2019年10月23日 更新

【京都お墓めぐり】紫色の果実『ムラサキシキブ』が見頃!古典文学最高峰・源氏物語作者☆「紫式部墓所」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は古典文学史にも名を残し、日本人なら誰でも知っている名著『源氏物語』。その作者である紫式部の墓所。今が見頃の『ムラサキシキブ』の果実も。

紫色の果実『ムラサキシキブ』も見頃☆

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北区、北大路堀川下がる。
日本の古典文学最高峰『源氏物語』の作者である紫式部の墓所。

平安時代中期の女性作家・紫式部。
生涯唯一の長編作品『源氏物語』は主人公の光源氏を通して、恋愛、栄光と没落、政治的欲望と権力闘争など平安時代の貴族社会を描いた作品で、国語教科書にも登場する名著。
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ちょうど墓所内に植えられた『ムラサキシキブ』が紫色のキレイな果実をつける頃かとやってきました。ちょうど石碑を縁取るように鮮やかな果実が。

もちろん、植物名の由来は「紫式部」。シソ科の落葉低木で、日本各地の林などに自生し、果実が紫色で美しく観賞用としても栽培。花は6月ごろに咲き、薄紫色の花びらをつけます。

奇しくも、ここは紫野エリア。まさに紫尽くし(笑)
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通りから一歩奥へ入ると、静かな佇まいのアプローチ。
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その途中にも、ムラサキシキブが。
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一番奥の敷地には、こんもりと盛り土された上に立つ墓石が2つあり、奥に紫式部のお墓。
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そして、その横には小野篁のお墓が。
小野篁(おののたかむら)は平安時代前期、9世紀前半に活躍した貴族・歌人。小野篁といえば、閻魔大王の補佐役を勤め、六道珍皇寺の冥界に通ったと伝わる井戸を行き来し、あの世とこの世の橋渡しをした人物としても知られる。

そのお墓がなぜ紫式部のお墓の隣にあるのか。
紫式部が執筆した源氏物語は、貴族社会の恋愛を中心に描いた物語。その内容がショッキングだったため多くの人々を惑わした罪として、地獄行になったと言われていました。でも、それでは可愛そうと紫式部の愛好家が地獄行を免れるよう、仲介役になって助けてほしいという願いも込め、小野篁のお墓を隣に移したんだとか。
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源氏物語ファンは時代を超え、日本のみならず海外にも大勢いることでも知られています。
ちょうど見頃を迎えるムラサキシキブの果実を鑑賞しつつ、紫式部ゆかりの場所をたどるのも京都ならではの観光と言えますね。

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基本情報

名称:紫式部墓所
住所:京都市北区紫野西御所田町
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