あまりに広すぎる妙心寺の境内
妙心寺は右京区花園にある臨済宗妙心寺派の大本山です。
平安時代の花園天皇が落飾して法皇となったとき、自身の御所(花園御所)を禅寺に改めることを発願します。
それを受けて花園法皇の禅の師であった宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう:大徳寺開山)の高弟・関山慧玄(かんざんえげん)が開山となりました。
平安時代の花園天皇が落飾して法皇となったとき、自身の御所(花園御所)を禅寺に改めることを発願します。
それを受けて花園法皇の禅の師であった宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう:大徳寺開山)の高弟・関山慧玄(かんざんえげん)が開山となりました。
妙心寺の境内はとにかく広大!
南総門から北総門まで約600m・東西は約550m、約10万坪というとんでもない広さです。
また境内は地域の方にとっては生活道路でもあり、自転車で通行される方も少なくありません。
南総門から北総門まで約600m・東西は約550m、約10万坪というとんでもない広さです。
また境内は地域の方にとっては生活道路でもあり、自転車で通行される方も少なくありません。
とはいえ、ただただ広いだけではなく、参道のそこここがとても趣のある路地で、時代劇のロケ地として使用されることも多いとか。
広い境内だけに見どころはたっぷりですが、今回は妙心寺初お参りだったので、あまり欲張らずに法堂と塔頭寺院である退蔵院をじっくりと拝観しました。
整然と並ぶ伽藍の美しさ
南総門から入ってまず驚いたのは、三門・仏殿・法堂が直線上に整然と並ぶ様子。
これは禅宗の寺院全般に見られる伽藍配置なのですが、妙心寺は特にその並びが美しい!
三門の前から、仏殿と三門の間から、法堂と仏殿の間からと何度も行ったり来たりしてしまいました。
これは禅宗の寺院全般に見られる伽藍配置なのですが、妙心寺は特にその並びが美しい!
三門の前から、仏殿と三門の間から、法堂と仏殿の間からと何度も行ったり来たりしてしまいました。
三門に向かって右側の参道沿いにあるのは、明智光秀ゆかりの「明智風呂」です。
と言っても実際に光秀が入ったわけではなく、光秀の死後、叔父にあたる密宗(みっそう)という僧侶が光秀の菩提を弔うために建立したそうです。
と言っても実際に光秀が入ったわけではなく、光秀の死後、叔父にあたる密宗(みっそう)という僧侶が光秀の菩提を弔うために建立したそうです。
参道を北へ進むと仏殿の東側に経蔵が見えてきます。
延宝2年(1674)に建立された建物で非公開ですが、花頭窓と白壁がとてもきれいでした。
延宝2年(1674)に建立された建物で非公開ですが、花頭窓と白壁がとてもきれいでした。
参道を奥へ進んでいくと大庫裏・大方丈・小方丈が並んでいます。
残念ながら令和6年5月より約2年間は工事のため大庫裏の拝観はできないということで、今回は大方丈と法堂のみを拝観しました。
残念ながら令和6年5月より約2年間は工事のため大庫裏の拝観はできないということで、今回は大方丈と法堂のみを拝観しました。
大迫力!狩野探幽の「八方睨み雲龍図」
今回妙心寺を参拝した一番の目的は、法堂の雲龍図を見ること。
非公開の雲龍図が多い中、こちらは通常公開なのでありがたいです。
非公開の雲龍図が多い中、こちらは通常公開なのでありがたいです。
法堂内には解説のアナウンスが流れていて(お坊様のいい声!)雲龍図をじっくりと見ることができます。
どの角度から見ても龍と目が合うことから「八方睨み」と言われる雲龍図。
天井を見ながら移動してみると、確かにずっと目が合っていました。
龍の姿も変化して見えます。
なお妙心寺公式Xでは、三門から仏殿、そして法堂内部の空撮動画が発信されていて、美しい伽藍配置や雲龍図を見ることができます。
とはいえ、もちろん生で見る迫力の雲龍図が一番です!
