2021年2月19日 更新

【マニアック】京都・奈良の府県境のレア仏像群!当尾『磨崖仏(まがいぶつ)』必見

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は奈良との府県境、京都府木津川市加茂町の山間の石仏群。京都では珍しい『磨崖仏(まがいぶつ)』群。

山歩きも兼ねてお参りしたい石仏群

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京都と奈良との府県境、京都府木津川市加茂町の山間にある寺院「岩船寺」。アジサイの名所としても知られる秘境的お寺。すでに以前ご紹介済みですが、じつは個人的に一番訪れてみたかったのが今回の場所。岩船寺と同じ当尾地区にあります。
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この『当尾(とうのお)』地域は、京都府の文化財環境保全地区。平安時代から室町時代の石仏や石塔が集中して点在する地区。
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そんな石仏が集中する場所を散策するコース『石仏の道』があり、岩船寺と浄瑠璃寺との間に、主要な石仏がいくつかあります。
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コースはこんな山道になっています。
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その中でも、今回私が注目するのは、京都では比較的珍しい石仏ジャンル『磨崖仏(まがいぶつ)』。
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磨崖仏とは、自然の岩壁や露岩などに直接彫られた仏像のことを指し、インドや中国などアジアの仏教圏で広く分布する石仏。日本では特に大分県に多く存在し、全国の磨崖仏の6~7割が集中していると言われています。

そんな磨崖仏がここ当尾にもいくつかあり、それを見たくて今回やってきたわけですが。
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こちらはミロクの辻弥勒磨崖仏。
山際の巨岩に高さ2.5mほどの仏さまが線彫りされています。これは笠置寺本尊の弥勒磨崖仏(現在は焼失し、光背が残るのみ)をかなり忠実に模写したもので、文永11(1274)年伊末行の作。
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こちらは磨崖仏ではありません。岩壁に掘り出されたものではなく、切り出された石を素材に造立された石仏(独立石仏)。こんな首なし石仏もあったり。
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さらに、岩船山の裏手の山道を登る。できれば登山仕様の服装の方が最適です。
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その途中に、巨大な岩石。
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その岩石上部。
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三体地蔵磨崖仏。
長方形の龕を彫りくぼめ、三体の地蔵菩薩が厚肉彫りされています。三体とも左手に宝珠、右手に錫杖を持っています。過去、現在、未来をそれぞれ割り当てたもので、六地蔵信仰以前の地蔵信仰の一形態といわれる鎌倉時代末期の作。

今回は、日没間際で一部しか回れませんでしたが、この辺りには主要なもので30余りの石仏・磨崖仏があり、旧道沿いの道標的役割も果たしていたと伝わります。それぞれ趣があり、中にはアジアのエキゾチックさを感じる磨崖仏もあり、仏教がシルクロードを経て日本に伝わった片鱗すら感じられます。

貴重な石仏の道、ぜひ散策してみてください!

詳細情報

名称:当尾石仏の道
場所: 京都府木津川市加茂町岩船上ノ門45
電話:0774‐73‐8191
関連情報:http://0774.or.jp/pdf/2019sekibutsumap3.pdf
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