2024年10月8日 更新

【京都紅葉】耐震工事ようやく終了!大徳寺塔頭「高桐院」

※現在は拝観休止中です。 今回は長らく耐震工事のため、拝観謝絶だった大徳寺塔頭・高桐院。今から紅葉が楽しみです。

あの絶景の紅葉、赤い宇宙が帰ってくる!

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※現在は拝観休止中です。

北区紫野にある臨済宗大徳寺派の大本山で、京都の五山の一つ大徳寺。その塔頭の一つである高桐院。

高桐院は戦国大名で有名な細川忠興(三斎)が、父や弟を開祖として建立した寺院。細川氏の菩提寺でもあります。
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忠興は茶人としても有名で、千利休の七哲の一人とされ、高桐院には千利休ゆかりの品も多くあります。書院は利休の邸宅を移築したもので、書院に続く茶室「松向軒」は秀吉(1587年)北野神社で開いた大茶会で使われた茶室と伝えられます。
境内には細川忠興や夫人の細川ガラシャの墓もあり、書院の庭は楓をうまく配し、紅葉スポットとしても大変有名。

以前、JR東海の「そうだ、京都行こう」の紅葉時期のポスターにもなり、大反響。
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そんな紅葉、新緑スポットとして名高い高桐院ですが、平成29年から本堂屋根瓦の葺き替えと耐震補強工事のため、長らく一般拝観謝絶の状態でした。
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当初、工事は今年の春までの予定でしたが、意外と長引いたんですね。今年11月1日をもって、工事完了。
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こちらは2017年に撮影した紅葉シーズンの高桐院の様子になります。
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入り口、参道の石畳が絶景スポット。紅葉ピーク時は大渋滞になりますが、この紅葉の赤で包まれた宇宙が、他にはない瞑想空間にもなります。

文芸・絵画・芸能・建築等、諸々の芸術領域における日本文化の基層となる理念の一つ「幽玄」。秋の紅葉を天蓋に頂く一直線の参道はそんな気で満ちています。
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赤じゅうたんができる庭園まわりの縁側には、多くの見物客が紅葉と静かに内なる声で対話。
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聚楽第の千利休の邸宅書院を移築した意北軒。侘び寂び感が漂っています。

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書院につづく名茶席・松向軒。豊臣秀吉が催した北野大茶会(きたのだいさのえ。北野天満宮における大規模な茶会。)の際につくった茶室を移築したものと言われ、茶室に珍しい黒壁。低い天井。ちょっと籠もれる瞑想の場の雰囲気。なんともいえないオーラが漂っています。

私自身、京都の紅葉スポットの中でもお気に入りの高桐院。工事中は途方もなく長い期間に感じましたが、ようやくまた拝観できることを本当にうれしく思います。素敵な紅葉がまた帰ってきます!

詳細情報

名称:高桐院
住所:京都市北区紫野大徳寺町73
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