2023年7月8日 更新

【2023京都】祇園祭を飾る山鉾めぐり!後祭『黒主山』の桜は平安時代の歌人ゆかり☆

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡2023年祇園祭が現在開催中。その中でも山鉾町が取り仕切る山鉾の魅力について深掘り。今回は後祭に登場する黒主山。

祇園祭を飾る山鉾の魅力を深堀り☆平安時代歌人ゆかりの黒主山

京都夏の風物詩であり、日本三大祭の一つに数えられる祇園祭。7月から1ヶ月に渡り執り行われるお祭りで、すでに神事は着々と進行中。一般人にとって目に見える変化としては、山鉾が建つエリアの商店街では祇園祭の提灯が下がったり、BGMに祇園囃子が流れたり。夜は夜で、各山鉾保存会でお囃子の練習風景を通りからも確認することができたり。

2023年の祇園祭は、これまでコロナ禍のため休止されていた行事もコロナ前と同じ完全な形で実施される予定とのことで、ようやく本来の姿のお祭りが戻ってきた、という安堵感もあったり。そして、今年は祭りの花形的行事、前祭の宵山や山鉾巡行が三連休中に執り行われるとのことで、多くの人出が予想されたり。
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そんな2023年の祇園祭、その中でも山鉾町がメインとなって取り仕切る山や鉾の魅力について、それらをめぐりながらご紹介するシリーズ。
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今回は、祇園祭後祭で登場する『黒主山』をご紹介します。保存会は室町通り沿い、六角上がった場所にあります。
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こちらは過去の様子になりますが、実際の黒主山の懸想品、水引は雲龍文様の繻珍、前懸は萬暦帝即位の折の御服と伝えられる古錦を復元した五爪龍文様錦、胴懸は草花胡蝶文様の綴錦。見送は平成16年(2004)に牡丹鳳凰文様を復元新調。さらに桜の造花が山を飾っていることが最大の特徴です。
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保存会では、それらの懸想品の公開や粽の授与を7月21~23日に行われています。
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そんな保存会の北側にある黒主山のシンボル的存在である桜の木。すでに花のシーズンは終えているので、青々とした葉が茂っています。
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黒主山は、平安時代の歌人で六歌仙の一人でもあった官人滋賀郡大領・大伴黒主が御神体。謡曲「志賀」にちなみ山桜をあおぎながめている黒主の人形になっており、寛政元年(1789)辻又七郎狛元澄作。そして余談ですが、そのゆかりの地、現在の滋賀県大津市には黒主を祀る黒主神社もあります。

この桜の植わっている場所には、かつて黒主山の町家が建ち並んでいましたが、昭和47年に消失したそうですが、その時に植樹されたものなんですかね。例年、桜の咲くシーズンから祭りの準備が始まるんだとか。

後祭の山鉾巡行では桜と白髪ひげの翁・黒主に注目してみてください!

詳細情報

名称:黒主山
場所:京都市中京区烏帽子屋町497
電話:050‐3171‐3964
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