2018年8月25日 更新

【チームラボ】2018年も開催!下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab - TOKIO インカラミ

夕涼みが楽しくなる夏の終わり。数多く存在する神社の中でもとくに長い歴史を誇り、世界遺産でもある下鴨神社とその前に広がる糺の森で、幻想的な光の祭が開催されます。手掛けるのはアート集団のチームラボ。京都を舞台に新たな伝統行事が誕生しようとしています。

糺の森と下鴨神社で現代の祭が誕生

京都市街地の北、世界遺産でもある下鴨神社。
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その前に広がり京都府民の憩いの場所であり鎮守の森でもある糺の森が光に包まれる展覧会「下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab - TOKIO インカラミ」が2016年に引き続き開催されています。

Light Festival in Tadasu no Mori at Shimogamo Shrine, Kyoto Art by teamLab – TOKIO INKARAMI

提供元:呼応する、たちつづけるものたちと森 – 下鴨神社 糺の森 © teamLab
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2018年8月17日から9月2日までとなる開催期間に併せ、開始日となる8月17日に一般来場者の入場に先立ち、オープニングセレモニーが実施されました。
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京都市市長の門川大作氏、下鴨神社権宮司の宮陽氏、イフイング株式会社の冬廣憲二氏、チームラボ代表の猪子寿之氏、世界遺産下鴨神社 ラグビー第一蹴の地 顕彰会坂田好弘氏が登壇し、テープカットが行われました。

糺の森と下鴨神社に現れた光たち

アート集団であるチームラボが手掛ける現代型の祭では普段から幽玄な雰囲気が漂う糺の森に『呼応する、たちつづけるものたちと森 - 下鴨神社 糺の森』と名付けられた光のアート作品群が登場しています。
Resisting and Resonating Ov...

Resisting and Resonating Ovoids and Forest – Forest of Tadasu at Shimogamo Shrine

提供元:呼応する、たちつづけるものたちと森 – 下鴨神社 糺の森 © teamLab
1000年以上の長きに渡り人間ととに歩んだ糺の森。
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1000年以上の長きに渡り人間ととに歩んだ糺の森
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森の木々は光り、参道には「立ち続けるものたち」と名付けられた物体が現れ、自立し、呼吸するかのようにゆっくりと光の明滅を繰り返しています。
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立ち続けるものたちは人に押されると傾き、光の色が変化。
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色特有の音色が響き、光と音は隣の立ち続けるものや周りの木々へと伝播します。

色の変化は森に人や動物など他者が存在することの証明。他者がいることによって変化が起こり、その存在によって作品に真の魅力が発揮されるのは、チームラボの展示の根底にある「他者の存在をポジティブに捉える」というテーマが体現されています。

猪子氏にインタビュー

今回特別にチームラボ代表の猪子氏にインタビューする機会をいただき、チームラボの作品テーマである「他者をポジティブに捉える」という概念の誕生背景について質問してみました。
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今回特別にチームラボ代表の猪子氏にインタビューする機会をいただき、チームラボの作品テーマである「他者をポジティブに捉える」という概念の誕生背景について質問してみました。
Q.チームラボの作品テーマである「他者の存在をポジティブ」に捉えるという概念は、どのように発想しましたか?

猪子氏:人は他者がいないと一瞬たりとも存在できない物なのに、都市ではそれが分かりづらくなり、他者は邪魔な存在でしかないという認識となっている。しかし過去やほかの場所においては必ずしもそうではない。例えば棚田などでは他の人の田んぼがあってこそ、自分の田んぼにも水を引いてこられる。そういったことが現代社会では気づけなくなってしまっている。他者が居ても不快じゃない。他者の存在で空間を作り上げているということを間接的に感じられるような展示を実現したいという観点が元になっています。

Q.京都について、糺の森の印象について。
猪子氏:糺の森は人の営みと自然の営みが長く長く続いてきた場所。また京都は1000年以上続く都市の真ん中に、人の営みと共にある森があり、世界の中で稀有な都市だと言えます。日本という枠を超え、世界中探してもありはしない。今回のイベントを通して、その存在を思い出してもらいたいですね。

インタビューを終えて
チームラボでは、京都という世界的に見ても人と自然の結びつきの強い都市で、他者をポジティブに感じられる展覧会を開催。来年も開催できればとのことでした!

