目次
はじめに
現在、絶賛好評中で話題の展覧会、奈良国立博物館『聖地 南山城―奈良と京都を結ぶ祈りの至宝―』展。『お茶の京都』として知られる南山城エリア古刹の誇れる仏像や名宝が一堂に会し、その素晴らしさがかなりの反響を呼んでいます。そこで、今回は展覧会で名宝を展示し、紹介されている寺院をまとめました。
9体横並びの阿弥陀如来像が圧巻の本堂「浄瑠璃寺」
絶対行くべき!山中の巨岩に彫られた『摩崖仏』「笠置寺」
京都府相楽郡笠置町の標高289メートル笠置山中腹にある、真言宗智山派の仏教寺院『笠置寺』。白鳳11年(682年)大海人皇子(天武天皇)創建と伝わり、お寺の由来がそのまま地名『笠置(かさぎ)』の由来に。鹿狩りの途中、岸壁から落ちそうになった大海人皇子が祈願の末窮地を脱し、その祈願場所の目印に笠を置いて帰り、再度弥勒仏をそこに彫ろうと入山した際、白鷺が笠の在処を皇子に案内。皇子が笠を置いた石を笠置石、山を鹿鷺山と称し、それが今日の「かさぎ」の由来に。岸壁に彫られた御本尊『弥勒磨崖仏』はその圧倒される大きさに驚愕するほど。展覧会ではその画像が展示されていましたが、実際摩崖仏を拝観してその迫力を体感することをオススメします。
名称:笠置寺
場所: 京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29
電話:0743‐95‐2848
公式サイト:https://kasagidera.net/
関連記事:https://kyotopi.jp/articles/mOFNm
名称:笠置寺
場所: 京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29
電話:0743‐95‐2848
公式サイト:https://kasagidera.net/
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通称『花の寺』と呼ばれる仏像マニア必訪「岩船寺」
京都府木津川市加茂町、当尾地区にある平安時代創建の真言律宗寺院『岩船寺(がんせんじ)』。天平元年(729年)に聖武天皇が大和国鳴川(現・奈良市東鳴川町)の善根寺(ぜんこんじ)にいた行基に阿弥陀堂を建立させたことに始まる。最盛期には寺塔が39坊もあった巨大寺院でしたが、幾多の兵火により焼失。寛永年間頃(1624~43年)徳川家康・秀忠らの寄進により修復されたと伝わる。展覧会では平安時代作の普賢菩薩騎象像を展示。それ以外にも平安~室町時代作の仏像が数々安置され、仏像マニア必訪。
名称:岩船寺
場所:京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
電話:0774-76-3390
公式サイト:http://gansenji.or.jp/
関連記事:https://kyotopi.jp/articles/fN4Mo
名称:岩船寺
場所:京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
電話:0774-76-3390
公式サイト:http://gansenji.or.jp/
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とんち名人一休禅師ゆかりのお寺「一休寺(酬恩庵)」
京都府京田辺市にある、『とんち名人』で知られる一休禅師ゆかりの臨済宗大徳寺派寺院『一休寺(酬恩庵)』。正応年間(1288 - 1293年)に南浦紹明が開いた妙勝寺が前身。元弘年間(1331 - 1334年)に兵火にあって衰退し、のちの康正2年(1456年)に一休宗純が草庵を結んで中興。酬恩庵と号し一休寺として親しまれ、特にアニメ『一休さん』で数々の伝説が国民的に知られ、さらにお寺は青もみじや紅葉の名所として有名。
名称:酬恩庵 一休寺
住所:京都府京田辺市薪里ノ内102
電話番号:0774-62-0193
関連サイト:http://www.ikkyuji.org/
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『蟹の恩返し』伝説☆圧巻の金銅大仏像も「蟹満寺」
京都府南部の城陽市・井手町・木津川市の3つの市町にまたがり、京都と奈良を結ぶ全長約25kmの散策道『山背古道』にある飛鳥時代後期(7世紀末)の創建と伝わる真言宗智山派の寺院『蟹満寺』。寺伝によれば、秦氏の一族秦和賀により建立され、のちに江戸時代の正徳元年(1711年)智積院の僧・亮範が入寺し再興。寺の起源が今昔物語に収録されている『蟹の恩返し』伝説に由来することから、境内の至る所に蟹が描かれています。御本尊は白鳳期の秀作、国宝・釈迦如来坐像で、像高2.403m、重さ2トンの金銅製の大仏と称しても遜色ないような御姿。展覧会では天平時代作、木造阿弥陀如来坐像が展示。
名称:蟹満寺
場所:京都府木津川市山城町綺田浜36
電話:0774-86-2577
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最後に
いかがでしたか?展覧会でもお寺の魅力を仏像や名宝を通じて紹介されていますが、実際訪れてみると訪れてこその素晴らしさがわかる古刹ぞろい。特に山岳信仰の地でもあるお寺では、そのロケーションを堪能し、周辺を散策することで、古の仏教文化に思いを馳せることができます。ひとくくりに南山城と言っても広域に点在し、じっくり時間をかけて巡りたい寺院ばかり。ぜひ、ご参考に!
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名称:浄瑠璃寺
場所:京都府木津川市加茂町西小札場40
電話番号:0774-76-2390
関連サイト:http://0774.or.jp/temple/jyoruriji.html
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