2021年8月9日 更新

【京都美術館】和菓子の老舗『鍵善良房』がオープン!注目画家・山口晃展も「ZENBI」

おおきに~豆はなどす☆今回は東山区祇園南に和菓子の老舗『鍵善良房』が2021年1月新設オープンした美術館。お店ともゆかりのある作品が絶賛展示中。

注目画家・山口晃作品展が絶賛開催中☆

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東山区祇園南。
すぐ近く、祇園北にある和菓子の老舗『鍵善良房』が2021年1月に新設オープンさせた美術館『ZENBI』。
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そこで、開館記念特別展として、現在注目の日本画家・山口晃の作品展が開催されていることを知りやってきました。
山口氏は日本の伝統的絵画の様式を用いた現代浮世絵師としても知られ、数々の作品で注目を浴びている現代美術家。最近の作品で一番よく知られているものとして、NHK大河ドラマ『いだてん』のオープニングに流れる東京上空から俯瞰した風景を描いた作品でなはいでしょうか。どことなくユーモラスに過去と現代をつなぎ、それでいて浮世絵のような西洋絵画にはないフラットな作風。

そんな山口氏の作品ですが、以前からいいなぁと思っていた鍵善良房の紙袋デザインを手掛け、そんな身近なところにあったのか!という驚きになおさら興奮(笑)
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入館時にはチケットとともに、和菓子の老舗らしくお干菓子付き。
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館内、展示物はもちろん撮影禁止ですが、お庭や2階にある図書スペースは撮影可能とのこと。
和モダンな設えで、自然光や植栽の緑も大きな窓から心地よい開放感を演出。
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ところどころ坪庭も。
館内は2階建て。山口晃展とともに、オープン当初開催された黒田辰秋氏の作品展も。黒田氏は京都祇園出身の漆芸家で、鍵善良房とゆかりの深い作家。
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お店の販売スペースにある棚に飾られている螺鈿の菓子箱など、黒田氏の作品とか。いつもこの螺鈿細工の調度品に目を奪られるんですが、美術館ではさらに貴重な作品が展示されています。
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2階の図書スペース。美術系書籍がいくつかありました。さらにかつての祇園の様子を知る白黒写真も展示されていたり。
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そして、こちらは山口氏の作品。紙袋の原画や2008~2014年の作家・五木寛之氏の新聞連載小説『親鸞』の挿絵を中心に。中には京都の町並みや祇園祭をモチーフにした作品もあり、地元の人にとってもなじみ深い作品多数。そして、シュールだったりユーモアがあったり、いろんな技法と取り入れてたり、興味深い作品ぞろい。ただ、細かい描写の作品が多いので、目の悪い方は拡大鏡持参がいいかもしれません(笑)

ちなみに、この紙袋画『好きなカフエーのおじいさん』に登場する2人は今のご主人とおじいさん?と気になっていて、美術館の方に聞くと、そういうわけでもないそうです。謎が解けて、ちょっとスッキリしました(笑)
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凛とした和の空気感もあり、ゆっくり落ち着いて美術鑑賞のできる空間。買い物途中や観光の合間にも気軽に立ち寄れる立地。ぜひご鑑賞あれ!

ヨ~イヤサ~♪

詳細情報

名称:ZENBI鍵善良房 
場所:京都市東山区祇園町南側570-107
電話:075-561-2875
会期:2021.07.06(火) ~ 2021.11.07 (日)
開館時間:10:00〜18:00(⼊館は17:30まで)
休館⽇:毎週⽉曜⽇(祝休⽇の場合は翌平⽇)
入館料:⼀般1000円、⼤学・⾼校・中学⽣700円、⼩学⽣以下無料
公式サイト:https://zenbi.kagizen.com/
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