2020年1月10日 更新

行列必至の元祖お茶漬けの老舗!出汁巻玉子も絶品☆「丸太町十二段家 」

今回は丸太町通りにある行列必至の京料理店。発酵食品である漬物のお茶漬けがここの名物。

いつも人気の元祖お茶漬けの老舗

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丸太町通り。御所をさらに西へ。
いつも見かける時、行列しばしばの名店。名物がお茶漬けの老舗。実家が漬物屋ということで、外で漬物はおろかお茶漬けを食べることもそんなに今までなかったんですが。

京都出身の私の友人が、京都に里帰りするとここのお茶漬けが食べたくなる、という話を以前聞いて、どんなもんかと気になって初訪問。どちらかというと、観光客向けのお店というイメージだったんですが。
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オープン時間に合わせて入店。すぐにこの後満席になりましたが。

大正創業の古いお店で、元々は四条の祇園町にあった甘味処。歌舞伎忠臣蔵にちなんだ十二段からなる甘党が看板商品だったことから屋号『十二段家』に。場所がら、花街から朝帰りした旦那さん衆が口直しにお茶漬けを求めて、それを提供したことがはじまり。以来それが名物に。
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店内は板間に卓袱台と正座できない方用のテーブル席。設えとしては素朴で落ち着いた民芸調の雰囲気。
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おしながきも木版画ですかね。味わい深い雰囲気。
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祇園・花見小路にも十二段家さんがありますが、経営は別で料理の内容も違うみたいです。
今回は本題であるお茶漬けを食べにきたので、お漬物盛り合わせ、出し巻、赤出し、ご飯のついた『すずしろ』1130円を注文。ご飯はお代わり自由とのこと。
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てっきりお茶漬けしかないのかと思ってましたが、しゃぶしゃぶもあります。
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あと、ステーキや一品料理も。
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お茶が出され、これがお茶漬けの時のお茶と同じなんですが、美味しいほうじ茶でした。さすが。
これだけでもお金取れそうな、上質な香り高いお茶。
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待ってる間、店内に飾られた焼き物を見たり、
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染物ですかね。全体的によくある京料理のお店のお座敷の設えとは違い、温かみある民芸調の雰囲気が和みます。
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ほどなくして、料理が登場。ご飯、出し巻、お漬物盛り合わせ、赤出し、そして小さめのおひつ。ご飯はお代わり自由。
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まずは出し巻。見るからに出汁を限界まで含んだような、ウエット感。
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いい卵使ってはります。色目濃く味わい濃厚。出汁感しっかり効いてて、お箸でつまむと出汁が染み出てきて、それが口の中でもジュワっと広がる。これ、十分なメインディッシュ。ごちそう感あり。
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ご飯がとにかく美味しかった。お漬物、お茶漬けを美味しく食べるための必須条件ということでしょうか。炊きたて、艶やかで柔らか。新米かもしれませんね。美味しいご飯はおかずなしでも食べられる、そんなご飯。
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色鮮やかな漬物盛り合わせ。7種類くらい入ってました。
こちらではしば漬け以外は全て自家製。しば漬けは東山安井の京漬物店『八百伊』さんから仕入れているそうです。
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どの漬物も美味しかったんですが、糠漬けで良し悪しがわかりますね。
とくに京漬物は美味しさもさることながら、仕上りの色目を大事にしているので、そのあたりが素人が漬けるのとプロが漬けるのでは違いが如実に現れます。

こちら、茄子の糠漬け。糠の風味十分して酸味ほどよく、そのままで食べても十分美味しい。この色出しが難しいんですよね茄子は。キレイな仕上りです。茄子選びから始まってるんですよね。この仕上りになるためには。

醤油に浸けるとさらに旨味がプラスされ、糠漬けの美味しさが際立つ。
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キュウリも。もう名残りの夏野菜ですね。美味しく漬かってました。いい状態の糠でした。
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赤出汁。これもキリリとした輪郭のはっきりした味の、完全に料理屋の仕事のそれ。粉山椒をほのかに効かせてるところがまたいい。
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生麩だと思いますが、かなりソフトな歯ざわり。程よい弾力で。
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最後、ご飯お代わりしてお茶漬け。
うちの実家で食べる時もこんな具合にいろいろ乗せて食べてたんで(笑)全ての食材がクオリティ高く、お茶もまた然りで美味しいです。あなどれない美味しさ。友人が絶賛するのがわかるような、行列ができるのがわかるような。

最近、お漬物屋さん経営のお漬物がふんだんに食べられる食事処とかありますが、他も比較してまたレポートする予定です。

丸太町十二段家 への口コミ

詳細情報

住所:京都市中京区烏丸丸太町西入
電話番号:075-211-5884
営業時間:11:30~14:30 (L.O.14:00) 17:00~20:00(L.O.19:20)
定休日:水曜日
公式サイト:http://www.m-jyunidanya.com/index.html
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京都発酵食品部 京都発酵食品部