2019年12月10日 更新

【2019晩秋の紅葉巡り】晩秋の趣ある紅葉を楽しむ 妙心寺塔頭「桂春院」【花園エリア】

桂春院の侘の庭や思惟の庭では名残の紅葉が楽しめました。12月8日(日)までJRそうだ京都いこうの「モシュ印・コケ寺リウム」の展示も行われています。(画像は2019年12月6日撮影)

晩秋の紅葉を楽しむ「妙心寺 桂春院」

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桂春院は1598年に創建された臨済宗妙心寺の塔頭寺院です。
名勝庭園は複数に分かれていて、真如の庭、清浄の庭、侘の庭、思惟の庭などそれぞれ趣が違い、比較的静かに楽しむことが出来ます。
最寄り駅は嵐電妙心寺駅か妙心寺北門前のバス停になります。
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山門をくぐると、真っ赤な紅葉と松の共演が楽しめます。
曇りない真紅の紅葉がきれいでした。
拝観入口

拝観入口

松や紅葉、石畳も趣があります。
受付で拝観料(400円)を支払います。
清浄の庭

清浄の庭

方丈の北側にある坪庭で、紀州の巨岩・奇石が直立した枯滝が配置されているようですが、今回は花頭窓からの眺めが秋らしく、紅葉が見えるように撮影してみました。
侘の庭

侘の庭

昭和6年に史跡名勝に指定。作庭者や作庭時期は不明ですが、古来より名園と記されていたようです。
紅葉は終盤でしたが、まだまだ楽しめそうで、苔が生き生きしているので、紅葉がより鮮やかに見えました。
梅軒門、灯籠、手水鉢があり、いにしえの人々がこの庭園を眺めて何を思いはせたのか・・・と、物思いにふけることのできる静かな時間が過ごせました。
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少し暗い室内からより引いて観ると、鮮やかな紅葉の美しさが増すように思えます。
思惟の庭

思惟の庭

方丈の東にある庭です。
十六羅漢石や坐禅石があるそうで、梅軒門からの階段、飛び石の配置が子供だったら軽やかに歩くんだろうな・・・なんて連想してしまいました。
明るい気持ちになるお庭でした。
真如の庭

真如の庭

こちらの紅葉の色付きは早かったみたいで、盛りが見れず惜しかったです。
春にはサツキや霧島ツツジの季節も華やかでしょうね。
来年是非拝見したいと思います。
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方丈(本堂)は1631年の建立された、京都府指定有形文化財です。
外靴をお借りして方丈前の庭園を散策することが出来ます。
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昨年の台風21号で甚大な被害を受けた桂春院。
お寺の方とお話する機会があり、こちらのお地蔵さまが、倒れた大木を支えてくれたお蔭で本堂が救われたそうです。しかも手のあたりで木を支えていて、手の部分は破損し、周辺に落ちていたそうです。
落ちた手を修復して現在の姿に戻ったそうですが、災害から守ってくれた有難いお地蔵さまだそうです。
赤い帽子と前掛けは、色褪せるので年に3回ほど交換されるそうです。
細やかで心のこもったお心遣いが桂春院の色んな所に感じられました。

モシュ印とコケ寺リウム

モシュ印とコケ寺リウム

モシュ印とコケ寺リウム

JR東海 そうだ京都いこうのキャンペーン「モシュ印・コケ寺リウム」が桂春院でも展示されていました。
「モシュ印」とは、苔で作られた御朱印。Moss+御朱印でモシュ印だそうです。「コケ寺リウム」とは苔テラリウムをヒントに庭園を苔で再現したアート作品です。12月8日(日)までの展示となるようです。

庭園をはじめ、狩野山雪の襖絵や、数々の文化財も観ることが出来る桂春院。
是非立ち寄られてはいかがでしょうか。

桂春院へのツイート

詳細情報

名称:妙心寺塔頭 桂春院
住所:京都市右京区花園寺ノ中町11
電話:075-463-6578
拝観時間:9:00~17:00(冬季は16:30終了)
拝観料:400円
関連ページ:https://www.myoshinji.or.jp/
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