2021年6月29日 更新

【京都発酵スイーツ】京漬物老舗の新商品☆奈良漬バターサンドが大注目「田中長奈良漬店」

発酵で健康!京都発酵食品部です☆今回は下京区、四条烏丸にある京漬物の老舗、奈良漬け専門店。その老舗で、このほど創業以来初となるお菓子の新商品を発表。

創業230年以来初となるお菓子の新商品

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四条烏丸界隈、綾小路烏丸を西へ。
創業230年余の歴史を誇る、京漬物の老舗。その中でも奈良漬専門店の「田中長奈良漬店」
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京漬物にもいろいろありますが、奈良漬はその製法から考えてもちょっと別格というか、毛色がちがうおつけもん。

創業者・田中長兵衞氏が南山城(現・京田辺市)から京都に進出。現在地にて味淋醸造を生業とし、並行して奈良漬(都錦味淋漬)の製造を開始。
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そもそも奈良漬は読んで字のごとく奈良の漬物。さらにいうなら奈良時代の漬物。
京都の文化には長い歴史があり、遷都ととともに奈良から京都に伝わった文化ももちろんあり、特に南山城は奈良に近い立地ということもあり、随所にその影響を残す場所。例えば、奈良時代を思わせるような古墳群や出土品が多かったり。

食文化においても、和菓子の歴史をたどると、奈良時代、仏教伝来とともに唐から伝わった唐菓子(からくだもの)のお店が今も京都に脈々とあったり。そんな歴史的背景も感じることのできる奈良漬。
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そんな老舗で、このほど創業以来初となるお菓子の新商品、奈良漬バターサンドの販売を開始されたと知り、予約してやってきました。

先月初回販売されたところ、すぐに完売したそうで、その注目度の高さがうかがえます。ネットでも購入可能ですが、今回は直接お店にお邪魔しました。
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店内には、もちろん奈良漬が各種並んでいます。大根、ショウガ、加茂ナス、キュウリ、ウリ、スイカなど種類豊富です。
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こちらは以前来店した時に購入したスイカの奈良漬。
昔からこのこぶし大サイズのスイカの奈良漬が定番で存在します。奈良漬専用の品種で、主に和歌山や鳥取で栽培され、こちらで使用されてるのは和歌山産だそうです。

奈良漬の製造工程は、塩漬(半年〜1年)、下漬(荒漬)(半年~1年半)、中漬(半年~1年)、上漬(2〜3ヶ月)で約2年も要し、長期発酵・熟成の漬物。酒粕やみりん粕で漬ける粕漬にあたり、ちょっと他のおつけもんと毛色がちがうと感じるのはそういった点から。

そんな独特の製法を経たおつけもんですが、意外と汎用性があり、京都の名だたるフランス料理店や高級寿司店などでも活用される優れもの。
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そして、こちらが奈良漬バターサンド。購入制限もあり、一人2箱まで。
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商品は冷凍品になります。こんな形で保冷剤入りで梱包された状態のものを購入。
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わりとコンパクトなパッケージ。バターサンドは6個入り。
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本業はもちろんおつけもん屋さんなので、お菓子自体は上京区にある『伍彩菓』というメーカーと共同で生み出されたバターサンド。
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中には銀紙に包まれた円形のバターサンドとリーフレット。
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このバターサンドにはうりの奈良漬が使用され、約2年の歳月をかけて漬け込まれた自慢の逸品。それを国産の良質なバター使用のバタークリームと合わせ、クルミ入りのクッキー生地で挟まれたバターサンド。

最初奈良漬をバターサンドにしたと聞いた時、それは絶対合うだろうな、と思ってました(笑)
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そして、食べる90~120分前に冷蔵庫に移して解凍するのが美味しく食べるポイント。わりと小ぶりで上品なサイズ。直径4センチ程度ですかね。大人のお菓子感。
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しっかり奈良漬が入っています。見た目にも美しいです。で、考えてみると、奈良漬ってラムレーズン感覚なんだろうな、と。
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で、実食。
サクサクとしたクッキー生地にバターのコクとともに、奈良漬のサクサクとした歯触り、さらに噛みしめるとほわッと粕漬らしい熟成香、そして後に追いかけてくる塩味。この塩味がすごくポイント。これはラムレーズンでは成しえない、奈良漬だからこその美味しさ。全体の味の輪郭を司るような。なにより驚いたのが、冷凍品なのにうり奈良漬の食感がすごくいいところです。これは絶品。

お茶請けになることはもちろん、お酒のお供にも最適。これ、バーで出てきたらすごくいい!これは名物になること間違いなし。予言します(笑)

詳細情報

名称:田中長奈良漬店
場所:京都市下京区綾小路通烏丸西入童侍者町160番地
電話番号:075-351-3468
営業時間:8:30~18:00
定休日:1月1~3日
公式サイト:http://www.tanakacho.co.jp/
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