2019年1月26日 更新

好評の「京の冬の旅」普段は見れない貴重な文化財を間近に【西エリア】

「京の冬の旅」普段は見ることができない貴重な文化財が特別公開!3つのモデルコースごとに紹介します

【京の冬の旅】今回のテーマは「京都にみる 日本の絵画」

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平安遷都以来およそ1100年の間、日本の都であり、文化・芸術の中心地であった京都には、数多くの名画が残っています。また、政治の中心が東京に遷った明治以降も、日本初の公立の絵画専門学校「京都府画学校」(現在の京都市立芸術大学)が開設されるなど、今日に至るまで、京都は日本の絵画の中心として美術界を牽引し、「京都画壇」は日本画革新運動の一大勢力となっていきました。
2019年9月に日本で初開催となるICOM KYOTO 2019(国際博物館会議京都大会)が開催されることに先駆け、「京都にみる日本の絵画~近世から現代~」をテーマに寺院において、通常非公開の文化財を特別公開します。

出発地は京都駅!西エリアのモデルコースをご紹介します

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各コースJR京都駅を起点として、公共交通機関をうまく利用し、
散策しながら拝観できるコースとなっています。

今回は「西エリア」をご紹介!
妙心寺塔頭を主にしたコース。
【妙心寺 龍泉菴】→【妙心寺 麟祥林】→【妙心寺 天球院】→【仁和寺 金堂・経蔵】→【転法輪寺】という5ヶ所の拝観し、最後は京都駅に戻ってくるという流れになります。

その後ちょっと足をのばして【東寺】さんまで行くこともできますよ

【妙心寺】日本最大級の大本山

京都駅からJR嵯峨野線に乗り「JR花園」駅まで約11分。
そこから徒歩でさらに5分。見えてくるのが妙心寺です。

妙心寺は境内は約10万坪、その中に塔頭46ヶ寺、末寺は日本をはじめ世界各国にわたり約3,400ヶ寺、在籍僧数は約7千人以上という、日本最大級の規模を誇る臨済宗妙心寺派の大本山です。

そんな数多くある塔頭の中から今回は3ヶ所が特別公開されます。

【妙心寺 龍泉菴】*京の冬の旅5年ぶりの公開

まずは境内に入ってすぐ右手にあるのが【妙心寺 龍泉菴(りょうせんあん)】です。妙心寺塔頭の中でも寺格の高い「妙心寺四派」の一つ龍泉派の本庵。

長谷川等伯生誕480年記念 雄大な自然美が描かれた四季の障壁画

妙心寺龍泉菴 方丈襖絵

妙心寺龍泉菴 方丈襖絵

塔頭寺院の中で最大規模を誇る方丈を飾るのは、1999年の開祖五百年遠諱にあわせて日本画家・由里本出氏が描いた100面に及ぶ障壁画です。
妙心寺龍泉菴 方丈襖

妙心寺龍泉菴 方丈襖

妙心寺龍泉菴 方丈襖 昇龍図

妙心寺龍泉菴 方丈襖 昇龍図

越前海岸を描いて仏教が西から東へ伝来する様を表した「種々東漸図」や、寺名にちなんだ「昇龍図」のほか菩提樹や沙羅の木を描いた障壁画も納められています。
妙心寺龍泉菴 狩野探幽筆「観音・龍虎図」

妙心寺龍泉菴 狩野探幽筆「観音・龍虎図」

今回は、狩野探幽筆「観音・龍虎図」、谷文晁筆「秋山出屋図」、長谷川等伯筆「枯木猿猴図」(重文・複製)、長沢芦雪、松村景文の作品などの寺宝も特別公開されます。

詳細情報

【妙心寺 龍泉菴】
〒616-8035
京都府京都市右京区花園妙心寺町65
TEL 075-461-5226(妙心寺)

公開期間:2019年1月10日(木)~3月18日(月)
※拝観休止:2月28日(木)、3月1日(金)
公開時間:10:00~16:30(16:00受付終了)
料金:600円(団体割引あり)
※特別展示の寺宝については、期間中展示替えが行われます。

関連ページ:https://www.kyokanko.or.jp/huyu2018/

【妙心寺 麟祥林】*京の冬の旅8年ぶりの公開

龍泉菴を北にすすんで、徒歩約4分ほどのところにあるのが【妙心寺 麟祥林】
徳川三代将軍家光が春日局の冥福を祈るために創建した妙心寺塔頭寺院です。

海北友雪の龍図が残る春日局の菩提寺

妙心寺麟祥院 春日局像

妙心寺麟祥院 春日局像

桃山時代に作られた御霊屋は、春日局が仙洞御所にあった釣殿を後水尾天皇より下賜された建物。かつては能舞台として使用されていたもので、内部には小堀遠州作と伝わる春日局坐像が安置されています。
妙心寺麟祥院 海北友雪筆「雲龍図」

妙心寺麟祥院 海北友雪筆「雲龍図」

妙心寺麟祥院 海北友雪筆「雲龍図」

妙心寺麟祥院 海北友雪筆「雲龍図」

方丈の障壁画は、春日局と親交のあった絵師・海北友松の子、友雪の筆による水墨画で、「雲龍図」「瀟湘八景・西湖図」などが描かれています。とくに雌雄の龍を描いた「雲龍図」は江戸時代初期の傑作に数えられています。

そのほか春日局が家光より賜わった色鮮やかな「百椿図屏風」などの寺宝も特別公開されます。

詳細情報

【妙心寺 麟祥院】
〒616-8035
京都府京都市右京区花園妙心寺町49
TEL 075-461-5226(妙心寺)

