭園です。日本庭園が、技術的にも芸術的にも最も優れていたといわれる室町時代の手法を用いて作庭されたものです。眺めていると、時を忘れます。
青龍殿の移築が2014年ということもあり、観光スポットとしてはまだ穴場で比較的ゆっくりと紅葉を見ることができます。山上にあるためアクセスが少し不便ですが、清水寺からはタクシーで約15分、ちょっと足を延ばすにはちょうどいい距離です。

京都の歴史を見守ってきた場所、ぜひとも一度訪れてみてください。

将軍塚青龍殿 クチコミでの評判

2019年『将軍塚青龍殿』秋のライトアップ 基本情報

名称:2019年『将軍塚青龍殿』秋のライトアップ
住所:京都府京都市山科区厨子奥花鳥町28
電話番号:075-561-2345(天台宗 青蓮院門跡)
ライトアップ時季の拝観時間:9:00~21:30 (21:00受付終了)
ライトアップ:日没~21:30:
※昼・夜の入れ替えなし
拝観料: 大人  500円
     高校生 400円 
     中学生 400円 
     小人  200円
     ※小学生の個人拝観は、保護者同伴の場合、無料。小学生未満のお子さんも無料
関連サイト:http://www.shogunzuka.com/
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