2020年5月10日 更新

【疫病退散祈願】応仁の乱発祥地!あやめ『一初』も見頃を迎える皇室ゆかりの社「上御霊神社」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は上京区、地下鉄鞍馬口駅スグの場所にある神社。応仁の乱発祥地であり、皇室ゆかりの神社でもある。疫病退散のご利益あり。

境内に咲き誇る『一初』と疫病退散祈願

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上京区、地下鉄鞍馬口駅から東へ。
以前、毎年新年にスタートする、縁起よく一年を送れるよう祈願する『京都十六社朱印めぐり』の際に訪れたことのある神社。

この日近くで用事があり、その道すがら疫病退散祈願と新しい御朱印帳をいただきにやってきました。
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794年、平安遷都に際し桓武天皇の勅願により王城守護の神として 奈良・平安時代初期に不運のうちに薨じた八柱の神霊が祀られ、その後明治天皇の御願により祭神五社が増祀。

正式名は「御靈神社」ですが、「上御霊神社」の方が地元民はなじみ深いですね。下御霊神社に対応する社名でもあります。
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楼門(西門)。伏見城の四脚門を移築されたものと伝えられています。
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御手水舎。

こちらも下御霊神社と同様に、御霊信仰の社。
かつて疫病の流行が頻発した平安時代。医術や科学が未発達の時代でもあり、為す術なく多くの死者を出した時代。その原因を、不遇の死を遂げた貴人の怨霊によるものと考え、御霊を祀り鎮める「御霊会」が度々行われ、疫病除けの霊社として、朝廷から庶民まで幅広く信仰を集めました。
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本殿。享保18年(1733)御寄進の内裏賢所御殿の由緒ある遺構を昭和45年に復元したもの。
本殿には非業の死を遂げた八柱の祭神が祀られ、総称して、八所御霊と呼びます。崇道天皇、伊予親王、藤原吉子、藤原広嗣、橘逸勢(たちばなのはやなり)、文屋宮田麻呂(ふんやのみやたまろ)、吉備真備(きびのまきび)、菅原道真が、その八所御霊。

相殿(相殿五座)には三社明神(小倉実起、小倉公連、中納言典待局(小倉実起の娘)、小倉季判)、和光明神(菅原和子・若宮)の五柱。
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拝殿には季節の花が生けられています。
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境内は新緑に包まれ、雄々しい息吹も感じます。
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南堀や境内に青紫の鮮やかな花。ちょうど見事に咲き誇るあやめ『一初(イチハツ)』。春から初夏へ移り変わる季節に咲き、あやめ類の中では一番先に咲くことからその名がついているそうです。
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室町時代には、畠山政長が御霊の森で畠山義就と戦ったことから「応仁の乱」発祥の地と言われています。
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毎年、5月1日から5月18日まで行われる御霊祭(ごりょうまつり)。今年は新型コロナウイルスの影響で、神輿渡御、祭礼行列、子供神輿、出店、御神輿の拝殿の奉斎は中止に。車庫は開放され、牛車を見ることはできましたが。
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そして、御朱印帳をいただきました。付属として、組みひも、ビニールカバー付き。
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さらに、桐の花をモチーフにした神紋『有職桐(ゆうそくぎり)』の紋菓も。新型コロナウイルスの早期終息を祈願し、御朱印もいただきました。

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詳細情報

名称:上御霊神社(御霊神社)
住所:京都市上京区 上御霊前通烏丸東入上御霊竪町495番地
電話番号:075-441-2260
関連サイト:http://www.kyoto-jinjacho.or.jp/shrine/02/004/
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