2017年12月21日 更新

【京都パンめぐり】京都発祥の幻のレトロパン『ニューバード』の意外な誕生ヒストリー!老舗ベーカリー「まるき製パン所」

タイトル、NHK風にしてみました(笑)昔懐かしいコッペパンサンドでおなじみの老舗ベーカリー。その中に年配層の方には今でも愛される人気パンがあり、隠れた名物パン。そして京都発祥パン。そこには意外な歴史が。

古いベーカリーで見かけるご当地パン『ニューバード』

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休日朝8時過ぎの老舗ベーカリー『まるき製パン所』。これまでも何度もご紹介してきて、昔懐かしいレトロなパンが人気のベーカリーであることは周知。昼時なら行列をつくることもしばしば。
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朝だとわりと空いてますね。この日は、あるパンを求めてやってきたわけですが。
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まだ早い時間帯なんで、品出しも途中といった感じ。で、お目当てのパンを注文すると、焼き上がりが9時以降と判明(泣)あーアホや。確認してくればよかった!
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で、せっかくなんでまたもやお昼に食べようと、コッペパンサンドをいくつか買って帰宅。
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見た目、どれも同じようですが(笑)
左から、コロッケロール、ハムロール、カツロール。キャベツたっぷりなのが、まるき流。
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ちょっと細めのやわらかふわふわコッペパンがとにかく美味しいですよね。基本的に。ハムと千切りキャベツ、マヨネーズなど、シンプルな味わい。飽きがこない、いくつでも食べられそうな後を引く美味しさ。
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コロッケロールもボリューミーでいい。
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そして、日を改めて平日の昼時。この日はわりと空いてて、さらにショーケースにもパンがいろいろと並んでて充実。
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予め、電話でも取り置きしてもらってたんですが。こちらが、その食べたくて切望した幻の名物パン『ニューバード』。コッペパンサンドに勝るとも劣らない人気パンのようです。

じつはこの『ニューバード』というパン、まるき製パン所以外でも古いベーカリーなら販売しています。そして、この『ニューバード』というパン名には意外な歴史が。


京都にはその昔、「西湖堂」という製パン会社があり、今では京都老舗ベーカリーの筆頭として有名な「進々堂」と並び、二大巨頭的存在だったそうです。その西湖堂はバードチェーンという店舗を66ヶ所展開。工場で生地を成形したものをチェーン店に配送。店舗のオーブンで焼き、焼きたてのバンを提供するというシステムでしたが、倒産。「バード」てパン屋さん、そういえば昔いろんなところにありましたね。

で、その店舗で販売していたのが『ニューバード』。新商品の『ニュー』と店名『バード』を合わせて命名したんでしょうね。
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こちらがそのニューバードの現物。まるき製パン所の。

ちなみに、ニューバードは京都の古いパン屋さんでも見かけますが、バードチェーン自体全国に展開していたので京都以外にもあるみたいです。
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中切ってみます。
カレー風味の生地の真ん中の棒状に切ったハムが鋳込まれて、それにパン粉をつけて揚げたもの。昔のニューバードを忠実につくるなら、ハムじゃなくて、魚肉ソーセージなんだとか。まあ、昔のホットドッグも中身が魚肉ソーセージとかありますもんで。魚肉ソーセージの時代だったというか。
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で、食べてみると、意外とハマる味。なんともカレー風味にお仕着せ感がなく、ほのかなカレー味。時折ハムのリッチな旨味。なんとも奥ゆかしい昭和の味。いや、これ飽食の時代の今食べると、新鮮な感覚かも。魚肉ソーセージすら知らない若者にもウケるかも。そんな美味しさ。

ヨ~イヤサ~♪

まるき製パン所 への口コミ

詳細情報

住所:京都市下京区松原堀川西入北門前町740
電話番号:075-821-9683
営業時間:[平日] 6:30~20:00 [日・祝] 7:00~14:00
定休日:不定休
関連サイト:http://www.40net.co.jp/~kyoto-pan/kumiai/ku-008/
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