2019年11月26日 更新

【京都発酵めぐり】京都三大漬物のすぐき漬の名店!300年以上の伝統の味☆「御すぐき處 なり田」

京漬物といえば、これ!という代名詞のような、京都三大漬物の一つである『すぐき漬』。その代表格ともいえる上賀茂にあるお店。行ってきました。

世界遺産・上賀茂神社スグの場所に

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世界遺産上賀茂神社境内。時期によっては、こんな漬物用の樽や石などが展示。

そう、ここ上賀茂エリアは昔から京漬物『すぐき漬』で名産地。そして、すぐき漬といえば、千枚漬、しば漬とともに、京都三大漬物の一つ。昔からこの界隈の風土に根付く伝統の保存食。発酵食品でもありますが。
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そんなすぐき漬を提供する京漬物店も大小さまざま10店舗以上あります。上賀茂界隈が原料となるすぐきかぶらの産地でもありますから。

中でも、すぐき漬で一番有名なお店。百貨店にも出店してたり。
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文化元年(1804年)創業。そして、300年以上前から変わらない製法。
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こちらが店舗。もともとこの家屋の奥が漬け場だったそうですが、家屋を立てて店舗として営業。
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店内には色とりどりの佃煮やお漬物が並びます。
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昔からお漬物屋さんでは佃煮類も販売してるところが多いですね。山椒、ふき、じゃこなどを炊いたもの。
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こちらでは粕漬けも。加茂茄子の粕漬けって、いかにもここ上賀茂らしいお漬物ですね。本店限定品。
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筍やらふきのとうやら。春らしいものも。
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そして、メインのお漬物コーナー。
浅漬け類が多いですかね。色とりどりでキレイですね。芝漬け、千枚漬、壬生菜漬など。
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そして、こちらの代表的漬物であるすぐき漬。今年の新漬。
刻みすぐきもありますが、やはり本来のすぐき漬の美味しさを知るにはホールがいいです。
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漬物の中でも、すぐき漬は発酵食品の代表格。乳酸発酵から生まれるすぐき漬には乳酸菌『ラブレ菌』が関与し、整腸作用や免疫力を高めるなどの健康効果が得られることで最近注目。
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そして、買ってみました。量り売りで、こちら小ぶりで700円程度。
今年は原料となる京野菜すぐきかぶらが不作だったようで、数自体少なかったそうです。本来はもっと大きなものなんですが。
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ホールなんで、そこそこの食感を感じれるようカット。ポリポリと食べたいですからね(笑)
そして、葉の部分は細かく。
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そのまま食べてみます。
うめぇ~!うちの実家でも昔すぐき漬を販売してて、たまに食べたりしてましたが、改めて食べてみるとなんてふくよかな味なんだろうと。

この独特の深みと酸味、ちょっと他の漬物にはない味わい。この美味しさは大人になってある程度舌が肥えてないとわからない美味しさというか。子供の頃はそんなに美味しいと思わなかったんで(笑)

こういうホールのすぐき漬自体冬の味覚。旬の伝統野菜すぐきかぶらを塩だけで漬込んだ一番シンプルで伝統的なやつですから。ぜひこの機会にご賞味ください!

御すぐき處 なり田 への口コミ

詳細情報

住所:京都市北区上賀茂山本町35番地
電話番号:075-721-1567
営業時間:10:00~18:00
定休日:1月1日(不定休あり)
関連サイト:http://www.suguki-narita.com/
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