2019年6月29日 更新

【京都神社めぐり】お酒の神様で半年間の汚れを祓い清める『夏越の祓』☆お祓いさん授与も「松尾大社」

おおきに~豆はなどす☆今回はお酒の神様で知られる松尾大社にて半年の汚れを祓い清める神事「夏の越祓(なごしのはらえ)」で参拝。境内には茅の輪が設置され、くぐってきました。

お酒の神様を祀る松尾大社で夏越の祓

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嵐山南、四条通の西端に位置し、東端の八坂神社(祇園社)と対峙して鎮座する京都最古の神社。酒造り、醸造の神様としても知られ、多くの酒造関係者も参拝する神社。最近では呑兵衛の聖地(笑)

太古この辺りに住んでいた住民が、松尾山の神霊を祀って守護神としたのが起源とされる。5世紀ごろ朝鮮半島より渡来してきた秦氏がこの地に移住して松尾山を一族の総氏神にし、農林産業を興す。

文武天皇の大宝元年(701年)勅命により、秦忌寸都理(はたのいみきとり)が社殿を創建。平安時代以降は賀茂両社(賀茂別雷神社・賀茂御祖神社)と共に、西の皇城鎮護社に。
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そんな松尾大社でも、この時期の風物詩的『夏越の祓』神事が執り行われています。そして、楼門手前には茅の輪も登場。
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夏越祓(なごしのはらえ)とは、この茅の輪をくぐる事によって、正月から六月までの半年間の汚れを祓い清めて無病息災を祈願する神事。

茅の輪の起源は、善行をした蘇民将来(そみんしょうらい)が武塔神(むとうのかみ)(素盞鳴尊すさのおのみこと)から「もしも疫病が流行したら、茅の輪を腰につけると免れる」といわれ、そのとおりにしたところ、疫病から免れることができたという故事に基づきます。そして、京都の多くの神社では6月30日にその神事が執り行われます。
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茅の輪のくぐり方ですが、神社によってまちまち。場所によっては「水無月の夏越の祓する人は千年の命のぶといふなり」と唱えながらくぐるとか。作法いろいろです。
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その神事とセットで食べる風習の和菓子・みな月なんですが、まだ朝早かったので販売していませんでした(泣)



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拝殿から本殿へ。

本殿。弘安8年(1285年)の焼失から室町時代初期の応永4年(1397年)に再建。さらに天文11年(1542年)に大改修されたのが今の本殿。

檜(ひのき)の樹皮を用いた檜皮葺(ひわだぶき)は屋根葺手法の一つで、日本古来の歴史的な手法。側面から見ると前後同じ長さに流れ、「両流造」とも「松尾造」とも称される独特のもの。
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そして、磐座(いわくら)登拝道入り口はここからになりますが、平成30年9月の台風21号の被害により、現在は登拝廃止。
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霊泉「亀の井」。延命長寿、よみがえりの水とも言われています。日本酒の仕込水や茶道・書道の用水として活用される名水。

お隣にある上古の庭・神像館は現在改修工事中でした。8月5日~10日は工事のため拝観停止になります。ご注意ください。
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せっかくの名水なのでいただきました。やわらかい、後味にほのかな甘み感じる美味しい水。
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松尾大社に奉納された多くの酒樽が並ぶ「神輿庫」。
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授与所がまだ開いていなかったのでできませんでしたが、こちらの樽うらないもお酒の神さま松尾大社ならではのおみくじ。
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醸造道具の一つである樽を的にして矢を打ち放つというもの。
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かまえ方見本図もあります。でも、けっこう難しいですよ。以前やったことありますが。
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どこに当たったかでそれぞれお守りを授与していただけます。
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もちろんお守りの茅の輪もありましたが、その左横にある『お祓いさん』という茅の葉に短冊をくぐりつけたものを志納にて授与されてました。こちらは無くなり次第終了。
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短冊には夏越の祓フレーズ「水無月の夏越の祓する人は千年の命のぶといふなり」と書かれ、これをお守りに玄関先に飾ると厄除けになります。

残り半年間を無事に過ごせるよう祈願する神事。参拝必須の神事ですね。

ヨ~イヤサ~♪

松尾大社 への口コミ

基本情報

住所:京都府京都市西京区嵐山宮町3
電話番号:075-871-5016
参拝時間:境内5:00~18:00 庭園宝物館9:00~16:00
関連サイト:http://www.matsunoo.or.jp/
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