2020年6月17日 更新

【特別拝観】新庭園「鶴鳴九皐」が完成、甘茶庭に癒される「建仁寺霊源院」【京都花めぐり】

甘茶庭が人気の霊源院。新庭園が完成し、5月23日から公開されています。今回は甘茶が見頃を迎えている庭園の様子を紹介します。

枯山水と甘茶庭が楽しめます

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コロナ禍の影響で、静かな花見小路を歩くと、建仁寺の山門が迎えてくれます。
建仁寺は京都最古の禅寺で、東山区にある臨済宗の大本山です。
敷地内には塔頭寺院が複数あり、今回は「霊源院(れいげんいん)」を紹介します。
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霊源院は室町時代に創建。その当時は霊泉院と言う名だったそうです。
今回は新庭園が誕生したとのことで、楽しみにしていました。
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拝観入り口には甘茶がお出迎えしてくれました。
甘茶とは紫陽花の変種であり、ガクアジサイによく似ています。
花言葉は「祝杯」。
葉を乾燥して作るお茶は甘く、お釈迦様誕生日の花まつりにいただくお茶として、親しまれています。
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拝観料500円を支払い、本堂内へ。
造園家の中根行宏氏、中根直紀氏(中根庭園研究所)により作庭された、「鶴鳴九皐(かくめいきゅうこう)」というお庭です。
以前は庭園に多くの甘茶が咲いていましたが、向かって右側に白砂の砂紋と趣のある岩が並ぶ素晴らしい枯山水庭園が完成していました。
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本堂より向かって左手は甘茶庭となっていました。石塔を中心に甘茶と飛び石が印象的な庭園。
ちょうど甘茶が見頃を迎えていて、美しかったです。
庭園へ降りて散策が出来、少し黄味を帯びた平たい岩は、座禅石として、座禅を組むことができます。
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本堂右手にも細長い枯山水庭園がありました。
こちらにも水が流れるような砂紋があり、趣のある石組がされた庭園となっていました。
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庭園を眺めるように椅子が設置されていて、庭園を眺めながら静かに心洗われる時間が過ごせました。
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限定御朱印の授与が行われており、種類が多く、カラーの御朱印もあり、華やかでした。
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新しいお庭の御朱印を授与していただきました。

今年の梅雨は雨がよく降りますが、霊源院は室内からお庭が楽しめ、庭園も雨がよく似合い、この時期にピッタリだと思います。
近くに行かれた際は、立ち寄られてはいかがでしょうか?

スポット情報

名称:建仁寺塔頭 霊源院 れいげんいん
住所:京都市東山区大和大路四条下ル小松町594 霊源院
拝観日時:2020年5月23日(土)〜7月31日(金) 10:00-15:30(16:00閉門)
拝観料:一般:500円 中高生:300円 小学生:無料(保護者同伴)
関連ページ:http://www.reigenin.jp/
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