2023年4月19日 更新

【京都ツウ】四条烏丸すぐの場所にある『化粧水』とは?世界三大美女ゆかりスポット☆

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は下京区、四条西洞院にある交差点にある石標『化粧水』の謎に迫ります。

繁華街の中心にある謎の『化粧水』

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下京区、繁華街四条烏丸からもスグ、そこから西へ行った四条西洞院の交差点。平安京の名残りから、京都の町はよく碁盤の目に例えて語られることが多く、住所や場所を縦横の通り名で示す方がわかりやすい、という土地柄。逆に町名となるとあまりピンとこない地元民多数(笑)
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そんな中、四条通は横、西洞院通は縦の通りになります。こちらは西洞院通。
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その交差点、南東角にあるビルの脇。しょっちゅう通りかかるのに今まで気づかなかった石標と駒札。石標には『化粧水』と書かれ、今までいろんな石標や石碑に出会ってきましたが、その中でも短く、そして文字数も少ない『化粧水』。というか、化粧水って何?と(笑)まさか昔化粧水でもここから湧き出していたとか??それが本当なら、めっちゃ汲みに来ますけど(爆)
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で、駒札にも『化粧水』と確かに書かれています。

これによると、かつてこの場所には絶世の美女として語られ、世界三大美人の一人と称される平安時代の女流歌人・小野小町の別荘があったと記されています。

小野小町は現在の山形県に生まれ、平安時代初期の公卿、文人の小野篁の孫と伝わっています。
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小野篁は平安時代前期、9世紀前半に活躍した貴族・歌人。閻魔大王の補佐役を勤め、六道珍皇寺にある冥界につながる井戸を行き来し、あの世とこの世の橋渡しをした、という伝説の人物としてもよく知られています。そんな小野篁の孫が小野小町という事実に、ちょっとビックリ(笑)

小野小町は六歌仙の一人で、百人一首『花の色はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに』でも御馴染み。そんな小野小町の産湯に使った水があったとか、歌を詠じて雨乞いをした場所として、小町伝説を今に伝えています。

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そして、今では考えられませんが、この西洞院通にはかつて『西洞院川』という川が流れ、この周辺には染色業が盛んな場所であったことを物語るスポットが散見されます。

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なので、小野小町の産湯があったこともうなずけ、それが絶世の美女にまつわる水ということで『化粧水』という洒落た名称になったんですかね。この界隈のかつての様子を伝える史跡ですね。

詳細情報

名称:化粧水
場所:京都市下京区妙伝寺町686
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