2022年9月29日 更新

京都秋風景☆紫色の実が見頃☆2024年NHK大河ドラマ主人公・紫式部墓所

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は北区紫野にある墓所。古典文学史にも名を残し、日本人なら誰でも知っている名著『源氏物語』。その作者紫式部の墓所を訪ねました。

2024年NHK大河ドラマの主人公・紫式部の墓所

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北区、北大路堀川下がる。ここに、日本の古典文学最高峰『源氏物語』の著者・紫式部の墓所があります。

まだ気が早いようですが、2024年のNHK大河ドラマ主人公としても今後注目を集めるであろう紫式部を深掘りしようとやってきました。

平安時代中期の女性作家・紫式部。
生涯唯一の長編作品『源氏物語』は主人公の光源氏を通して、恋愛、栄光と没落、政治的欲望と権力闘争など、平安時代の貴族社会を描いたセンセーショナルな内容で、日本のみならず世界中で読まれるベストセラー作品。その解釈も人によって違い、近代の著名な作家もこぞって現代語訳本を出版し、時代を超えて読み継がれてる名著。国語教科書でもおなじみですね。
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その墓所内に植えられた紫式部と同名の植物『ムラサキシキブ』が紫色のキレイな果実をつける頃かとやってきました。ちょうど石碑を縁取るように鮮やかな果実が。

もちろん、植物名の由来は「紫式部」。シソ科の落葉低木で、日本各地の林などに自生し、果実が紫色で美しく観賞用としても栽培。花は6月ごろに咲き、薄紫色の花びらをつけます。

奇しくも、ここは紫野エリア。まさに紫尽くし(笑)

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通りから一歩奥へ入ると、静かな佇まいのアプローチ。途中、夏の名残りを感じるセミの抜け殻をたくさん目にしました。キレイに整備された墓所ながら、季節の移ろいを感じ取れる場所でもあり。
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一番奥の敷地には、こんもりと盛り土された上に立つ墓石が2つ。
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向かって一番奥にあり、大きい盛り土の方が紫式部の墓所。
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さらに、その手前にある小さい盛り土。こちらには小野篁(おののたかむら)のお墓があります。

小野篁は平安時代前期、9世紀前半に活躍した貴族・歌人。小野篁といえば、閻魔大王の補佐役を勤め、六道珍皇寺の冥界に通ったと伝わる井戸を行き来し、あの世とこの世の橋渡しをした人物としても知られています。

そのお墓がなぜ紫式部のお墓の隣にあるのか。
紫式部が執筆した源氏物語は、貴族社会の恋愛を中心に描いた物語。その内容があまりにもショッキングだったため多くの人々を惑わした罪として、地獄行になったと言われています。それを不憫に思った紫式部の愛好家たちは、小野篁に地獄行を免れるための仲介役になって紫式部を助けてほしいという願いを込め、お墓を隣に移したんだとか。
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ちなみに大河ドラマの脚本は大石静さん、そして紫式部を演じるのは女優・吉高由里子さん。令和解釈の紫式部は果たしてどんな風に描かれるのか、今から楽しみですね。

詳細情報

名称:紫式部墓所
住所:京都市北区紫野西御所田町
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