公開期間:2019年1月10日(木)~3月18日(月)
公開時間:10:00~16:30(16:00受付終了)
料金:600円(団体割引あり)

関連ページ:https://www.kyokanko.or.jp/huyu2018/

【妙心寺 天球院】

麟祥院のすぐ北側徒歩1分のところに位置する【妙心寺 天球院】が次の目的地です。
江戸初期に姫路城主・池田輝政の妹・天久院が創建した、妙心寺の塔頭寺院。

狩野山楽生誕460年記念 京狩野 山楽・山雪の絢爛豪華な障壁画

妙心寺 天球院 襖絵

妙心寺 天球院 襖絵

方丈(重文)は、玄関とともに江戸時代を代表する禅宗方丈建築で、方丈内部を飾る障壁画(重文・一部をのぞき高精細複製品)は、京狩野の絵師・狩野山楽と山雪の代表作とされています。
妙心寺 天球院 「梅に遊禽図」

妙心寺 天球院 「梅に遊禽図」

妙心寺 天球院 「竹虎図」

妙心寺 天球院 「竹虎図」

「竹虎図」、「梅に遊禽図」、朝顔と鉄線の花を描いた「籬草花図」など、金地に映える鮮やかで濃密な色彩と、垂直の線や曲線を活かした幾何学的な画面構成が見事な金碧障壁画で、創建当時の豪華絢爛さを今に伝えています。
妙心寺 天球院 水墨画

妙心寺 天球院 水墨画

また、西の間には山楽・山雪の水墨画が桃山時代当時のまま残されています。

詳細情報

【妙心寺 天球院】
〒616-8035
京都府京都市右京区花園妙心寺町46
TEL 075-461-5226(妙心寺)

公開期間:2019年1月10日(木)~3月18日(月)
公開時間:10:00~16:30(16:00受付終了)
料金:600円(団体割引あり)

関連ページ:https://www.kyokanko.or.jp/huyu2018/

【仁和寺 金堂・経蔵】

天球院から散策しつつ徒歩約17分。
続いては【仁和寺 金堂・経蔵】です。
仁和寺は仁和4年(888)に創建されたお寺で、真言宗御室派の総本山です。
江戸時代に建立された建造物は世界文化遺産に登録されており、同時期に植えられた御室桜でも有名です。
国語の教科書にも載っている徒然草の「仁和寺にある法師」で聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
「御室御所」と呼ばれ代々皇室から住職を迎えた由緒ある門跡寺院です。

門跡寺院に残る宮殿建築と輪蔵

仁和寺 金堂

仁和寺 金堂

御所の紫宸殿を移築した金堂(国宝)は、桃山時代の宮殿建築を伝える貴重な建物です。
仁和寺金堂内部

仁和寺金堂内部

格子状の蔀をつけ、天井は高く造られており、壁に極彩色の浄土図が描かれた荘厳な堂内には、本尊・阿弥陀三尊像や四天王像、帝釈天像などが安置されています。
仁和寺経蔵外観

仁和寺経蔵外観

仁和寺経蔵輪蔵

仁和寺経蔵輪蔵

経蔵(重文)は、寛永18年(1641)に再建された、「天海版一切経」を納めるお堂で、中央に八角形の回転式輪蔵(経巻棚)を備え、その細部や四方の壁画は今も美しい色彩を留めています。
※輪蔵を回転させることはできません。

詳細情報

【仁和寺 金堂・経蔵】
〒616-8092
京都府京都市右京区御室大内33
TEL 075-461-1155

公開期間:2019年1月10日(木)~3月18日(月)
公開時間:10:00~16:30(16:00受付終了)
料金:600円(団体割引あり)
※2月2日(土)・3日(日)・14日(木)・15日(金)、3月3日(日)・4日(月)は経蔵のみ公開(300円)

関連ページ:https://www.kyokanko.or.jp/huyu2018/

【転法輪寺】*京の冬の旅初公開

浄土宗寺院で、開祖は関通上人。上人はこの世に苦しむ人々を極楽浄土に導くために自ら「関所を通す」として関通と名乗ったそう。その上人が最後に建立したのがこちらの【転法輪寺】です。
転法輪寺 本尊・阿弥陀如来坐像

転法輪寺 本尊・阿弥陀如来坐像

転法輪寺 本尊・阿弥陀如来坐像

転法輪寺 本尊・阿弥陀如来坐像

裳階付きの本堂に安置された本尊・阿弥陀如来坐像は、像高2丈4尺(約7.5m)の京都最大級の仏像で、江戸時代に桜町天皇追福のために造られたものと伝わっています。
転法輪寺 阿弥陀如来立像

転法輪寺 阿弥陀如来立像

また、本尊背後の厨子内に安置された阿弥陀如来立像は、裸のままの姿であることが珍しい童姿の像で、天智天皇の誕生にまつわる説話から安産守護の御利益があるとされています。
転法輪寺 鐘楼門

転法輪寺 鐘楼門

重さ約4tの大梵鐘が吊られた鐘楼と楼門が1つになった「鐘楼門」や、江戸時代の幅3.9m、高さ5.3mの「釈迦大涅槃図」などもみどころのひとつです。

詳細情報

【転法輪寺】
〒616-8007
京都市右京区龍安寺山田町2
TEL 075-464-2668

公開期間:2019年1月10日(木)~3月18日(月)
公開時間:10:00~16:30(16:00受付終了)
※拝観休止:1月20日(日)、2月24日(日)は13:00からの公開
料金:600円(団体割引あり)

関連ページ:https://www.kyokanko.or.jp/huyu2018/

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京都市観光協会 京都市観光協会