楼門の先には浮遊し光る球体たち

チームラボが手掛ける「下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab - TOKIO インカラミ」では「立ち続けるものたち」が美しく並ぶ糺の森の奥に鎮座する下鴨神社の境内で「浮遊する、呼応する球体 - 下鴨神社」と呼ばれるアート作品が展開されています。
Floating, Resonating Sphere...

Floating, Resonating Spheres – Shimogamo Shrine

提供元:浮遊する、呼応する球体 - 下鴨神社, 2018 © teamLab
光りながら下鴨神社の境内を浮遊する球体は、まるで呼吸をするかのように自律しながら強く輝いたり、消えたりを繰り返しています。
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こちらの球体も人が触れることにより、光と音色が変化し他者の存在を知らせる存在となっています。
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さらに球体から発せられた光は、楼門を超え参道の木々の光にも呼応し、影響は糺の森全体へと伝播。

現在の祭は世界への情報配信もOK!

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今回、糺の森で開催されている「下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab - TOKIO インカラミ」は、幻想的でSNS映えもバッチリ!

是非公式ハッシュタグ「#糺の森の光の祭」をつけて、世界中の方々に見てもらいしょう!

特報!チームラボに最後にこんなことも聞いてきました!

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さいごに。今回、インタビューの際に今後の京都での活躍の予定などを聞いてみました。
Q. 京都はお寺や神社など、チームラボさんの作品と相性のいい作品が多く、伝統的なことと新しいことが積極的に取り入れられます。今後も何かやっていただけますか?
猪子氏:ぜひ!やりたいですね。京都は好きな街で20代の頃は、毎週末のように来ていました。


Q.京都や大阪など関西のどこかでエプソン チームラボ ボーダレスのような常設の展示の新設予定はないですか?
猪子氏:いいですね。大資本家あってのチームラボ。すっごい方に言っておいて下さい(笑)

Q.猪子さんが言っていたと宣伝して大丈夫ですか?
猪子氏:ぜひ!はい(笑)

京都の大資本家の皆様へ!

というわけで今回、チームラボの猪子氏のお墨付きを得ました!京都の大資本家の皆様。チャンスですよ!ぜひチームラボさんとイベントや常設の設備を検討しましょう!(笑)
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提供元:(C)チームラボ

下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab - TOKIO インカラミの展覧会詳細

住所:京都市左京区下鴨泉川町59 下鴨神社(賀茂御祖神社)
※糺の森南側、御蔭通りからご入場ください。
アクセス:京阪電車「出町柳」駅下車徒歩10分
開催期間:2018年8月17 日(金)~9月02日(日)
開催時間:18:30~22.00 (21:30 最終入場)
料金:平日1,000円、土日1,200円
※小学生以下無料、20歳以上の保護者同伴が必要。
※駐車場はございません。下鴨神社内の駐車場もご利用いただけません。ご来場の際は、公共交通機関をご利用の上、お越しください。
※混雑時、入場規制させて頂く場合が御座います。
詳しくはこちら:shimogamo-lightfestival.teamlab.art
チームラボ
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、デザイン、そして自然界の交差点を模索している、学際的なウルトラテクノロジスト集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。

チームラボは、アートによって、人間と自然、そして自分と世界との新しい関係を模索したいと思っている。デジタルテクノロジーは、物質からアートを解放し、境界を超えることを可能にした。私たちは、自分たちと自然の間に、そして、自分と世界との間に境界はないと考えている。お互いはお互いの中に存在している。全ては、長い長い時の、境界のない生命の連続性の上に危うく奇跡的に存在する。
www.teamlab.art/jp
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けいたろう けいたろう