2021年8月19日 更新

【京都秘境】絶対行くべき!山中の巨岩に彫られた『摩崖仏』と雲海が圧巻「笠置寺」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は京都府相楽郡笠置町の山中にある、日本の仏教史を語る上で外せないお寺。巨岩に彫られた摩崖仏や雲海も見える秘境的寺院。

巨岩に彫られた摩崖仏圧巻☆奈良・東大寺ともゆかりあるお寺

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京都府相楽郡笠置町。少し南下すれば奈良県との府県境に当たる場所、笠置山の中腹。
以前から一度は訪れてみたいと思っていた日本仏教史上重要な寺院『笠置寺』があります。下から登山がてら拝観される方もいるお寺ですが、それほどの根性もなく、今回は中腹の駐車場に車を停めて拝観。

真言宗智山派の仏教寺院。白鳳11年(682年)、大海人皇子(天武天皇)の創建と伝わる。お寺の由来はそのまま地名『笠置(かさぎ)』の由来になります。昔、天智天皇の皇子の大海人皇子が鹿狩りの途中、危うく馬ごと岸壁から落ちそうになったところ、祈願の末山の神に助けてもらい、窮地を脱することができた。皇子は祈願した場所の目印に笠を置いて帰り、弥勒仏をそこに彫ろうと再び入山。笠を探していると、白鷺があらわれ皇子を案内。皇子が笠を置いた石を笠置石、山を鹿鷺山と称し、それが今日の「かさぎ」の由来となります。そして、その岸壁に彫られたのが、現在にも残る御本尊『弥勒磨崖仏』であり、お寺の由来。
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境内は標高289メートルの笠置山に広がり、ちょっと登山感覚で拝観するような順路になっています。
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この結界から入山し、順路にそって拝観します。
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少し進むと、青もみじの緑に隠れつつも、その圧倒的存在感をあらわにする巨岩がいくつも見え、この時点で自然崇拝の対象にふさわしい神がかり的な感覚を覚えます。もう凄い!としか言いようがないような、絶対的なものを前にした時の感覚です。
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そんな巨岩を伝っていくと、見上げるほど大きな仏様の御姿。
こちらが御本尊の弥勒磨崖仏。現在は光背の形が残るのみですが、誰もがその大きさに圧倒されます。
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その弥勒磨崖仏の前、礼堂にあたる『正月堂』。

奈良の東大寺に二月堂、三月堂がありますが、正月(一月)堂はここ笠置寺にあります。昔から東大寺の鬼門封じのお寺として位置付けられてきた笠置寺。

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このお堂のそばにある『千手窟(せんじゅくつ)』。
かつて東大寺の開山で初代別当の良弁(ろうべん)がここにこもって千手の秘法を行い、東大寺造営が滞りなく行われたと伝わっています。良弁の高弟・実忠は、千手窟から弥勒菩薩の住む兜率天(とそつてん)に入って、内院四十九院をめぐり、そこで行われた行法を人間界に伝えたとされるのが、現在の『お水取り』行事の起源と言われています。そのことから、当時は東大寺の奥の院的存在のお寺だったことが推察できます。 
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さらに巨岩の数々がつづき、今度は線がはっきり見える『虚空蔵菩薩磨崖仏』があらわれます。元弘の乱の戦火をまぬがれて現存する磨崖仏。
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さらに、京都のお寺では比較的珍しい胎内めぐりも。岩場のわずかな空間を通り抜けていきます。ちょっとしたアスレチック感覚もあり。
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数々の岩場がこの1周800メートルの修行場に点在します。
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ゆるぎ石のある場所から、下界を一望。
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さらに、体形によっては通れない人もいそうな場所も(笑)
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元弘元年(1331年)、鎌倉幕府打倒を企てていた後醍醐天皇は御所を脱出して笠置山に篭り、挙兵した元弘の乱。笠置山は落城し、後醍醐は捕えられ隠岐国へ流罪に。その戦火で笠置寺は炎上し、弥勒磨崖仏も火を浴びて仏像の線刻が失われ、今のような姿に。かつては他に薬師石、文殊石、虚空蔵石、両界曼荼羅石などがあり、それぞれに線刻の仏像や曼荼羅図が刻まれていましたが、ほとんどが戦火で失われ、虚空蔵菩薩磨崖仏のみが当初の姿をとどめています。
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最後、ご住職とお話させていただき、紅葉のシーズンや天候がよければ雲海もあらわれ、絶景なんだとか。御朱印もいただき、法話のようなお言葉も添えていただきました。この辺りには他にも摩崖仏の集中するエリアがありますが、それもこの笠置寺を模したものであると言われ、まさしく日本の仏教史を知る上で訪れておきたいお寺。また秋にも訪れたい、と思える絶景も期待できるお寺です!

詳細情報

名称:笠置寺
場所: 京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29
電話:0743‐95‐2848
公式サイト:https://kasagidera.net/
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