2024年2月29日 更新

梅の可憐花に誘われて 「玉の輿」の語源となった~紫野 今宮神社~

今宮神社の境内にある梅の木が、可憐な花をつけていると小耳に挟んだので行ってきました。その梅の花もさることながら、今宮神社は他にも見所一杯でしたので、その様子をご報告いたします。

静に佇む「梅の可憐花」

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お目当ての梅の花は境内の北西にある「疫社」の前に佇んでいました。
今年は暖冬で、梅の花は例年より早く散ってしまったという話をよく聞きますが、こちらの梅の花はまだ蕾も残っていて九分咲きといったところでした。
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枝の先々にまで花が実り、春を呼び込もうと懸命に梅香を広げていました。
眺めていると応援したくなる気持ちと共に、こちらも頑張ろうという元気をいただける梅の花でした。

平安遷都以前より崇敬を集めた古廟

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今宮神社は平安遷都以前よりこの地にあって、人々の崇敬を集めていたそうです。
平安遷都後は都の発展に伴い、疫病などの災厄が増え、また規模も大きくなったことから、各地でこれらを鎮める「御霊会(ごりょうえ)」が営まれましたが、今宮社でも「紫野御霊会」を執り行ったとのことです。
そしてこの紫野御霊会が、今の今宮神社を代表する祭事の「今宮祭」の起源となったそうです。
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今宮神社の重軽石「阿呆賢(あほかしさん)」

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「阿呆賢」は「あほかしさん」と呼ばれ、地域の人々に親しまれているそうですが、他にも「今宮の奇石」「神占石」などとも呼ばれているそうです。
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「あほかしさん」を撫でた後、自分の体の悪いところを摩ると、回復が早まるとのことです。
怪我などをした場合は、こちらにお参りするのが良さそうですね。
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また「あほかしさん」は、三度叩いて持ち上げるととても重く、その後、三回撫でて持ち上げるととても軽くなるそうです。
これを願い事を想いながら行い、見事「あほかしさん」が軽くなればその願いが叶うのだとか。

「玉の輿」の語源となった桂昌院ゆかりの神社

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「玉の輿」の語源になった桂昌院は、西陣で八百屋の次女に生まれ、五代将軍綱吉の母として当時の女性としては最高位の従一位に叙せられました。
そんな桂昌院が、西陣の産土の神を祀る今宮社が荒れているのを嘆き、復興に注力されたそうです。
そのおかげで今宮神社はかつての盛況を取り戻し、桂昌院を「神社中興の祖」として境内にレリーフを建て、ご恩を後世に伝えているそうです。

御神木「大黒松」

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境内のこの場所には、かつて15mの大黒松が御神木としてそびえていました。
しかしながら平成30年7月28日の台風で倒れてしまったそうです。
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しかしながら、その幼木が残されていて、境内で大切に育てられていました。
いつの日か見上げる程の黒松に成長する日が待ち遠しいです。
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今宮神社名物の「あぶり餅」

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今宮神社と云えば、なんといっても「あぶり餅」が有名です。
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今宮神社の参道では「かざりや」さんと「一和」さんが、向かい合わせで「あぶり餅」を営んでいます。
この日も、どちらのお店も大賑わいで、長蛇の列となっていました。
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参道近くまで来ると、炭火であぶられた餅の香ばしい香りがいっぱいです。
今宮神社にお越しの際は、ぜひご賞味いただくことをお勧めします。

基本情報

<今宮神社>
 ◇所在地
  〒603-8243
  京都府京都市北区紫野今宮町21
  tel: 075-491-0082
 ◇拝観受付
  9:00~17:00
 ◇拝観料
  無料

アクセス

 ◇電車
  ・京都市営地下鉄:北大路駅より 徒歩20分
 ◇バス
  ・京都市営バス:今宮神社前より 下車すぐ
  ・京都市営バス:船岡山より 徒歩7分
 ◇駐車場
  ・今宮神社大和ハウスパーキング/有料 44台(普通車のみ)
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