2022年5月31日 更新

【京都和菓子】南座隣の老舗の工場直売店☆豆餅&季節の『水無月』絶品「祇園饅頭」

おおきに~豆はなどす☆今回は東山区三条白川西沿いにあり、祇園南座西隣に店を構える老舗和菓子の工場直売店。できたての美味しさを堪能でき、季節のお饅頭も絶品。

昔ながらの風情漂うお饅頭の工場直売店

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東山区、三条白川西。ちょうど地下鉄東山駅1番出口からスグの細い通り。岡崎エリアへ向かう抜け道として、地元民はもちろん観光客も好んで歩く通りでもあります。静かな京町家の並ぶ住宅街を抜けると白川縁の道につながり、川の清涼感を味わいつつ、さらに進むと平安神宮の大鳥居にたどり着く、そんな通り。

そこにたたずむ一軒のお饅頭屋さん『祇園饅頭』。京都南座の西隣にあるお饅頭の老舗。文政2(1819)年創業で現在で5代目だそうです。
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その工場&直売店がこちら。出来立ての和菓子をこちらで買えることもあり、通りすがりに意外と多くの方が買いに来られます。私もこの日たまたま通りかかり、店員さんに「1個からでもどうぞ~」と声を掛けられ、久々にお饅頭買って帰ろうと立ち寄りました。

この日はまだ午前中だったので、4~5人くらいでしたかね。中でちょうど職人さんがお菓子を作られている様子で、工場からはニッキのほのかな香りが漂っていました。
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こちらは以前立ち寄った時の工場の様子。工場、という響きから機械まかせに作っているイメージを持ってしまいがちですが、大釜や中の調理器具はどれも旧式タイプですべて手作り。

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ちょうど季節の入れ替わり時期に合わせ、和菓子も名残りのかしわ餅と走りのみな月が両方ある様子。そして、名物の黒豆入りまめ餅も。
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ちょうどこの時香っていたニッキ(シナモン)はこの志んこ餅をつくられている最中だったのかもしれません。志んこ餅もこちらの名物らしく、どちらかというと時代劇に登場する茶店で出てくるようなオールドタイプの和菓子。それを取り扱われているところからも老舗の風情を感じます。

この時は比較的お客さんが少なく、注文の品が出来上がるまでに店員さんと世間話したり。私の着ていたTシャツの絵柄にミョーに反応される店員さんと話が盛り上がるという(笑)なんとものどかなやり取りが、こんな対面販売のお店の良さというか。
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で、今回購入したのがこちらまめ餅各170円とみな月抹茶&黒糖味各170円。
全体的に小ぶりなのがここの特徴と言えるかもしれません。もしかしたら、祇園の芸舞妓さん仕様にこのサイズになっているのかもしれません。おちょぼ口でも食べられる工夫として。
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ぷっくりといかにも美味しそうなまめ餅。
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艶やかなみな月。
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ま、2個ペロリいけるサイズなので(笑)
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まずは黒豆入りまめ餅。薄く伸ばした餅に粒々感あるあんこ、さらに薄皮から透けて見えるホールの黒豆。塩が絶妙に効いていていい塩梅。そして、いいコク味も感じられる餡。味のメリハリが餡の味わいに深みを与えます。何個でも食べられそうな中毒性ありなやつ(笑)
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そして、みな月。黒糖をいただきました。

京都では6月30日に茅の輪(茅で編んだ輪)をくぐり、1年の半分が無事に済んだことを感謝し、溜まった災厄を祓う神事『夏越しの祓い』が多くの神社で執り行われます。その際、食されるお菓子がこの『みな月』。お店によっても違いがありますが、ういろう生地の上に小豆と散らした三角形の菓子で、昔宮中で6月1日の氷の節句に暑気払いとして食べられた氷室の氷を模したものと言われています。
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そして、こちらは黒糖味。

こちらのみな月のういろう部分、かなりのもっちもちでプルンプルン。黒糖のコクのある甘みとほのかなニッキの風味、そして艶やかな粒あん。わりとあっさりとした味わいで、こちらも何個でも食べられそうな(笑)

直売店で手軽に購入でき、気取らずに日常の延長感覚で食べられる和菓子が特徴ですね。季節の和菓子、お試しあれ!

ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:祇園饅頭 工場
場所:京都市東山区大井手町103
電話:075‐771‐1353
営業時間:10時00分~17時30分ごろ
定休日:木曜日(不定休もあり)
関連サイト:http://gionmanjyu.blog60.fc2.com/
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