2020年4月13日 更新

【桜の京都2020】古来より愛される遅咲き桜の名所「仁和寺」【京都花めぐり】

ソメイヨシノが終盤になり、御室桜の開花が進むと京都のお花見も終盤と言われています。今年は新型コロナウィルスの影響で、例年のように楽しめなかった方が多いと思いますが、少しでも癒しになればと思い、春の仁和寺の様子を紹介します。(画像は過去のものです)

江戸時代より愛される御室桜が咲き誇る「御室仁和寺」

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世界遺産 仁和寺の創建は888年。御室派の総本山です。
境内には五重塔や二王門など寺宝も多く、春は御室桜が咲き誇り、四季を通してたくさんの方が訪れています。
今年は新型コロナウィルスの影響により、春の状況が例年と異なりましたが、御室桜は例年通り美しく咲き誇っていたようです。
そんな御室桜を紹介したいと思います。(画像は過去のものです)

今年も御室桜が美しく咲き誇りました

今年は4月7日頃に満開となり、例年通りの美しさだったようです。(仁和寺公式Twitterより)
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仁和寺最寄りの嵐電御室仁和寺駅。大正14年に駅として開業。
通常は無人駅ですが、御室桜のシーズンは駅員さんが対応されています。
2007年に御室仁和寺へ駅名が変更されました。
駅舎には旧書体の「驛室御」と書かれた以前の駅名が、風情を感じさせます。
毎年御室桜の時期には混雑することが多く、大勢の乗降客が利用されています。
御室仁和寺駅構内のしだれ桜が3年ほど前からテング巣病に侵され、この度御室桜の組織培養した苗木を植樹されたそうです。
元気に育ってほしいですね!

御室桜が咲く境内の様子

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勅使門と御室桜。
二王門をくぐり、御室桜の庭園向かう手前の勅使門付近にも御室桜があり、こちらも人気の撮影スポットです。
庭園同様、美しい花を咲かせ、勅使門とのコラボレーションも素敵です。
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御室桜とは、白い花を咲かせる遅咲きの品種。背丈が低いのが特徴の一つで、近年の調査で土壌が粘土質であり、土中に酸素や栄養分が少なく、桜が根をのばせないことが要因の一つのようです。
ソメイヨシノのように花が散った後に葉が育つというより、花の横には一緒に葉があるといった印象です。
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中門をくぐり、御室桜が咲く庭園があります。
庭園には約200本の御室桜があり、間近で桜を楽しむことができます。
江戸時代には既に同じ場所に植えられていて、観桜の名所として知られていたそうです。
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庭園内の200本の御室桜が満開となり、重要文化財の五重塔が桜の海に浮かんだように見えます。
見事に咲き誇る御室桜と圧倒的な存在感の五重塔。この景色は京の春の絶景の一つだと思います。
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五重塔を桜のフレームで彩ってみました。
近年写真を撮る方が増え、五重塔が見えるスポットは人が立ち止まり混雑するので、庭園内は最近一方通行になっていました。
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御室桜は散り際まで美しい。
花弁が敷き詰められた庭園内から見上げた御室桜も素敵でした。
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寺院の瓦はデザインが様々で、鱗模様のところが多いですが、御室桜の庭園付近では「仁和寺」と一つ一つ名前が入っていました。
瓦のそばに御室桜が咲いているだけでより華やかに見えました。
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境内のあちこちに濃いピンク色のミツバツツジが御室桜と同時期に楽しめます。
五重塔の周りにも沢山咲いていますので、風情と共に楽しむことができます。
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金堂に周りにはシャクナゲが咲いていました。
その年にもよりますが、御室桜と同時期か、少しあとに見頃を迎えている年もありました。
白やピンクの大きく美しい花に癒されます。

仁和寺境内にはソメイヨシノや御室桜やしだれ桜などたくさんの桜を楽しむことができます。
今年は新型コロナウィルスの影響でお花見は自粛された方が多かったと思いますが、また来年平穏にお花見ができるよう願いたいと思います。

仁和寺へのツイート

詳細情報

名称:真言宗御室派総本山仁和寺
住所:京都市右京区御室大内33
拝観時間:9:00~16:30
拝観料金:大人500円
※拝観時間、拝観料は季節によって異なりますので、詳細は公式HPをご覧ください
関連ページ:http://www.ninnaji.jp
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