2022年6月22日 更新

【京都花めぐり】話題アニメ映画にも登場の穴場☆庭園を彩る半夏生&梔子「等持院」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は北区衣笠にある臨済宗天龍寺派の寺院。現在絶賛公開中のアニメ映画『犬王』にも登場する季節の花と名園すばらしい穴場的お寺。

アニメ映画の舞台にもなった名園には季節の花が咲き誇る

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北区、立命館大学衣笠キャンパス南側にある臨済宗天龍寺派の寺院『等持院』。じつは地名としては認識していた場所ですが、お寺を訪問するのは初めて。つい最近観た京都を舞台にしたロックミュージカルアニメ映画『犬王』の中で、等持院が舞台となってるシーンがあり、実際のお寺を訪ねてみたくなりやってきました。
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暦応4年(1341)、夢窓国師を開山とし、衣笠山の南麓に足利尊氏によって創建されたお寺。禅宗十刹の筆頭寺院にあげられ、代々足利将軍家の菩提寺で、足利尊氏の墓所があることでも知られています。ご本尊には釈迦牟尼仏を祀る。
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総門をくぐると鬼瓦が迎えてくれ、庫裏から廊下伝いで各所巡っていきます。
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すると、大きな達磨大師画。こういうところに天龍寺派のお寺であることを感じます。天龍寺にも玄関口に達磨大師画がありました。
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まずは書院があり、開け放たれた障子。ここでお抹茶とお菓子をいただくことができます。

目の前に京都市の指定名勝になっていてる池泉回遊式庭園があり、縁側に草履が置かれ、ここから歩いてめぐることができます。庭園は目に前に見えている『芙蓉池』のある西庭と『心字池』のある東庭で構成されています。
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芙蓉池には鯉も泳ぎ、時折水面で口をパクパクとさせていました。この時はまだ時期が早かったようで開花していませんでしたが、芙蓉の名所でもあり、例年8月下旬から9月中旬に見頃を迎えます。
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途中、ちょうど開花していたクチナシの花。たまたま庭師の方がおられて、ぜひ香りを嗅いでみてください!と。なんとも甘い香りで、スイーツを思わせるような。個人的には杏仁豆腐のような印象でした(笑)
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そこからぐるりと池の周囲を歩いていきます。ちょうど傾斜になっていて西庭の高台から向かいに方丈(本堂)が望めます。確か、映画の場面にも登場してたような記憶。
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その高台に建つ茶室『清漣亭』。 足利義政好みの茶室。江戸時代初期に再建ですが、元は康正3年(1457年)に義政が建てたもの。
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さらに歩くと、ちょっと鬱蒼とした自然豊かな森のような。ここから東庭に進みます。
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小豆島で生まれ京都で没した天才俳画家、赤松柳史の高弟・青山柳為の句碑「芙蓉池に風あるやなし落花舞う」。このお庭の穏やかな様子をあらわした句ですね。赤松柳史の句碑「煩悩はたえず南瓜を両断す」も東庭にあったようですが、見落としてました(泣)

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こちらは草書の「心」の文字型に造園された『心字池』。毛筆そのままの様子を象ったようにも見え、人工的な印象がなく味わい深く、面白い形と風景をつくっています。

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その心字池を白く縁取る半夏生がちょうど見頃を迎えていました。かなり野趣あふれる池泉回遊式庭園。まるで森に迷い込んだような。
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花菖蒲も鮮やかに咲いていました。
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ぐるっと一周して西庭にもどってきて石橋の向こうにサツキ。すでに時期は終盤でした。
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なんとも画になります。若干背景に立命館大学の校舎が見えますが(笑)

そして、撮影禁止でしたが霊光殿には15代の足利歴代将軍像と足利家230余年にわたる栄華の歴史を物語る貴重な文化財が展示。
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御朱印はスタンプ式でしたが、いただきました。

お寺の方も言われていましたが、近くには金閣寺や龍安寺など全国的にも知られる名刹が集中し、見落とされがちな等持院ですが、とても静かに拝観でき、しかもこの名園はかなり見ごたえあり、穴場的寺院とも言えます。また芙蓉の咲くころにも訪れてみたいお寺です。

詳細情報

名称:等持院
場所:京都市北区等持院北町63
電話:075‐461‐5786
公式サイト:https://toujiin.jp/
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