2023年7月6日 更新

【京都建物めぐり】日本建築界の巨匠・安藤忠雄設計の名庭☆世界初の絵画庭園「京都府立陶板名画の庭」

今回は北山通り沿い、植物園北口スグの場所にあるアート施設。陶板画で再現した世界の名画が並ぶ、建築家安藤忠雄設計の絵画庭園。

陰影で際立つコンクリート打ちっぱなし構造

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地下鉄北山駅スグ。そして、植物園や旧歴史資料館がスグ隣。
以前、建築士の友人とここをめぐり、そういえば安藤忠雄設計だったな、と思い出してやってきました。


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安藤忠雄といえば、日本建築界をけん引する世界的にも有名な建築家。
京都市内には他にも安藤忠雄設計の建物がありますが、全国的に知られる代表的な建物と言えば1976年日本建築学会賞を受賞した「住吉の長屋」。建物内なのに、雨の日にはトイレへ行くにも傘
をさして移動することを余儀なくされる(笑)その独特の建築哲学と世界観。
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今回は建物というより、庭園。
それも世界の名画を陶板画に再現し、屋外で鑑賞できる、世界で初めての絵画庭園。

こちらはお馴染みの鳥獣人物戯画。
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安藤忠雄建築の代名詞であるコンクリート打ちっぱなし建築は屋外でこそ、その特徴や強みを発揮するような。雨風にさらされても無問題。
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南側のスリットからは、京都府立京都学・歴彩館も見えます。
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順路自体はわりとシンプルな直線構造なんですが、まわりのフレームと、その陰影でちょっと込み入った複雑な構造にも見えます。
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写真好きの人には、どこを切り取っても面白い造形美をつくり、陶板画よりも建物の構造にハマるかもしれません(笑)


陶板画は全部で8点飾られ、うち4点は『1990年国際花と緑の博覧会』に出品され、残り4点はこの施設のために新しく制作されたもの。
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無機質なコンクリートとは対照的に空がよく映えます。
まるで、ルネマグリットの絵画の3D版かと思わせるようでもあり。
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かなり大判なミケランジェロの『最後の審判』
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閉鎖的な場所で鑑賞するより、その作品のダイナミックさがより伝わるような。
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もちろん光と影を計算しつくした設計なのでしょうが、それを思うだけで安藤忠雄の凄さを感じずにはいられない施設。

とくに、陰影がはっきりと表れる晴れた日に鑑賞されることをオススメします。

詳細情報

住所:京都府京都市左京区下鴨半木町
電話番号:075-724-2188
入園料:一般 100円
開園時間:9:00~17:00
休園日:12月28日~1月4日
詳細サイト:http://kyoto-toban-hp.or.jp/
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