2023年7月21日 更新

【京都アートイベント】SNSで話題!庭園と一体化する壮大なアート畳が魅力「鶴の展覧会」【東福寺 光明院】

光の反射を利用したアート畳が話題です。どちらかと言うと脇役的な印象の「畳」。視点を変えると「畳」ってこんな魅力があるんですね。そんな言葉が聞こえて来そうな、畳の魅力を存分に感じれる個展です。色んな角度から見て、イグサの香りに癒される作品が目白押しです。7月30日迄の開催です。

壮大な鶴と枯山水

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光明院は東福寺の塔頭で、1391年の開創です。
ここ数年、個展などのアートの展示が頻繁に行われており、7月末まで行われているアート畳の「鶴の展覧会」について、紹介させていただきます。

イベント詳細

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イベント名:鶴の展覧会
会場:東福寺塔頭光明院
京都市東山区本町15丁目809
会期:2023年7月1日〜30日
時間:午前7時頃~日没迄(光明院拝観時間に準ずる)
料金:300円(光明院志納金)
関連ページ:山田憲司氏HP
https://japanesefloortatam.wixsite.com/yamada
公式Instagram
https://www.instagram.com/tatami1869/
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【会期内のイベント】
7/23(日)12:30~俳句会(山田先生の作品解説付)
参加費500 円

【山田先生による作品解説ツアー】
1,000円(30分間、予約制)
7/22(土)14:00 ~ 14:30
7/23(日)11:00 ~ 11:30
7/29(土)14:00 ~ 14:30
7/30(日)14:00 ~ 14:30
※山田先生在院時は障子が外されます。

鶴の展覧会

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光明院の庭園、「波心庭」は昭和の作庭家、重森三玲により作庭されました。三尊石が3つある珍しい枯山水庭園で、東福寺の方丈庭園と同じ時期に作庭されたと伝わります。

鶴休飲水図

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光明院の寺紋は「鶴」。鶴にちなんだ展覧会ということで、山田憲司氏のアート畳を中心とした作品が展示されています。「鶴休飲水図」は、波心庭へ水を飲みに来た、「鶴」をテーマにその風景が表現されています。こちらの作品は、構想から完成まで1年の歳月を費やしたそうです。庭園とアート畳が一体化し、壮大な絵画を見ているようです。
山田憲司氏は、岐阜県出身、山田一畳店の5代目です。2018年変形畳の研究を開始し、2019年アート畳を発表され、現在その分野で注目を浴び、活躍されています。
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前の写真と反対側から見た画像です。全て同じ色の畳を使用、熊本産の天然イグサを使用されていますが、鶴の色が反転し、まるで別の絵を見ているようです。
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重森三玲(みれい)氏にちなみ、301枚の畳をパズルのように組み合わせ、一つの絵としているそうです。
鮮やかな緑の庭園も見事ですが、鶴のアート畳との調和が素晴らしい。見る場所、見る角度、見る時間によっても色が変化する、見事な世界観です。

無限畳

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六角形の畳をランダムに入れ、様々なデザインが創造できるアート畳です。この日は光明院の名にちなんで、「光明」となっていました。以前は取材のあった、「よんチャンTV」の「らいよんちゃん」のデザインになっていたことも。
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反対側から見ると、光明と背景の色が逆転しました。

龍の畳

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茶室「蘿月庵」には、SNSで話題になった龍の畳が展示されています。
枯山水を背景に、日の光を浴びて、優し気で温かみのある龍に見えます。
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枯山水側からの龍です。体が白くなり、冷たい印象で、鋭さを感じます。見方を変えるだけでこんなにも変化するんですね。
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曜変地目は、2つの円形の畳が回転している作品です。回転することで、畳の色の変化を楽しめます。
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額縁に入った絵画のような、アート畳も展示されています。

写真画家 丹地保堯氏 コラボ展示

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鶴のコラボ展として、写真画家 丹地保堯氏の作品も展示されています。写真のように精密に表現されており、迫力があり、見応えがあります。
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日本の風景であれば、北海道でしょうか?極寒の雪景色に、鶴が飛び立つ瞬間に粉雪が舞い上がる様が見事です。
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鶴が飛ぶ様が、美しく描かれています。
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様々な鶴の絵画も展示されています。

今回は鶴の展覧会、アート畳を中心に紹介しました。アート畳は、色んな角度から見て、イグサの良い香りも清々しく、こんな個展も珍しいと思います。7月30日迄の開催です。機会があれば、立ち寄られてはいかがでしょうか?

鶴の展覧会 on YouTube

鶴の展覧会の様子を動画でまとめました。良かったらご覧ください。

スポット情報

名称:東福寺塔頭 光明院 こうみょういん
住所:京都市東山区本町15丁目809
電話番号: 075-561-7317
拝観時間:午前7時頃~日没迄(季節により変動)
拝観料:300円(志納金)
関連ページ:https://komyoin.jp/
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