2022年11月14日 更新

【2022京都紅葉】南禅寺の人気スポット水路閣の奥にある隠れた名所「最勝院高徳庵」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は京都屈指の観光スポットである、左京区南禅寺。その水路閣脇にある知る人ぞ知る塔頭を紅葉パトロール。11月13日時点

紅葉名所・南禅寺水路閣のさらに奥にある隠れた名所

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左京区にある臨済宗大本山南禅寺。この日は朝の空いてる時間帯に紅葉パトロールにやってきました。

正応4年(1291年)、亀山法皇創建の日本最初の勅願禅寺。勅願寺というのは時の天皇・上皇により国家鎮護・皇室繁栄などを祈願して創建された祈願寺のこと。日本の禅寺の中で、最も格式高いお寺。

その境内の中でも人気の場所である『水路閣』。琵琶湖疏水の分線の水路橋で明治時代に完成。レンガ造りの建物と歴史ある木造建築が混在し、他のお寺にはない不思議な景観をつくる場所でもあり。
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最近ではインスタ映えする建造物として人気の水路閣。そして、サスペンスドラマ聖地としても知られ、市内、地下鉄駅構内には俳優・船越英一郎さんのポスターもあるほど(笑)
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そんな水路閣をくぐり、それに沿って山手に歩いていくと、ひっそりとした空間にお寺が見えてきます。南禅寺三門や水路閣周辺なら、朝でもわりと撮影目的に散策する方多数だったりしますが、ここまで来ると誰もいなかったり。
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こちらは南禅寺塔頭『最勝院高徳庵』。

創建、変遷の詳細は定かではありませんが、鎌倉時代、天台密教の駒道智大僧正がこの地に隠棲したことが始まり。このあたり一帯は「神仙佳境」と呼ばれ、駒道智大僧正の霊地として知られていました。
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ちょうどお寺の方が周辺を掃き清められていて、凛とした空気が漂っています。周囲のカエデもちょうど緑から赤へと紅葉する途中経過といった具合で、錦秋の佇まい。
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駒道智大僧正は摂政関白九条道家の子に生まれ、幼くして比叡山で仏道修行の道に入り、天台密教を極めた人物。鎌倉時代末期にこの下に離宮を構えた亀山天皇は僧正を土地の鎮守として祀り、後に南禅寺として創建。明治時代末期まで、最勝院は現在の南禅寺・本坊の場所にありましたが、大正時代この地に移り今に至ります。
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こじんまりとした境内ですが、丹精に手入れされた苔の庭園には季節の移ろいを感じる草木。
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百日紅(さるすべり)の木の股に松の種が落ちて成長した『縁結びの松』。頭上横這いになった松の木の立体美。百日紅は約300年、松は約100年の樹齢を誇り、縁起物とも言えます。
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本堂には駒道智大僧正が祀られ、福徳円満大黒天と払災殖福不動尊も安置。
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境内の鄙びた雰囲気が、白壁や手水舎周りの石造から感じられます。すでに花の時期は過ぎてしまった萩も紅葉し、手水舎の背景にも紅葉が広がります。
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千両も万両もあり、その実も黄色かったり赤かったり。
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そんな秋の色づきのわずかな違いも楽しめる、とても静かで穴場的なお寺。御朱印の授与もされてるようで、また持参して再訪したいと思います。

詳細情報

名称:最勝院高徳庵
場所:京都市左京区南禅寺福地町86−2
電話番号:075-771-1891
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