宇治上神社の由緒
宇治上神社の創建年は定かではありませんが、社伝によると菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)が亡くなった後、皇子の離宮「桐原日桁宮(きりはらのひけたみや)」に葬られたことが始まりとされています。
菟道稚郎子は応神天皇の第3皇子でしたが、幼いころから大変聡明であったことから皇太子となり、応神天皇の次の天皇になる予定でした。
しかし末子である自分が即位するのは順序が違うと、天皇の座を兄(のちの仁徳天皇)に譲ろうとし、宇治に造営した離宮に移りました。
お互いに譲り合うこと約3年、次第に国が乱れてきたこともあり、菟道稚郎子は自ら命を絶つことで、兄に皇位を譲ったのです。
しかし末子である自分が即位するのは順序が違うと、天皇の座を兄(のちの仁徳天皇)に譲ろうとし、宇治に造営した離宮に移りました。
お互いに譲り合うこと約3年、次第に国が乱れてきたこともあり、菟道稚郎子は自ら命を絶つことで、兄に皇位を譲ったのです。
もともとはすぐ近くにある宇治神社と共に「宇治離宮明神」と称し、藤原頼通が平等院を造営した際には宇治離宮明神を鎮守社としました。
明治維新以降は宇治上神社(上社)と宇治神社(下社)に分社し、現在に至っています。
明治維新以降は宇治上神社(上社)と宇治神社(下社)に分社し、現在に至っています。
宇治上神社の美しくて神聖な境内
私が訪れた6月後半、宇治上神社の正門に続く参道は鮮やかな新緑で清々しい空気に満ちていました。
記録的に早い梅雨明けでまるで真夏のような日が続く中でしたが、午前早い時間ということもあり、吹きぬける風はまだ爽やか。
記録的に早い梅雨明けでまるで真夏のような日が続く中でしたが、午前早い時間ということもあり、吹きぬける風はまだ爽やか。
風情ある正門をくぐるとすぐ拝殿が見えます。
寝殿造りの遺構である拝殿は、まるで平安貴族の邸宅のような優美な姿です。
拝殿前にある円すい形の盛り砂は神社境内を清めるための「清め砂」で、授与所で授与することもできます。
自宅の周りに撒いておけば、災難除け・厄除けになるそうです。
拝殿前にある円すい形の盛り砂は神社境内を清めるための「清め砂」で、授与所で授与することもできます。
自宅の周りに撒いておけば、災難除け・厄除けになるそうです。
拝殿右にあるのは「宇治七名水」で唯一現存する「桐原水」です。
石段を下りて中に入ると一瞬で空気が変わったような気が…。
今もこんこんを湧きだしている桐原水で手を清めてお参りをします。
石段を下りて中に入ると一瞬で空気が変わったような気が…。
今もこんこんを湧きだしている桐原水で手を清めてお参りをします。
拝殿脇から奥に進むと、格子に囲まれた本殿が見えます。
一般的な神社とは異なり、どことなく雅やかに見える本殿には、菟道稚郎子と兄の仁徳天皇・父の応神天皇がお祀りされています。
格子からそっと中をのぞくと、御祭神が鎮座されている3つの小さな社があり、この社をおおうように作られている覆屋が私たちが目にしている本殿です。
一般的な神社とは異なり、どことなく雅やかに見える本殿には、菟道稚郎子と兄の仁徳天皇・父の応神天皇がお祀りされています。
格子からそっと中をのぞくと、御祭神が鎮座されている3つの小さな社があり、この社をおおうように作られている覆屋が私たちが目にしている本殿です。
本殿にお参りして振り返ると拝殿の後ろ側、そこから拝殿内部が見えます。
拝殿の向こうの緑が絵画のように美しく輝いていました。
拝殿の向こうの緑が絵画のように美しく輝いていました。
本殿に向かって右手には春日社と住吉社・香椎社が並び、本殿左には厳島社と武本稲荷社が鎮座しています。
武本稲荷社の奥の石段の先には武本大神もお祀りされています。
武本大神の周りはうっそうとした樹々で薄暗くて何となく怖い雰囲気。
武本大神の周りはうっそうとした樹々で薄暗くて何となく怖い雰囲気。
本殿から見た拝殿は桧皮葺の屋根が美しくて雅やかな平安貴族がふさわしい邸宅といった感じでした。
拝殿から本殿へぐるっと一回りして元の場所に戻ってきました。
ゆっくりとお参りしても所要時間は15分ほど。
でもいにしえからのパワースポットだけにとても清々しい気分になりました。
ゆっくりとお参りしても所要時間は15分ほど。
でもいにしえからのパワースポットだけにとても清々しい気分になりました。
菟道稚郎子ゆかりの宇治上神社には、菟(うさぎ)にちなんだお守りやおみくじもたくさんあります。
うさぎの姿は御朱印にも!
可愛すぎて選ぶのが大変ですが、お参りの際はぜひチェックしてみてください。
うさぎの姿は御朱印にも!
可愛すぎて選ぶのが大変ですが、お参りの際はぜひチェックしてみてください。
宇治上神社の基本情報
・住所 京都府宇治市宇治山田59
・電話 0774-21-4634
・境内自由
・拝観時間 9:00~16:00
・アクセス 京阪宇治線「宇治」徒歩約10分/JR奈良線「宇治」徒歩約20分
・HP https://www.ujikamijinja.jp/
・電話 0774-21-4634
・境内自由
・拝観時間 9:00~16:00
・アクセス 京阪宇治線「宇治」徒歩約10分/JR奈良線「宇治」徒歩約20分
・HP https://www.ujikamijinja.jp/
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