2018年8月27日 更新

京都|地焼きの三河産うなぎに土鍋ご飯「大國屋鰻兵衛(おおくにやまんべい)」

錦市場にある老舗の焼き鰻と川魚料理のお店がオープンさせたオシャレな鰻屋さん「大國屋鰻兵衛(おおくにやまんべい)」、メニューは大蒲焼ご飯4900円、1本というシンプルな構成なり。

老舗の川魚料理店が鰻料理専門店を

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錦市場にある老舗の焼き鰻と川魚料理のお店が、お洒落な鰻屋を1月にオープンさせたという情報をGET。お店の名前は大國屋鰻兵衛(おおくにやまんべい)、11:00オープンというので、それぐらいの時間狙いで京阪祇園四条駅からゆるゆると歩き出したのだ。
場所は堺町通錦小路上ル。錦通りを東から進んでくると最近は、本当に海外からのお客さんの行列で大変ですので、四条通経由で。(ま、そちらも結構な人通り。。) 錦通りを30mほど上がるとこういう町屋を発見。
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店内にメニューはないので、こちらでじっくり確認されることをお勧めする。メニューは掲げられている「大蒲焼ご飯¥4900」一択というシンプルさ。ランチで¥4900というと、それなりに覚悟が要りますな。。
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店内に。カウンターではありませんが、お洒落割烹的ななかなか上質且つ上品なしつらえ。奥に小さな坪庭があり、2人テーブルのみ、全12席。1人先客が居られ、私が2人目の客でした。 銀髪で物腰が柔らかく、笑顔が素敵なおじさんに接待頂けたのですが、後ほど、この方が大國屋をご子息に引き継いで、旨い鰻を出したい!という一念で70歳でこの鰻屋を開業したご主人であることが判明。 
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なにせ、釜炊きでご飯を炊くところから料理がスタートするお店。注文してから口に入るまで30分弱はかかるので、まずはビールをぜひ!とお願いしたのだ。と、鰻についてくる奈良漬けが先にすっと出てくるのですが、「もしかして、突き出し的なものは置かれていませんか?」と確認したら、少々お待ちを!ということに。
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本店謹製の突き出しセットが登場。小鮎の甘露煮、海老豆に鰻の肝煮、更に八幡巻。いやー、川魚系アテのフルラインナップ!的な。(多分、注文してから本店まで取りに行っていただいたような汗汗) いやはや、ニッコリ!なのだ。
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で、ビールの後に日本酒にスイッチできるほど30分はそれなりに長い。今日の日本酒は、青森の田酒 特別純米山廃。スッキリとした切れ味のあるお酒で、昼間っからやるのには理想的~!という感じ。写真を忘れておりますが片口で1合提供でした。
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で、待ちに待った、大蒲焼ご飯。右手の炊き立てご飯の土鍋に左手の鰻が入った器が重なり、蓋がされた状態で登場。鰻もほぼ焼きたてのようですが、炊き立てのご飯の湯気と器の伝導熱で鰻をアツアツで出そう、という狙いがある土鍋設計と見た。確認すると、もちろん、このお店オリジナル鍋だそうです。
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鰻の産地は三河一色産。美しい照りにうっとり。大ぶりに切った四切れでむっちりと肉厚で食べ応えあり! 蒸し工程の無い関西焼ですが身はふっくら。皮はさっくり、まではいかないですがサクむっちり、という食感。
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それをあっつあつで、炊き立てのコメのいい香りがする土鍋ご飯で頂くのですから、ま、旨くないわけが無いわけで。四切れありますので、これぐらいの感じで4杯分。
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速攻で2杯目。タレは前の写真で写っている醤油差しに入っているのですが、甘味は軽くさらっとした味付けで、非常~にこの鰻に合っているように思うのだ。粉山椒はお店の方針で置いておられません。 で、肝吸いではなく、ハマグリのお吸い物が付いてくるのも意外なのですが、これもさらりと上質。私は先に、鰻の肝煮をアテに呑んでおりますので、無問題!
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で、ご飯を食べた良いころあいを見計らって、土鍋のお焦げでお茶漬けをセットしてくれるのが嬉しい。ちなみに、本店の大國屋が京都ではメジャーなお惣菜、お茶漬け用鰻佃煮「ぶぶうなぎ」の開発元だそうです。佃煮なので山椒の香りをくっと利かせていて、土鍋ご飯のコース〆の一品として最高ですなあ。大満足でした。

以上で〆て¥7700ほどと、ま、1人ランチで頂くにはかなり!贅沢なのですが、たまにコッソリ食べに来たくなる見事なお店ですな。
尚、天然鰻も仕入れられていて、岡山県児島湾産「あおうなぎ」を入荷するそうで、食べたい場合は予約の際にリクエストを!とのことでした。 サイズに寄りそうですが¥2500アップぐらいからというお値打ち価格ですので、気になる方はぜひ。
ご馳走様でした。

大國屋鰻兵衛 クチコミ情報

大國屋鰻兵衛 店舗情報

店名:大國屋鰻兵衛(おおくにやまんべい)
住所:京都市中京区堺町通錦小路上ル539
営業時間:11:00~15:00
定休日:水曜日
TEL:075-255-2590
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スイカ小太郎。 スイカ小太郎。