2021年6月8日 更新

【京都ぶらり】嵯峨嵐山・小倉山の青もみじ名所☆俳優 田村正和さんゆかり「二尊院」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は右京区嵯峨野にある古刹。小倉山裾野にある青もみじの名所。先月亡くなられた俳優田村正和さんゆかりのお寺。

青もみじと静寂に包まれた嵯峨野の古刹

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右京区嵯峨野。この日は平日、運動不足解消のウォーキングついでにこちらへ。ちょっと最近話題になっていたお寺でもあり。
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小倉山の裾にある『二尊院』は天台宗寺院。その歴史は古く、平安時代初期の承和8年(841)嵯峨天皇の勅願により円仁(慈覚大師)が創建したと伝わっています。応仁・文明の乱で寺は荒廃しましたが、法然の弟子湛空が再興。

ご本尊に「発遣の釈迦」と「来迎の阿弥陀」の二如来像を祀ることが『二尊院』の名の由来になったと言われています。

小倉百人一首ゆかりのお寺でもあり、境内には藤原定家が営んだ時雨亭跡もあります。
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境内は小倉百人一首の歌にも詠まれる小倉山の斜面に展開し、四季折々でその景観が素晴らしく、特に紅葉の名所として知られています。
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総門 。
慶長18年(1613)に伏見城の薬医門を豪商・角倉了以が貰い受けて寄進・移築したものと伝わってます。
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総門から一直線に伸びる参道『紅葉の馬場』。紅葉の名所として有名ですが、この時期は青もみじの名所とも言え、このコロナ禍も手伝い静寂に包まれた青もみじのトンネルを進むような、そんな美しさ。
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途中、苔むした石垣から流れ落ちる清水もまた涼やか。
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本堂はさらに塀で囲まれ勅使門。
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その頭上には後柏原天皇宸筆の「小倉山」と書かれた扁額。
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境内は歴代天皇ゆかりの場所であることを感じ取れるような建物と庭園様式で、南北朝時代(1337~1392年)から明治維新まで、御所内の仏事を司っていたことからも推察されます。
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本堂、奥には二如来像が祀られていました。後奈良天皇宸筆「二尊院」の扁額も。
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もともとの本堂は応仁の乱により焼失。その後永正18年(1521年)に後奈良天皇の戒師を務めた第16世恵教上人の代に三条西実隆が寄付金を集めて再建したのが現本堂。平成28年にも大改修が行われました。
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本堂裏も回廊から拝観でき、小倉山斜面には六地蔵菩薩も。
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この時は確認できませんでしたが、『タゴガエル(アカガエル)』も生息し、鳴くらしいです(笑)
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裏手のお庭も見事。
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その奥に鹿威しがあるんですが、その音の間隔が短く、かなりの頻度で鳴ってます(笑)そんなに野生動物が多い、ということなのか。
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さらに境内を散策。
江戸時代、この嵯峨・嵐山エリアの開削工事を手掛けた豪商・角倉了以の像とそのお墓も。
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さらに奥に墓所があり、最近お亡くなりになられた俳優・田村正和さんの父・阪東妻三郎さん、兄・田村高広さん親子のお墓。

阪東妻三郎さんは『阪妻』の愛称で知られた名役者。現在の太秦映画村の敷地はもともと阪東妻三郎さんの屋敷跡だったと言われています。ちなみに、あまり知られていませんが田村正和さんももちろん京都出身で、このお墓に入られるのか?と思っていましたが、横浜のお墓に納骨されたそうです。

小倉山の景観豊かで、数多くの偉人が眠る古刹でもあり。

詳細情報

名称:二尊院
場所:京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
電話:075-861-0687
拝観時間:9:00~16:30(受付終了)
拝観料:大人(中学生以上)500円、小人(小学生以下)無料
公式サイト:https://nisonin.jp/
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