2019年3月8日 更新

【京都お寺めぐり】茶道家元の密集エリアに立地☆桃山時代を代表する絵師・長谷川等伯ゆかりの古刹「本法寺」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は茶道の家元の表千家・裏千家のある場所に立地し、茶の湯ともゆかりのあるお寺。

茶道家元の有名茶室が立ち並ぶエリア

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堀川今出川をさらに上がり、寺之内界隈。東は烏丸通、西は御前通、さらには盧山寺通に合流する寺之内通。豊臣秀吉による京都改造によって寺院が集められたのが「寺之内」。とくに日蓮宗のお寺が集中します。本法寺も日蓮宗。

堀川通に面していますが、裏口になり、こちらが正門。
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この界隈には茶道資料館や茶道家元、裏千家や表千家の有名な茶室のある場所。もちろん外から門構えを見るだけですが。時折、和服の茶道関係者の方が行き来され、ちょっとセレブは雰囲気の方々も行きかう場所。
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そんなエリアにあるお寺。
たまたま、調べていた桃山時代を代表する絵師・長谷川等伯ゆかりのお寺がここであることを知り、やってきました。

もとは四条高倉にあり一条戻橋辺に再建、さらに天正15(1587)年現在に地に。途中、1788年(天明8年)天明の大火により焼失し再建。

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ちょっと独特の仁王門。
金剛力士像前にはそれぞれ鐘がついています。そして、足腰の健康祈願に奉納される「御達者草履」も。
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裏手には交通量の多い堀川通りがあるのに、ひっそりとした雰囲気の境内。
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建物として、一際目立つのがこの多宝塔。寛政年間建立。
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密に並ぶ垂木の精密さ、そして木組みの複雑さ、精巧さに思わず見入ってしまいます。
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本堂。一般公開はされていませんが、 本阿弥光悦筆の扁額があるそうです。

こちらは江戸時代に活躍した芸術家で琳派の祖・本阿弥光悦ともゆかりがあり、光悦作庭の「巴の庭」があることでも知られています。
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そこ傍らには、長谷川等伯の像が。

長谷川等伯は安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した絵師。京都の仏閣では襖絵や屏風絵など、至る所で等伯の作品を目の当たりにでき、作品としても素晴らしいことは当然ですが、秀吉や千利休を魅了した、その寵愛ぶりが伺えます。

長谷川等伯は石川県七尾の出身ですが、上洛の際ここ本法寺を頼り、お寺にも作品を残し、さらに遺骨もこちらに葬られています。
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庫裡では、現在「平成31年 京の冬の旅 非公開文化財」が特別公開中。
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なのですが、3月26日(火)から始まる、「平成31年 春季特別寺宝展 長谷川等伯 大涅槃図開帳」が気になるので今回はスルー。

京都三大涅槃図のひとつに数えられ、その大きさは縦約10m横約6m。かなりスケールの大きい涅槃図。またこれを見に再訪したいと思います。この機会、お見逃しなく!

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詳細情報

住所:京都市上京区小川通寺ノ内上ル本法寺前町617番地
電話番号:075-441-7997
拝観時間:10時~16時
公式サイト:https://eishouzan.honpouji.nichiren-shu.jp/index.htm
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