2017年8月3日 更新

世界最大級の花が24年の時を経て初開花!今だけ特別公開☆「京都薬用植物園」【一乗寺】

ニュースで一報を知り、これはゼッタイ見に行かないと、と(笑)一乗寺にある武田薬品工業の京都薬用植物園で栽培中の世界最大級の植物が開花。独特の腐敗臭を放つことが特徴なんだとか。

曼殊院近くにある武田薬品工業所有の京都薬用植物園

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かれこれ、ウン十年ぶりでしょうか(笑)
学生の頃、研究室のOBがここに務めていることもあって特別に見学させてもらった武田薬品工業の京都薬用植物園。
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今回、珍しい花の開花ニュースで無料で特別公開してることを知り、やってきました。普段は常時入園できるわけではなく、年4回ほどの一般公開を実施。すでに9月公開分の予約受付が始まってるとのこと。それだけ、入園するのも貴重。

かすかな記憶で、いろいろなハーブや薬効のある植物が園内に露地栽培されていたような。
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かつてより、立派な施設に生まれ変わっています。2010年10月、事務棟と研修棟を新しく建築し、薬用植物の保全と教育支援ができる施設として、再スタート。
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わりとのどかな牧歌的風景が広がる場所ですが、ニュースを聞きつけて見学客が珍しい花をひと目見ようと続々とやってきます。
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今回は花の見学のみで、園内の見学はできませんが。周囲に散策道があり、園内をまわれるようになってたなぁとうっすらその面影を確認してみたり。
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というか、かつてなかった施設も増え、見違えるようです。

デカ!で、なんか変な香り!!(笑)

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で、注目の花。エントランスに鉢植えの状態で展示。それに多くの見学者が群がって撮影。関西初、国内では16例目。高さ1メートルほどの赤紫色の燭(しょく)台のような独特の形状。これ、花なのか?と疑うような(笑)
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ショクダイオオコンニャク。別名、スマトラオオコンニャク。
世界屈指の巨大な花で強烈な腐敗臭を放つことから死体花とも呼ばれている。インドネシア・スマトラ島の限られた場所に自生し7年に一度しか開花が見られないとされる、サトイモ科の植物。
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絶滅の恐れがあるとされている植物で、こちらの植物園が開園した1993年に種芋を入手して以降2010年にようやく直径20センチほどに成長し、植え替えて温室で管理。そして、24年の時を経て、初めて今回開花したとのこと。
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花は中心部にある突起状の「花序」と、それを包むラッパ状の「苞(ほう)」で構成。こんなひだ状に。
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けっこうデカ目の花をこんな華奢な茎ですかね。支えられています。
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で、皆ここに顔を近づけてクンクンとニオイを嗅ぐわけですが。こちらが香りの出処。腐敗臭・・・んー表現するのが難しい、例えようのない独特の香り。まあ、いい香りではありません(笑)開花直後はもっと強烈に香り、湯気もあがったそうですが。
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上部に雄花、下部に雌花があり、この腐敗臭で虫をおびき寄せ、受粉を促すしくみ。こちらのショクダイオオコンニャクはまだまだ小さい方で、大きいものだと4メートルにも達するそうです。
数年かけてようやく開花しても、その花のいのちはわずか2日間。

せっかくのこの機会、お見逃しなく!特別公開は今月4日まで。

ショクダイオオコンニャク へのツイート

京都薬用植物園 詳細情報

名称:武田薬品工業(株)京都薬用植物園
住所:京都府京都市左京区一乗寺竹ノ内町11
電話番号:075-781-6111
特別公開期間:8月1~4日
見学時間:午前10時~午後3時
関連サイト:https://www.takeda.co.jp/kyoto/
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