どの角度から見ても龍と目が合うことから「八方睨み」と言われる雲龍図。
天井を見ながら移動してみると、確かにずっと目が合っていました。
龍の姿も変化して見えます。
なお妙心寺公式Xでは、三門から仏殿、そして法堂内部の空撮動画が発信されていて、美しい伽藍配置や雲龍図を見ることができます。
とはいえ、もちろん生で見る迫力の雲龍図が一番です!
myoshin_ji 妙心寺
— 正法山妙心寺/Myoshinji Temple (@Myoshin_ji) July 31, 2025
法堂 hatto
法堂内の空撮は世界初となります。
officialpilot/ @dronepapa
*境内の空撮は禁止しております。
#京都#日本#禅#仏教#kyoto #japan #temple #妙心寺 #myoshinji#zen #Buddhism #hatto #法堂#狩野探幽 #雲龍図 pic.twitter.com/P869bw5QOP
法堂では日本最古の梵鐘「黄鐘調(おうじきちょう)の鐘」も見られます。
でも今は撞くと割れてしまう危険があるため実際に撞くことはできないそうです。
その代わり開設のアナウンス内で梵鐘を鳴らした音を聞くことが出来ました。
でも今は撞くと割れてしまう危険があるため実際に撞くことはできないそうです。
その代わり開設のアナウンス内で梵鐘を鳴らした音を聞くことが出来ました。
退蔵院の美しい庭園で癒しのひとときを楽しむ
上を向きすぎて首が痛くなるほど「雲龍図」を堪能した後は、再び南総門近くまで戻り、塔頭寺院「退蔵院」へ。
退蔵院が建立されたのは応永11年(1404)で、妙心寺塔頭寺院の中でも屈指の古刹です。
方丈では日本最古の水墨画である国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」の模本を見られるほか、史跡名勝「元信の庭」や四季折々の美しい景色が楽しめる「余香苑(よこうえん)」を楽しむことができます。
方丈では日本最古の水墨画である国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」の模本を見られるほか、史跡名勝「元信の庭」や四季折々の美しい景色が楽しめる「余香苑(よこうえん)」を楽しむことができます。
元信の庭は、室町期の画家・狩野元信が手掛けた枯山水庭園で、余香苑は造園家・中根金作が作庭した池泉回遊式庭園です。
春のしだれ桜が有名な余香苑ですが、秋の景色も見ごたえがあります。
異なる敷き砂で作られた陰陽の庭から奥へ進むと、しだれ桜が空を覆うばかりに枝を張っています。
異なる敷き砂で作られた陰陽の庭から奥へ進むと、しだれ桜が空を覆うばかりに枝を張っています。
更に進むとひょうたん池周辺の美しい緑。
わずかに紅葉している葉もあって、とてもきれいでした。
おそらくこの時期は参拝される方が少ないのでしょう。
私以外にはだれもいなくて、見事な景色を独り占め出来ました。
わずかに紅葉している葉もあって、とてもきれいでした。
おそらくこの時期は参拝される方が少ないのでしょう。
私以外にはだれもいなくて、見事な景色を独り占め出来ました。
春のしだれ桜はもちろん素晴らしいですが、しずかに楽しめる初秋の退蔵院もおすすめです。
これから紅葉が進めばまた違った風情が楽しめることでしょう。
これから紅葉が進めばまた違った風情が楽しめることでしょう。
妙心寺の基本情報
・住所 京都市右京区花園妙心寺町1
・電話 075-461-5226
・境内自由
・法堂拝観時間 9:00~16:00
・拝観料 大人500円/小中学生200円
退蔵院
・拝観時間 9:00~17:00(冬期9:00~16:00)
・拝観料 一般600円/小中学生300円
アクセス
・最寄り駅 JR嵯峨野線「花園」南門まで徒歩約5分/京福北野線(嵐電)「妙心寺」北門まで徒歩約3分
・バス 「妙心寺前」南門まで徒歩約4分/「妙心寺北門前」北門まで徒歩約2分
・HP https://www.myoshinji.or.jp/
http://www.taizoin.com/
・電話 075-461-5226
・境内自由
・法堂拝観時間 9:00~16:00
・拝観料 大人500円/小中学生200円
退蔵院
・拝観時間 9:00~17:00(冬期9:00~16:00)
・拝観料 一般600円/小中学生300円
アクセス
・最寄り駅 JR嵯峨野線「花園」南門まで徒歩約5分/京福北野線(嵐電)「妙心寺」北門まで徒歩約3分
・バス 「妙心寺前」南門まで徒歩約4分/「妙心寺北門前」北門まで徒歩約2分
・HP https://www.myoshinji.or.jp/
http://www.taizoin.com/
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藤花
