2022年7月18日 更新

【2022京都祇園祭】大きな傘と棒振り囃子でおなじみ『綾傘鉾』のお会所「大原神社」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は現在進行中の祇園祭前祭の鉾町にある神社。祭期間中はお会所としても開放され、その歴史を伝える神社。

祇園祭を盛り上げる鉾町にある神社

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現在進行中の京都夏の風物詩・祇園祭2022。3年ぶりとなる前祭山鉾巡行もすでに無事終えていますが、今回はできるだけ山鉾一つ一つをめぐってみたいと思い、こちら綾傘鉾へ。すでに展示は終了されています。
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綾傘鉾といえば、大きな傘と棒振り囃子でおなじみで、とくに巡行の各所で披露される棒振り踊りでは、いつも棒を落とさはらへんかな、とヒヤヒヤしながら見ています(笑)
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そんな綾傘鉾のある善長寺町には『大原(おおはら)神社』があり、祇園祭シーズンにはこちらの境内がお会所の役目を果たしています。綾傘鉾の提灯も飾られています。
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境内はわりとこじんまりとした狭小スペース。コンパクトながら古そうな手水舎もあります。
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拝殿にはかつての扁額ですかね。かなり古そうなものが頭上に飾られ、さらに奥にある小さな祠には多くの献酒が奉納されています。こちらの大原神社は福知山市にある大原(おおばら)神社の出張所として創建された神社で、江戸時代までは両社交流がありましたが、江戸中期に上納金のトラブルにより疎遠に。それが近年になってまた交流再開に。

平成14年(2002)、大原神社内に会所が完成し、以来保存会・理事会・青年部の会合などここで行われ、祭り最中もこのように利用されています。 祇園囃子、棒振り囃子の練習もここで行われているんだとか。
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綾傘鉾は山鉾の中でも非常に古い形態を残している傘鉾の一つ。江戸時代の天保5年(1834)、一時小型の鉾に改造されていた時期があり、その当時の様子がこのレプリカに。現在巡行の際に曳かれている部分は鉾の上部にあたるとか。『鉾』というと大型のものを想像しますが、そのころの名残りで今も鉾として扱われているんですかね。

元治元年の大火で、その大部分を焼失。明治12~17年まで原型の徒歩ばやしの形で巡行参加。棒振り囃子は、赤熊をかぶり、棒を持った者が、鉦、太鼓、笛に合わせて踊るもので、当時壬生村の人々により奉仕されていました。そして鉾町の人々の努力が実り、昭和54年から巡行に。
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そして、棒振り囃子がこちら。いつも祭を盛り上げてくれる舞いですよね。皆が固唾を飲んで見守る舞いでもあり(笑)今年の山鉾巡行でもその舞いを披露され、大成功で終えられていましたね。そんな祇園祭とゆかりのある神社です。

詳細情報

名称:大原神社
場所:京都市下京区善長寺町135−1
電話:075‐343‐1506
公式サイト:https://ayakasahoko.or.jp/oharaandobara/
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