2020年3月7日 更新

【京都お寺めぐり】圧巻『仏様のオーケストラ』必見!弓の名手・那須与一墓所も☆泉涌寺スグ「即成院」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は東山区泉涌寺スグの場所にあるお寺。別名『仏様のオーケストラ』と呼ばれる楽器を持った仏像は圧巻。平家物語ゆかり、弓の名手・那須与一の墓所でもあり。

仏像マニア必見!珍しい“仏様のオーケストラ”

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東山区今熊野。東へ向かう傾斜を上ると、御寺で知られる泉涌寺総門。
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その総門手前にある、こちらのお寺。泉涌寺塔頭、真言宗泉涌寺派の寺院。
ちょっと前に、面白い仏像があることをテレビで知り、やってきました。初訪問。
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平安時代、正暦3年(992年)、恵心僧都が伏見桃山に建立した光明院がはじまりと伝えられていますが、実際には宇治の平等院を建立した関白・藤原頼朝の子・橘俊綱が光明院に阿弥陀堂を移設したのが起源とする説が有力。

明治時代の廃仏毀釈の影響で、いったん廃寺。仏像は泉涌寺に引き取られ、明治20年(1887年)に泉涌寺大門付近に仮堂建設され復興。1899年(明治32年)には泉涌寺塔頭の法安寺に吸収合併。明治35年(1902年)には、現在の総門近くに移設。昭和16年(1941年)、寺号も「法安寺」から「即成院」へ復活。
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で、拝観してみたい、と思うきっかけになったBS番組『ぶらぶら美術・博物館』。この番組の中で紹介された、それぞれ楽器を持った仏像で構成されたオーケストラが大変珍しいな、と。

さらに、ナビゲーターのおぎやはぎに「法衣を着てなかったら、チョイ悪オヤジっぽい」とツッコまれていた、こちらのご住職にも興味があって(笑)この日は不在のようでしたが。
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さらに番組の中で、特別公開期間中に限り、毎年10月に執り行われる『二十五菩薩お練り法要』で使用される、黄金の菩薩面を一般拝観者でも装着体験ができる、ということでしたが、昨今の新型コロナウィルスの影響で、衛生面を考えて中止に。

ですが、通常拝観は可能。
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境内。
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こちらのお寺は、平家物語、屋島合戦で弓の名手として活躍し、その武勲を称えられた那須与一ゆかりの寺院としても知られています。それにあやかり、与一が扇の的を射ることができたのは阿弥陀様への祈願が通じたとされ、『願いが的へ』のキャッチフレーズとともに、心身清浄の場として御手水舎にも反映。
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本堂へ。中止となった黄金の阿弥陀面の展示スペース。こちらの入室も禁止となっていましたので、遠巻きから。新型コロナウイルスがなければ、この阿弥陀面を装着できる、ということでしたが。残念。
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毎年10月の第三日曜日に執り行われる『二十五菩薩お練り法要』は、阿弥陀如来の來迎を具現化した法要で、本堂を極楽浄土、地蔵堂を現世に見立てて設置される橋を練り歩く、厳かでありながら、ちょっと不思議な雰囲気もある法要。その時に装着されるお面。

そして、仏像のオーケストラですが、撮影はもちろん禁止。ですが、かなり接近して仏像を拝観でき、これは貴重な体験。中央に鎮座する阿弥陀如来像、その周りに二十五菩薩が雅楽でよく見かけるような笙、太鼓、笛、琵琶などを携え、文字通りオーケストラのような風情。

仏像は寛治8年(1094年)に恵心僧都によって造られてたと言われていますが、近年では平安時代の代表的仏師・定朝とその弟子によるものとされ、製作時期もそれぞれ違い、平安時代から江戸時代など、混在しています。

お堂自体も、まるでホールのようにも見え、今にも音を奏でそうな、そんな雰囲気もあり、厳かな雰囲気の中、26体の仏像と対峙でき心身浄化されるような体験でもあり。

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さらに、お堂から屋外へ。
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すると、かなり大きめの石塔。平安末期に造られたとされ、高さ3メートルもある宝塔。こちらが那須与一のお墓。

今回初めて訪問したお寺でしたが、仏像をはじめ見どころ満載。10月の法要の際にもぜひ訪れたいと思いました。オススメです!

即成院へのツイート

詳細情報

住所:京都市東山区泉涌寺山内町28
電話番号:075-561-3443
拝観時間:9:00~16:00
特別拝観料:500円
公式サイト:http://www.negaigamatoe.com/index.html
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