2023年4月6日 更新

【京都アート】祇園和菓子老舗や京大前有名カフェに作品も☆京都出身の木漆芸家・黒田辰秋展

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は京都府乙訓郡大山崎町にある美術館で現在絶賛開催中、京都ゆかりの木漆芸家展覧会へ。

天下分け目の天王山山麓にある歴史的建造物の山荘美術館

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京都府乙訓郡大山崎町、戦国時代の天下分け目の合戦場として知られる天王山、その山麓にある『アサヒビール大山崎山荘美術館』。ここで、2023年1月から開催されている展覧会『没後40年黒田辰秋展ー山本爲三郎コレクションより』。ずっと気になりつつ、ようやく桜咲くシーズンにやってきました。

JR山崎駅前からは無料送迎バスも出ていますが、この日はポタリング途中に自転車でやってきました。
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大山崎山荘は実業家・加賀正太郎が昭和初期に建物の他、庭園や道路、家具、調度品なども含めて自ら設計、デザインして建てた英国風の山荘。その建物を復元整備し1996年に美術館として開館したのがこの『アサヒビール大山崎山荘美術館』。通ってきた隧道やこの建物は京都市の歴史的建造物にも指定されています。
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かつての大山崎山荘を復元し美術館として再生するにあたり、建築家・安藤忠雄設計による新棟・地中館も増設され、歴史的建造物の山荘らしい意匠と地中館の近代建築然とした佇まいの新旧融合する建物にも注目。
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館内は撮影禁止ですが、歴史を重ねた重厚感が建物の存在感に深みを与え、そこにいるだけで非日常の緩やかな時間の流れを感じる、落ち着いた空間。

本展は黒田辰秋(1904-1982)の没後40年を記念する展覧会。黒田は祇園の塗師屋(ぬしや)の家に生まれた漆芸家、木工家。民藝運動の祖・柳宗悦や河井寬次郎にインスパイアされ、同じく民藝運動に傾倒し数々の作品を残しました。その中で、運動の支援者であったアサヒビール初代社長・山本爲三郎の所蔵品を中心に公開し、黒田辰秋の創作の原点に迫る本展。
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個人的に知る黒田作品としては、祇園にある老舗和菓子『鍵善良房(かぎぜんよしふさ)』の販売スペース棚に飾られている螺鈿の菓子箱やくずきり椀など。とくに螺鈿細工の調度品は美術館さながらの様相。

他、老舗カフェ『進々堂 京大北門前』の長テーブル。昔受験勉強の際利用していましたが、あの机が黒田作品?という、驚きもこの展覧会で得ました(笑)

本展でも完全に魅了され、思わずうっとりとする作品の数々。意外なことに外国人観光客の入館者も多く、世界的にみても黒田作品への注目度の高さがうかがえました。
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さらに、すでに1月に実施された座談会『森見登美彦先生と語る京都の青春、上加茂民藝協団』では、小説『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半神話体系』でもおなじみの作家・森見登美彦氏が登壇。その時の様子がモニターでも流れていました。
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ちょうどこの時はお花見シーズンでもあり、美術館の庭園にも桜の木が配置され、お花見弁当を食べられている方もいたり。彼方には桂川、宇治川、木津川の三川を挟んで望む石清水八幡宮のある男山も見え、眺望も抜群のロケーション。

すぐ近くには天王山登山口もあり、これからの行楽シーズンにハイキングがてら立ち寄るにも最適な立地の美術館。ご参考に。

詳細情報

名称:没後40年黒田辰秋展ー山本爲三郎コレクションより
場所:アサヒビール大山崎山荘美術館 (京都府乙訓郡大山崎町銭原5−3)
会期:2023年1月21日(土)~2023年5月7日(日)
開館時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
休館日:月曜日(ただし、祝日の場合は翌火曜)
入館料:一般900円、高大生500円、中学生以下無料、障害者手帳持参の方300円
公式サイト:https://www.asahibeer-oyamazaki.com/statement/
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