2023年7月24日 更新

【2023京都祇園祭後祭】コロナ後完全復活!旧家老舗を飾る『屏風祭』必見の山鉾めぐり☆

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は現在進行中の祇園祭後祭の山鉾めぐり、そして祇園祭のもう一つの楽しみ『屏風祭』も見学。

祇園祭後祭の山鉾めぐり

京都夏の風物詩であり、日本三大祭の一つに数えられる祇園祭。7月から一か月間渡り執り行われる長期開催のお祭り。すでに前祭は無事終了し、現在後祭が進行中。その後祭も山鉾建てを終え、各山鉾町を飾っています。今回はそんな後祭の山鉾をめぐるとともに、祇園祭のもう一つの楽しみである『屏風祭』もご紹介します。

鯉山

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中国の故事『登竜門』に由来する鯉山。御神体には人形(ひとがた)ではなく魚、鯉形であるのも唯一無二で、鯉が龍門の滝をのぼり龍になる様子を表しています。16世紀にベルギー、ブリュッセルで製作されたタペストリーが懸装品で、1枚を裁断して飾られています。祇園祭のシンボル的花『ヒオウギ』も活けられていました。
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鯉山のかたわらには名物の鯉のタペストリー。無病息災を願う天空を舞うのぼり鯉。京都の有名アーテイスト・キーヤンこと木村英輝さん作。

黒主山

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平安時代の歌人で六歌仙の一人でもあった官人滋賀郡大領・大伴黒主が御神体の黒主山。謡曲「志賀」にちなみ山桜をあおぎながめている黒主の人形になっていて、山には桜の造花とセットで飾られます。保存会周辺の三角コーンにも黒主山の家紋がついているのも必見(笑)

鷹山

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昨年196年ぶりに山鉾巡行に復活を果たした鷹山。まだ再建したばかりで真新しい白木の曳山。高さ約17メートルあります。昨年はなかった漆塗りもなされた様子。真松にはキジの懸装品が飾られ、キジにとって天敵の鷹をさらに引き立てる役目。お囃子は北観音山の曲を参考に、車輪は船鉾の提供により巡行に復帰。

八幡山

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町内にまつられる八幡宮を山の上に勧請して巡行する八幡山。夫婦円満のしるしとされ、左甚五郎作とされる木彫り鳩も鳥居で両向かいになっています。

北観音山

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後祭山鉾巡行ではくじ取らずの2番手北観音山。かつては南観音山と一年交代で巡行していたそうです。その方式が2023年から復活。御神体人形には楊柳観音と韋駄天を祀ります。真松の懸装品には尾長鳥。
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そして北観音山の向かい、祇園祭のもう一つの楽しみ、旧家・商家がこぞって秘蔵の屏風やお宝を公開し、通りすがりに無料で鑑賞できる『屏風祭』。画像は吉田家、藤井絞の展示。まるで美術館のようなしつらえです。他にも各所で展示されています。

南観音山

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さらに、北観音山から新町通をさらに下ると「下り観音山」ともいわれている南観音山。御神体人形には本尊・楊柳観音座像と善財童子を祀り、後部の柳の太枝は疫病を防ぐといわれています。真松の懸装品には鳩。
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後祭山鉾巡行ではくじ取らずでしんがりを務める大船鉾。焼失より150年目にあたる平成26年7月、後祭巡行への復帰を果たした、まだ真新しさも残る鉾。船頭には瀧尾神社の寄進により復元、復活した黄金の龍頭、大金幣(だいきんぺい)が一年交代で飾られます。2023年は大金幣。

浄妙山

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平家物語の宇治川の合戦、三井寺の僧兵筒井浄妙を一来法師がその頭上を飛び越える一瞬をとらえた浄妙山御神体。山鉾巡行の際にはアクロバティックに飾られる御神体人形ですが、お会所では立像になっていて新鮮な感覚(笑)前懸・桜図、後掛・仙人観涅図も展示。

役行者山

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修験道の開祖・役行者小角が一言主神の役行者山。巡行の際にはホラ貝の音が鳴り響きます。宵山7月23日には本山修験宗総本山聖護院による護摩焚が行われます。路上で杉をモクモクと燃やし、かなり見ごたえありで毎年大勢の方が見学に来られます。お会所では茅の輪くぐりもでき、懸装品展示、修験道、役行者神が金剛葛城山や大峯山での修行の際腰掛けたという霊験あらたかな石・役行者神腰掛け石もあり、手を当てると御利益があるとか。

橋弁慶山

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後祭山鉾巡行では、くじ取らずで先頭の橋弁慶山。五条大橋で弁慶と刀を交える牛若丸。橋の擬宝珠に足駄の前歯だけで立つ名場面を再現した御神体。この時ちょうど烏丸通で舁き初め(かきぞめ)の最中でした。車輪のついた曳山に対し、この橋弁慶山は人が担ぐタイプの舁山(かきやま)。


今回は後祭の山鉾の一部をご紹介しましたが、山鉾巡行までの期間、その勇壮な姿や懸装品、御神体人形など、この時期しか至近距離で見学できない貴重な品々をお会所では展示されています。ぜひこの機会にお楽しみください!

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