2022年4月29日 更新

【京都ぶらり】ケンミンショーでも紹介☆京野菜・春の味覚タケノコ発祥のお寺「寂照院」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は京都府長岡京市にある、今が旬で京野菜にも数えられる筍『孟宗竹(もうそうちく)』発祥のお寺。テレビ番組でも紹介されました。

今が旬の京野菜たけのこの発祥地

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京都府長岡京市。ひっそりとした丘陵地にある、今回初訪のお寺『寂照院』。じつはこちら、今が旬で京料理の春の味覚でもある筍ゆかりのお寺であることを知りやってきました。この乙訓エリアは全国的にも知られる筍の名産地。ここへ来る途中、至る所で竹藪や筍の直売所を見かけ、さらに期間限定で筍料理を提供する飲食店も多数あり。そして、4月28日放映のテレビ番組『秘密のケンミンSHOW極』でも紹介。
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弘仁10年(819)、空海の十大弟子の一人・道雄僧都によって創建された海印寺の塔頭10院の中のひとつがここ寂照院。この地にあった椎の大木に千手観音が現れ、御本尊にされたことが寺の始まりと伝わります。永禄11(1568)年9月27日、織田信長を従えて上洛した足利義昭が西岡を制圧する際、ここに陣を置いたとの記録もあり。
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仁王門には、仁王像があり、南北朝時代の康永3年(1344)年造立されたもの、と伝わります。
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そして、その仁王門をくぐってすぐの場所にある石碑。『日本孟宗竹(もうそうちく)発祥之地』と書かれ、その傍らにはちょうど今が旬の筍が置かれています。

安貞元年(1227)に曹洞宗・永平寺を開いた道元禅師が中国江南地方から持ち帰り、日本で初めて孟宗竹をこの地に植えたと伝わります。境内の東側には孟宗竹林もあり、府登録天然記念物に指定。もともと孟宗竹は観賞用でしたが、大きくて肉厚、柔らかく、えぐみが少ないため江戸時代後半の天保、嘉永年間(1830―1850年)以降食用に。特に孟宗竹は日本の数あるタケノコ品種の中で一番メジャーな品種にあたり、今では京料理や和食において、春の味覚として欠かせない食材に。
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現在こんな乙訓エリアをめぐるスタンプラリー実施中で、ここ寂照院もそのチェックポイントみたいですね。
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もともとあった海印寺は平安時代後期には衰退し、鎌倉時代には再興が図られるなどしましたが、応仁の乱で焼失。現在ではここ寂照院のみが残り、地名「奥海印寺」だけがその存在を今に伝えています。
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で、自由に持ち帰っていい、とのことで数本いただきました。その分、いつも以上にお賽銭増額して(笑)自宅で筍料理を楽しんでいます。

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お寺からすぐ近くの竹藪にも、同じような石碑がありました。いまでは日本料理の春の食材として欠かせない筍。その歴史を知る史跡です。

詳細情報

名称:寂照院
場所:京都府長岡京市奥海印寺明神前31
電話:075-954-8100
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