2022年8月18日 更新

【夏の風物詩】3年ぶりの完全点火に感動!「京都五山送り火 /大文字」

コロナ禍の影響で、規模を縮小して行われていた五山送り火。点火直前に土砂降りの雨に見舞われましたが、3年ぶりに五山に炎の明かりが灯りました。京都御苑にて大文字を見送らせていただいたので、様子を写真と動画で紹介します。

直前の雨にも負けず、完全点火「五山送り火」

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京都に夏の終わりを告げる、「京都五山送り火」。
8月16日、お盆に帰ってきた先祖の霊を送り出し、無病息災を祈る京都夏の風物詩で、京都市登録無形民俗文化財登録されています。
五山とは、東山の「大文字」、松ヶ崎の「妙法」、西賀茂の「船形」、大北山の「左大文字」、嵯峨仙翁寺山の「鳥居形」に火が灯ります。
今回は大文字を見てご先祖様を送ろうと思います。
画像は以前真如堂から撮影した大文字山です。
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大文字を鑑賞するのに、場所をかなり検討しました。大文字が近く、少し移動すれば「妙法」も見れる事から、出町柳周辺で鑑賞するのが人気のようですが、かなりの混雑かな?と予想しました。今回は、広大な苑内の京都御苑で、大文字を鑑賞することにしました。
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京都御苑の苑内地図です。大文字がよく見えるので、京都御所の建礼門周辺で鑑賞することにしました。
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19時過ぎ、建礼門周辺に到着、撮影の準備をしていたら、暗雲が立ち込めて来て、ゴロゴロと雷が。黒い雲がさらに広がり、急に土砂降りの雨が降り出しました。御苑内は大きな木々がたくさんあり、雨宿りが出来そうですが、雷が鳴り始めたので、屋根のある建物へ一旦退避しました。
ちなみにですが、例年だと送り火の日は、中立売休憩所が21時頃まで延長営業されています。今年はコロナ禍の影響で、延長営業されていませんでした。
延長営業される際は、SNSやHPで情報発信されるようですので、今後のご参考になさってくださいね。
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20時過ぎの様子です。土砂降りの雨が少しずつ弱くなり、なんと20時前に一旦止みました。皆の気持ちが届いたのでしょうか?こんな事あるんですね。奇跡に近いように感じました。
大文字山の点火時間は、通常20時です。土砂降りの雨の影響で、点火時間が遅れたようです。
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20時10分頃、一斉に点火されたようです。10分遅れましたが、無事に点火されました!うっすらと大の字が浮かび上がってきています。きっと親火を懸命に守られたのでしょう。保存会の方のご尽力がうかがえます。
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20時20分頃の様子です。炎が勢いよく上がり、山にくっきりと「大」の字が浮かび上がります。この時、周辺では拍手が起こっていました。関係者の方に届けたかったです。直前の雨で、開催されるか?心配した事や、3年ぶりということもあり、貴重な鑑賞機会がありがたく、感動しました。
大文字の点火資材は、薪数600束、松葉100束、麦ワラ100束。薪は松割木で、その間に松葉を入れ、
高さ約1.3mに積み重ね、まわりを麦ワラで囲われているそうです。その他に奉納された護摩木(銀閣寺そばにて受付)もお焚き上げされています。
凄い量の資材に驚きました。コロナ禍の影響で、ボランティアの方が減っているそうで、それらを運ばれる関係者の方々の労力も、かなりのものかと思います。
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それぞれの想いで、送り火を見送る人々です。
御苑では、沢山の方が来られていましたが、苑内が広大なゆえに、鑑賞されている方々は密にならず、適度な間隔で鑑賞出来ました。鑑賞場所を京都御苑にして、正解でした。
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20時30分過ぎ頃の様子です。火の勢いが少しずつ弱まってきました。無事にお精霊さんを見送らせていただきました。

今回は京都五山送り火を紹介しました。コロナ禍で3年ぶりに完全点火となった今回、直前の雨やその他にもご苦労が多々あったと思います。無事に開催された事を嬉しく思うとともに、ご尽力された保存会と関係者の皆様には心より感謝したいと思います。
来年も開催されるように、願いたいと思います。

五山送り火 on YouTube

五山送り火の様子を動画でまとめました。良かったらご覧ください。

イベント情報

名称:京都五山送り火
開催日:毎年8月16日
関連ページ:https://www.gozan-okuribi.com/2022/ja/top.html
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