「六道の辻」とは
六道さんと呼ばれ親しまれている、東山区の位置する『六道珍皇寺』。門前の「六道の辻」は、あの世とこの世の境界線にあたる場所をさしていて、昔は鳥辺野(とりべの)と呼ばれた平安時代の葬地の麓でした。
『六道珍皇寺』
六道とは地獄道・飢鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道の妙界のことで、死後、閻魔大王に裁かれてこの六道を輪廻転生すると言われています。だから門をくぐる時はドキドキします…!
この場所が葬地だったため小野篁(おののたかむら)の冥土通い伝説が生まれ、六道まいりの信仰を集めました。
小野篁の冥土通い
像も祀られている小野篁は平安時代の公卿であり歌人です。百人一首にも「参議篁」という名前で登場するのでご存知の方もいらっしゃると思います。伝説が多い人物で母親を救い出した小野篁は、その条件として夜毎井戸を通って冥界に行き、閻魔大王の補佐をしていたそうです。昼は朝廷、夜は地獄。忙しい人です。
小野篁が行く時に利用していた井戸を「冥土通いの井戸」、帰る時に利用していた井戸を「黄泉がえりの井戸」と呼びます。
格子から井戸までは離れていますが、見ていたら近付くことを禁止されているのがわかります。もし落ちても「黄泉がえりの井戸」があるから大丈夫かなと思いつつ、やはり怖い。。
六道まいり
8月7日~10日まで行われる盂蘭盆(うらぼん)の「お精霊(しょうりょう)迎え」することで、「お精霊」とは先祖の霊のことです。盂蘭盆の時期に霊をお迎えする行事が「お精霊迎え」です。
『六道珍皇寺』は小野篁伝説もあり、先祖の霊を冥界から迎える行事とも強く結びついたのだと思います。
『六道珍皇寺』は小野篁伝説もあり、先祖の霊を冥界から迎える行事とも強く結びついたのだと思います。
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