2021年11月12日 更新

【京都ぶらり】秋の装い『額縁門』は比叡山を借景に☆寺町通の金木犀香るお寺「天寧寺」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は北区、寺町通り鞍馬口下がった場所にある曹洞宗寺院。山門から望む比叡山の借景が有名で、通称『額縁門』とも呼ばれる。

額縁門を借景に比叡山を望む秋の風景

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北区、鞍馬口下がった寺町通り沿いの山号・萬松山(ばんしょうざん)と号す曹洞宗寺院『天寧寺』。寺町もこの辺りが北限で、交通量も少なくとても閑静な雰囲気の場所。そして、このあたりにはお寺が集中し、どのお寺も境内に金木犀の木があるのか、周囲には秋らしく甘い香りが漂っていました。この日寺町通りを散策中こちらを訪ねてみました。
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もともと会津城下にあったお寺でしたが、天正年間(1573~1592年)、比叡山延暦寺末寺の天台宗松陰坊の跡地だったこの地に移転。それを示す石碑もあります。
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そして、このお寺の最大の魅力とも言える山門。通称『額縁門』と呼ばれ、山門を額縁にして、比叡山を借景とする風景画のような眺望が広がります。以前は夏に訪れ、夏らしい日差しと青々とした木々の緑が印象的でしたが、今回は秋ということで外からも紅葉する境内が見えます。
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わりとこじんまりとしたコンパクトな境内ですが、いろんな要素が凝縮され、借景だけにとどまらずその景観を楽しめる場所。ススキですら、まるで造園の一部として意図的に植えられているのか?と思うような、端正な風情。その奥には雄大にそびえる比叡山。このお寺は森見登美彦原作アニメ『有頂天家族』の舞台にもなった場所とか。
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お寺の建物はわりと新しい印象も受けます。
天明の大火により堂宇焼失。本堂は文化9年(1812年)に、書院は天保14年(1842年)に再建。江戸時代後期の伽藍の形態をよく伝え、市内においては数少ない曹洞宗の近世寺院建築として貴重な存在。

観音堂には後水尾天皇の念持仏・十一面聖観音像、本堂には公開はされていませんが、仏師春日作の本尊・釈迦如来像が安置されているとか。
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そして、本堂には京都市登録天然記念物に指定されるカヤの巨木がそびえます。木には落雷の跡や天明の大火による焼痕もあるとか。
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さらにその向かいに祠があり、稲荷大神、まんじいなりも。
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さらに鐘楼。
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庫裏周辺は紅葉する木々で艶やかでもあり。
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で、今まで比叡山に見とれて気づきませんでしたが、境内一番奥に仏舎利も有する境内墓地。茶人金森宗和、剣道示現流の開祖といわれる善吉和尚や滋野井家累代のお墓があるそうです。
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富士山のように当初から崇拝の対象として、中心に比叡山が配置されるように額縁門が設けられたんだろうな、と感じるような神々しさ。それが四季折々で変化し、この前を通りかかると思わず足を止めて合掌したくなるような、そんなお寺。静かな佇まいが人気でファンも多いお寺です。

詳細情報

名称:天寧寺
住所:京都市北区寺町通鞍馬口下る天寧寺門前町301
電話番号:075-231-5627
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