2020年4月22日 更新

落ち着いたらまた行きたい『陶板名画の庭』開放的な雰囲気の中で世界の名画にふれてみよう!【左京区さんぽ】

ものすごい勢いで世の中が変わってしまいましたが、それでも名画を愛でる気持ちは変わりません。『陶板名画の庭』は屋外で鑑賞できる世界で初めての絵画庭園。なんと入園料100円で「マイナスイオンを浴びたい!」「アートにふれたい!」というわがままを格安で叶えてくれる、とびっきりの場所なのです。

『陶板名画の庭』とは

 (182601)

色の劣化が少ない陶板。そのメリットを活かして、名画の美しさをそのまま屋外や水の中に再現した施設です。
なんと、屋外で鑑賞できる世界で初めての絵画庭園。
コンクリート打ちっぱなしの建物はシンプルで、絵画の魅力をより引き立たせてくれます。
”コンクリート”と聞いてピンときた方もいらっしゃるかと思いますが、そうです、こちらの素敵な建物を設計したのは、建築家の安藤忠雄氏です。

作品紹介

 (182689)

作品は全部で8点あります。
ほぼ原寸大だったり、約2倍に拡大されているのでとても見やすい!

まずは私の1番好きな作品、モネの「睡蓮・朝」。
こちらは入り口すぐにあります。
水の中に展示されていて上から鑑賞することができるので、本当に水の中に睡蓮が咲いているかのよう。
しかも光が水に反射して、キラキラと幻想的な演出までしてくれるので、ずっと眺めていたくなります。
 (182691)

ほぼ原寸大のミケランジェロの「最後の審判」。
ミケランジェロがたった1人で6年かけて仕上げました。
 (182693)

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」。
イエスが捕まる前の晩、弟子たちとの食事の情景が描かれています。
 (182695)

 (182696)

こちらも大好きな鳥羽僧正の「鳥獣人物戯画」。
高山寺に伝わる国宝が、両巻とも原寸を縦横約2倍に拡大されています。
そのため、傑作と言われる絵巻ものをしっかり見ることができるので、独特の愛らしさをもつ獣たちを堪能しましょう!
 (182698)

豊かな色彩が素敵なルノアール。
「テラスにて」は伝統的な描き方とルノアールの個性とのバランスがうまくとられているそうです。
柔らかなタッチで描かれる作品は、いつ見ても和ませてくれますよね。
 (182700)

ゴッホの「糸杉と星の道」。
ゴッホの死後、高く評価された作品です。

おすすめポイント

 (182703)

庭園内には滝?があり、マイナスイオンをたっぷり浴びることができます。
私は緑や水がある場所が好きなので、こちらに来るとすごく気持ちが落ち着きます。
また、夏は涼を求めて遊びに行くのも粋ですね。

さらに屋外ということもあり、季節や時間帯によって作品の見え方が変わるので、毎回感動を味わうことができるのです。
美術館特有の静粛さとはまた違った開放的な雰囲気の中、ぜひお気に入りのタイミングをみつけてください。

施設情報

 (182705)

『京都府立陶板名画の庭』
住所:京都市左京区下鴨半木町
入園料:100円
時間:9:00~17:00(入園は16:00まで)
アクセス:京都市営地下鉄「北山駅」よりすぐ
HP:http://kyoto-toban-hp.or.jp/
※新型コロナウィルス感染拡大防止に伴い、4/3~5/6まで臨時休園
25 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

【京都国立近代美術館】彫刻と陶芸の二つを極めた作家『生誕100年清水九兵衛/六兵衛』展

【京都国立近代美術館】彫刻と陶芸の二つを極めた作家『生誕100年清水九兵衛/六兵衛』展

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区岡崎の京都国立近代美術館で現在開催中の展覧会に行ってきました。
【芸術の秋】京都観世会館『KYOTO de petit 能』体験!初心者向け解説付☆

【芸術の秋】京都観世会館『KYOTO de petit 能』体験!初心者向け解説付☆

おおきに~豆はなどす☆今回は左京区岡崎にある京都観世会館。そこで現在能楽鑑賞初心者向けの解説付『KYOTO de petit 能』が4回シリーズで公演中。その1回目にお邪魔しました。
生まれ変わった『京都市京セラ美術館』を徹底解剖!リニューアルオープン直前の内覧

生まれ変わった『京都市京セラ美術館』を徹底解剖!リニューアルオープン直前の内覧

おおきに~豆はなどす☆今回は来年3月のリニューアルオープンを控え、改修増築を終え、待望の竣工を迎えた京都市京セラ美術館。その内覧会の様子をお伝えします。
【京都建物めぐり】日本建築界の巨匠・安藤忠雄設計の名庭☆世界初の絵画庭園「京都府立陶板名画の庭」

【京都建物めぐり】日本建築界の巨匠・安藤忠雄設計の名庭☆世界初の絵画庭園「京都府立陶板名画の庭」

今回は北山通り沿い、植物園北口スグの場所にあるアート施設。陶板画で再現した世界の名画が並ぶ、建築家安藤忠雄設計の絵画庭園。
【京都国立近代美術館】絶賛開催中!芸術の巨匠クリムトを中心としたデザインの集積☆「世紀末ウィーンのグラフィック」

【京都国立近代美術館】絶賛開催中!芸術の巨匠クリムトを中心としたデザインの集積☆「世紀末ウィーンのグラフィック」

おおきに~豆はなどす☆岡崎、国立近代美術館で現在開催中の展覧会に行ってきました。19世紀末ウィーンで、アートの巨匠クリムトを中心に試行錯誤されたグラフィックデザインの集積。

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

まみの京都好奇心手帖 まみの京都好奇心手帖