2019年10月30日 更新

2019年京都秋の特別公開!霊鑑寺&ノートルダム中学高等学校「和中庵」

五山の送り火で有名な大文字山の麓、そして哲学の道からも程近い場所に「霊鑑寺」と「和中庵」はあります。それぞれ通常は一般公開されていませんが、霊鑑寺は2019年11月16日(土)~12月1日(日)、和中庵は2019年11月22日(金)~12月1日(日)に特別公開が行われます。霊鑑寺と和中庵は徒歩約2分といった近さですので、併せて訪れるのがオススメです!

「霊鑑寺」

 (168041)

「霊鑑寺」は1654年(承応3年)後水尾天皇が皇女・多利宮を開基として創建された尼門跡寺院。哲学の道に沿って流れる琵琶湖疏水に架かる橋から東へ徒歩2~3分ほど歩いて行くと、霊鑑寺の表門が見えてきます。
 (168043)

創建以降5人もの皇女・皇孫を迎えた霊鑑寺は皇室と縁の深い寺院であり、彼女等にゆかりの人形やかるたなど多くの宝物が残されています。素晴らしい寺宝や女性らしい優美な障壁画などが残る建物の中は書院など、靴を脱いでお参りする場所があります。京都の寺社参拝では脱ぎ履きしやすい靴と靴下は必須アイテム。冷える時期は厚手の靴下を用意しましょう。
 (168045)


霊鑑寺の本堂でご本尊として安置されている如意輪観音は、もともとは霊鑑寺の東にあった如意寺のご本尊とされていました。如意寺は南北朝時代の争乱に巻き込まれ廃寺となっていましたが、あるとき後水尾天皇が如意寺の跡地に観音様があるのを夢にみて探してみたところ、本当に観音像が見つかり霊鑑寺の本尊として迎えることになりました。
ご本尊は奥のほうにあり、高さ約20センチと比較的小さなものですが、その足元には寺名の由来とされ本尊とともに如意寺から遷された鏡が安置されています。
 (168047)

霊鑑寺では大文字山の麓の高低差を利用した美しい庭園を巡ることもできます。
 (168049)

霊鑑寺の庭園は随所に石組みや灯籠、石段につくばいなどが配され、訪れる人々の目を楽しませています。
 (168051)

また、京都でも屈指の名木とされるタカオカエデの紅葉はじめ、庭園を彩る紅葉もしみじみとした美しさです。さらに霊鑑寺の庭園の特徴はなんと言っても椿の木が非常に多いことです。
 (168053)

後水尾天皇が椿を好んだことから霊鑑寺は椿の名所として知られ、名木・珍種も多く白にピンク、赤など多彩な色の椿の花が楽しめます。
 (168055)

椿は品種によって秋に咲くものから春に咲くものまでバラエティーに富んだ品種が有り、秋の紅葉と椿の花のコラボレーションも見逃せません。
 (168057)

ツバキの語源は葉に厚みがあることから『アツバキ』から名付けられた、あるいは葉に艶があることから『ツヤバキ』から名付けられたなどといった説があります。存在感のあるツバキの葉と美しい花に紅葉が散りかかる様は独特の組み合わせ。ぜひゆっくり堪能してみてください。

基本情報

2019年公開期間:11月16日(土)~12月1日(日)
時間:10:00~16:30(16:00受付終了)
料金:大人 600円/小学生 300円
住所:京都府京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町
アクセス:京都市バス5系統「真如堂前」、「錦林車庫前」下車徒歩約7分、 又は100系統「宮ノ前町」下車徒歩約5分
お問い合わせ:京都市観光協会 075-213-1717

ノートルダム中学高等学校「和中庵」

 (168059)

霊鑑寺の堂内拝観と紅葉と椿のお庭を堪能したら、表門を出て霊鑑寺の南側の坂を上って「和中庵」へ向かいましょう。大きなイチョウの右手辺りにノートルダム女学院中学高等学校和中庵の入り口があります。
 (168061)

和中庵は近江出身の商人 藤井彦四郎の邸宅として昭和初期に建てられたもので、写真の洋館のほか奥座敷(客殿)、蔵、お茶室が現存しています。そのうち秋の特別公開が行われるのは洋館と奥座敷で、名建築とともに奥座敷からは素晴らしい紅葉に彩られた庭園を楽しむことができます。
 (168063)

洋館では1階の洋間や2階の桜ホールの見学ができます。こちらは一階の窓ガラス。ガラスの質感や窓枠なども洒落たデザインです。
 (168065)

洋館は玄関からすぐそばに個性的な階段があり、ここから二階へいくことができます。
 (168067)

こちらは広いホールとなっている洋館二階部分。かつてはここから和中庵のある桜谷町の地名の由来となった桜の野生種エドヒガンザクラの大木が見れたことから、この部屋は桜ホールと名付けられました。
 (168069)

窓や天井の装飾なども美しく、北側の窓の向こうには塀越しに霊鑑寺の境内があり紅葉の様子を垣間見ることもできます。
 (168071)

洋館の窓からは奥座敷を眺めることも。
 (168073)

洋館と奥座敷を結ぶ渡り廊下から洋館を振り返れば、個性的な窓の配置がよくわかります。渡り廊下からは奥座敷や洋館、霊鑑寺の塀越しの紅葉など向きによって多彩な光景が楽しめます。
 (168075)

奥座敷へ入ると手前には板張りの部屋があり、こちらの窓からも庭園の紅葉を見ることができます。左側には学校校舎と洋館のお隣にあるお茶室の瓦屋根が。
 (168077)

和中庵の奥座敷からは大文字山の稜線に形成された見事な庭を眺めることができます。紅葉の木々も素晴らしく、灯籠や沓脱石などの石材の配置も見事。
 (168079)

和中庵へは賀陽宮恒憲王殿下、久邇宮多嘉王殿下といった皇族方も来訪され、特に賀陽宮は幾度も宿泊したほど和中庵の風情を愛していたと伝えられています。天気が良ければご夫婦やお友達同士、あるいは一人気ままにのんびりと、紅葉の庭園を見ながら日向ぼっこを楽しむのも素敵ですね。

基本情報

2019年公開期間:11月22日(金)~12月1日(日)
時間:10:00~16:30(16:00受付終了)
料金:大人600円(15名以上は1割引)、中学生以下無料
住所:京都府京都市左京区鹿ケ谷桜谷町
アクセス:京都市バス「真如堂前」「錦林車庫」バス停より徒歩約9分、「宮ノ前町」バス停より徒歩約7分
お問い合わせ:京都市観光協会 075-213-1717

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

京都市観光協会 京都市観光協会