2023年10月26日 更新

【紅葉リポート2023】奥峨野の「女人往生」の庵~「祇王寺」の紅葉の様子

「祇王寺」は平家物語に登場する白拍子「祇王(ぎおう)」が庵を結び、極楽往生の素志を遂げた「女人往生」の尼寺です。そんな祇王寺の紅葉の様子を伺ってきました。

苔寺としても有名な「祇王寺」

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「祇王寺」は、平家物語に登場する白拍子「祇王(ぎおう)」が平清盛の寵愛を失い、尼僧となって移り住んだ寺として有名です。
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そんな憂愁に閉ざされた尼寺にふさわしく、祇王寺はすべてを静寂で覆うように見事な苔が寺内いっぱいに広がっています。
その為、祇王寺は苔寺としてとても有名です。
しかし、寺内には紅葉の木もたくさん植えられているので、紅葉シーズンには、紅葉の紅と、苔の緑のコントラストの共演を見ることができるのです。

「女徳」の舞台として女性に人気の「祇王寺」

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「祇王寺」は瀬戸内寂聴の代表作「女徳」の主人公・高岡智照が復興させた尼寺としても広く知られています。
高岡智照の人生は、祇王の人生に重なる部分が多く、同様の悲しみを背負った女性が拠り所を求めて祇王寺を訪れる姿が、かつてはしばしば見られました。

紅葉の様子

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紅葉の進み具合ですが、寺内はまだ青々としていて、まるで苔の緑が映り込んでいるようでした。
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しかし背の高い紅葉の木は、先の部分から徐々に色づきが始まっていました。
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紅葉の木々を見上げると、着実に秋色への変化が始まっていましたので、この紅が徐々に下に降りて来てくれることを待ち望むばかりです。

「ギャラリー祇王寺」の写真展

そんな祇王寺では、隣接する「ギャラリー祇王寺」で写真展が予定されています。
丁度、紅葉の見頃を迎える時期ですので、足を運んでみてはいかがでしょうか?

<嵯峨野四季の彩り(写真展)>
 期  間:11月10日(金)~16日(木)
 開館時間:10:00~16:00
 主  催:写真家 福島右門 氏

基本情報

<祇王寺>
 〒616-8435 京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
 TEL:075-861-3574 取次時間(土日祝含む)9:00~16:30
 mail:giou@giouji.or.jp (メール確認は平日15:00まで)

<参拝料>
 大人300円・小人(小中高)100円
 ※障害者手帳をお持ちの方は、提示でご本人のみ参拝料が免除となります。
 ※特定医療費(指定難病)受給者証をお持ちの方は、提示でご本人のみ参拝料が免除となります。

<参拝時間>
 9:00~16:30(受付終了)
 ※16:50までご参拝いただけます。

<祇王寺・大覚寺(2カ寺)共通拝観券:600円(大人券のみ)>
 ※祇王寺300円、大覚寺500円(お堂エリア)計800円が600円となります。
 <ご注意>大覚寺大沢池エリアの入場券としては、お使いいただけません。
 ※祇王寺~大覚寺までの所要時間は徒歩約25分です。

アクセス

<電車>
 JR嵯峨野線:嵯峨嵐山駅下車 徒歩25分
 京福電鉄:嵐山駅下車 徒歩25分

<バス>
 ◇京都駅から
  市営28番(大覚寺行)乗車―(約50分)―嵯峨小学校前 下車 徒歩17分
 ◇四条河原町から
  市営11番(山越中町行)乗車―(約50分)―嵯峨小学校前 下車 徒歩17分
 ◇四条烏丸(阪急烏丸駅・地下鉄四条駅)から
  市営91番(大覚寺行)乗車―(約45分)―嵯峨釈迦堂前 下車 徒歩15分
 ◇阪急嵐山駅から
  市営28番(大覚寺行)乗車―(約10分)―嵯峨釈迦堂前 下車 徒歩15分

  ※道路事情によりバス時間は変動することがあります。
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